姫君の戯言

一日六時間以上の睡眠を心がける姫君の戯言をつづったブログです。

大停電の夜に

2008-12-22 00:04:51 | Weblog
なんだか世の中がとても元気がないです。
電車にのっていても暗い暗い・・・

リーマンが破たんする前のワイドショーでは「日本の景気が上向きで、その証拠に車の色が明るくなってきている」というようなことをいっていたのが嘘のようです。
あれは10月だったはずなのに・・・

人生二度目の不況、成人してはじめて迎える不況は子供のときよりも大人の表情がよく見えるようになっているような気がしました。



さてさて、手島右卿などが活躍した戦後という特異な時代を見てみたかったと思う姫君ですが、ないものねだりをしていてはいけません
特に、戦争なんて本当は二度とおこってほしくないこと
今でもいろんな国が争っていますが、人を殺したくて争っているわけではないはずです。

今、姫君たちが生きている時代はこれからの子どもたちが教科書で習う歴史であり、また、語り継がれていく歴史でもあります。
この世界的不況なんて絶対に教科書は見逃さないでしょう。


でも、こんな生きづらいといわれる時代だからこそ開花するものもたくさんあると思うのです。

芸術や技術は満足している人間からは生まれません
何かを求めて、その何かを探ろうとしていくことが新しいことにつながります。

「不況だ、不況だ」と嘆くばかりのテレビの中で、誰かがいっていました。
「今が変化のときなのだ。」と。

卒展も近いのにまともに作品もかけず、不景気でだという世間の波にのまれ、一人くらい気持ちになっていたのですが、なんだかぱっと目が覚めました。

今は世界全体の変革期で、もしかしたら姫君はすごい時代に生きているのではないかと思うようになりました


時代のせいにする人にはきっと時代は味方してくれません。

しかし、名作といわれる作品を生み出した人たちには、時代が見方をしてくれています。
それは、時代も何も関係なく、自分の為に生きようとしたからです。
どの時代でも自分のために生きることは並大抵のことではなく、誰もができるわけではありません。
そんな人に結局時代は味方するのです。
動いている時は見えなくていろいろ不安になろこともあるけれど、結局動かなけれ
何も始まらないのですね
時代はあとからついてくるなんて、本当にうまい言葉です。

甲本さんも「お先真っ暗」は希望がいっぱいある言葉(?)だといっていました




タイトルの「大停電の夜に」は映画化もされた小説のタイトルです。(姫君は映画と漫画しかしらないのですが)

東京一帯が大停電になり、ライフラインがすべてストップしてしまったクリスマスイブの夜
暗闇の中で、登場人物たちは今まで自分は眼をそらしてきたことと向き合わなくてはならなくなります。
そして、自分の中の答えにたどり着き、その思いを大切な人と確認しあいます。


自分を大事にできない人は他人も大切にできないというけれどまさにその通りで・・・
自分の考えていることがわからないから、無暗に人を傷つけてしまうこともあるわけで・・・

明るいと余計なものがたくさん見えて、大切なものを見失いそうになるけれど、暗
闇の中では自分が本当に見つめるべきものしか見えません。
欲ばると、途端にその姿を見失ってしまうのですから


長々と書きましたが、今はまさに世界中が「大停電の夜に」なのかもしれないと思った姫君です。






コメント
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