4日から6日にモンゴルから5人の団体が来て、日本側と商談会を開きました。団体とはウブス県知事、モンゴルでチャチャルガナを植林したり、加工したりする会社の社長などです。チャチャルガナといわれてもさっぱりわからないわ、という方が多いと思いますが、これについて後ほどご説明します。では、本題に入りましょう
プログラムの中で、モンゴル学者、亜細亜大学教授鯉淵先生のモンゴルについて公演がありました。モンゴルの歴史や今の現状、モンゴル人の国民性について公演していただきました。
国民性についてはやはり、モンゴル人はまとまらない、とおっしゃっていました。「日本に留学してモンゴルへ帰った若者たちがみんなで何か事業を始めようとします。手っ取り早いので旅行会社を作ります。日本でのコネもあるし、1年はうまくいきます。次の年に再びその会社を訪れると、その会社がすでにななっていて、五人で作った会社なら5つの会社に、4人で作った会社なら4つの会社に分かれています。」
そして先生はこう説明します。モンゴル人がまとまらない理由はその遊牧民の価値観にあるのだと。いくら定住して都会に住んで、外国に留学しても、生まれ持つ、あるいは“遺伝子に組み込まれている”国民性はそう簡単に変わりません。モンゴル人にとってそれは、移動していく、一年中移動可能な遊牧生活からくるものだと言います。
定住民は、自分の田んぼ、自分の土地があるから自由に動き回れない。いやでも一生同じ人と隣同士で暮らさなければいけない。だから隣の人と仲良くしなければいけない。毎日顔合わせる隣人とけんかてしまえば自分の土地が居心地悪くなる。だから、お互いに妥協し仲良くしていかなくてはならないのですが、遊牧民の場合は喧嘩するものなら次の日にでも離れた場所に引っ越すことができる。土地の広さというものが許す“得点”でもある。と先生が言いました。私もなるほど!だと思いました。
モンゴル人は助け合わないといいたいわけではもちろんないのです。遊牧民の世界は一見ゆっくり、ゆったりしていて何の心配ないように見えるかも知れないが、助け合わないと滅びてしまう厳しい環境なのです。ただ遊牧民には、一生何かを
貫く、執念というものが欠けているのかも知れないと私は思うのです。
プログラムの中で、モンゴル学者、亜細亜大学教授鯉淵先生のモンゴルについて公演がありました。モンゴルの歴史や今の現状、モンゴル人の国民性について公演していただきました。
国民性についてはやはり、モンゴル人はまとまらない、とおっしゃっていました。「日本に留学してモンゴルへ帰った若者たちがみんなで何か事業を始めようとします。手っ取り早いので旅行会社を作ります。日本でのコネもあるし、1年はうまくいきます。次の年に再びその会社を訪れると、その会社がすでにななっていて、五人で作った会社なら5つの会社に、4人で作った会社なら4つの会社に分かれています。」
そして先生はこう説明します。モンゴル人がまとまらない理由はその遊牧民の価値観にあるのだと。いくら定住して都会に住んで、外国に留学しても、生まれ持つ、あるいは“遺伝子に組み込まれている”国民性はそう簡単に変わりません。モンゴル人にとってそれは、移動していく、一年中移動可能な遊牧生活からくるものだと言います。
定住民は、自分の田んぼ、自分の土地があるから自由に動き回れない。いやでも一生同じ人と隣同士で暮らさなければいけない。だから隣の人と仲良くしなければいけない。毎日顔合わせる隣人とけんかてしまえば自分の土地が居心地悪くなる。だから、お互いに妥協し仲良くしていかなくてはならないのですが、遊牧民の場合は喧嘩するものなら次の日にでも離れた場所に引っ越すことができる。土地の広さというものが許す“得点”でもある。と先生が言いました。私もなるほど!だと思いました。
モンゴル人は助け合わないといいたいわけではもちろんないのです。遊牧民の世界は一見ゆっくり、ゆったりしていて何の心配ないように見えるかも知れないが、助け合わないと滅びてしまう厳しい環境なのです。ただ遊牧民には、一生何かを
貫く、執念というものが欠けているのかも知れないと私は思うのです。
2000年以上農耕、特に水田耕作を続けてきた人たちは同じ水源の水で田んぼを作り生活用水にしていましたから、皆とうまくやるのが生活のすべてでした。地域共同体といいます。共同作業は「結い」といいます。
うまくやれない人は「村八分」にされます。お葬式と火事のときだけ皆が付き合ってくれます。今はない習慣でしょうが。
ジンギスカンが世界に出た時モンゴルの民族は一つにまとまったのでしょうから、いざという時にはまとまるのでしょうね。世界を見てきた人がおおぜ出でてくれば変わっていくと思います。
変わっていくだろうと私も思います。変わらなければやっていけなくなるかも知れませんから。遊牧という生活様式もよく考えて、変えていかなければいけないと感じます。自然と共存する知恵ではありますが、今の遊牧民がそれを守っているとは限らず、自然を荒らしているところもありますから(「モンゴルの自然―ゴビ」のところでお話ししました)
チンギスハーンの時、一つになれたのは、優れた指導者がいたからだと思います。ですから、今のモンゴルが発展するにはいい政治が何よりも必要です。残念ながら、モンゴルの政治はいまだに安定していません、少しずつ変わってはいますが…