あなたが生まれた瞬間に、その頭上で見守っていた月が、あなたの「結婚」を司っています。その時、あなたの運命の月は牡牛座に位置していました。
あなたが結婚に至る恋は、ゆったりと穏やかな軌跡を描きます。その相手の特徴は後に詳しく述べますが、あなたはその人と一緒にいると、不思議と心が安らぐでしょう。出会った当初から、あなたはその人に変な緊張感を抱いたりせず親しみを覚えるため、初めはこれが恋だとは気づかないかもしれません。
また、出会いから結婚への道のりが長く続いていることを鑑（かんが）みるに、もしかするとすでにあなたのそばにいる可能性も。
いずれにせよ、この相手との交際が始まれば、あなたは今までにない心地よさを感じるようになるでしょう。仕事などで気持ちがささくれ立っている時でも、相手に逢えば、とたんに嫌な気持ちがふっと消えてしまうのです。癒されて、優しく素直に温まっていく気持ち。そんな穏やかな時間を過ごしているうちに、自然と結婚生活への憧れが湧いてくるでしょう。
楽しい家庭、温かな食卓、新しい命――幸福な光景が、ふたりの胸をよぎります。
ただ、こうして早い段階で結婚を考えているにも関わらず、事は性急には進まないでしょう。たとえ周囲からせきたてられようとも、ふたりはふたりのペースを守ります。ですから、実際に結婚に踏み切った時には、すでに家族のような絆が十分に出来上がっているに違いありません。
あなたの生まれた時の月の配置が、結婚後のあなたを司っています。その時、月は第3ハウス――「智慧（ちえ）」を意味するハウスに入っていました。あなたの結婚生活は、あなたにとって非常に意義あるものとなるでしょう。
あなたと相手は、お互いの気持ちを敏感に察知することができ、理解し合える良きパートナーとなります。ただ惰性で一緒に暮らすとか、会話のない冷え切った家庭にはなり得ません。
相手が今、何を伝えたいのか、何を欲しているのか。「夫婦の貫禄」「あうんの呼吸」とでもいうのでしょうか、恋人時代には分からなかった、絶妙なコミュニケーションが取れるようになるのです。
このふたりが結束していれば、周囲で何かトラブルが起こったとしても、たいていのことは乗り切れるでしょう。親戚づき合いはもちろんのこと、たとえば夫婦で商売を始めようなどという話が持ち上がったとしても、結構うまくやっていけるふたりなのです。
それはやはり、基盤となる家庭において、コミュニケーションがしっかりとれているから。ここで熟成された意思疎通のやり方や知恵が、すべての人間関係を好転させていくでしょう。あなたもきっと、今よりもっと自分を好きになるはずです。
あなたの結婚相手は、あなたが生まれた時の月が導いてくれています。月は今、あなたにこうささやくのです、運命の人は「美しい言葉を操る人物」である、と。
その人は、その人独特の言葉のいい回しやリズムで、周囲の心を虜（とりこ）にする人です。その人の操る言葉は、情緒的で美しく、その鮮やかな言葉さばきに、聞いている側はうっとりとさせられてしまうでしょう。
それは、単純に語彙（ごい）が多いというだけではなく、非常に深遠な物事を考える冴えた頭脳や、感受性豊かで想像的な心を持っているからに違いありません。たくさんの「材料」があっても、それを振るう「腕」がなければ、言葉は効果的に人の心に届きはしないのです。
また、精神世界を愛するその人は、思ったことをそのまま放置せず、どこまでも探求しようとするでしょう。その神秘に迫ること――たとえば文学・宗教学・哲学といった分野を好む一面もあるようです。
この人にとって、結婚もまた、大きな哲学の中でとらえるべき対象。美化しすぎず、かといって絶望しすぎず、偉人たちが残した、ちょっと皮肉っぽい結婚の名言を、心のどこかに置いておくのかもしれません。
あなたは「満月」の夜に生まれました。その日の「満月」は今も、あなたの結婚への道が素晴らしくあるように、一筋に照らし、助言をくれています。
あなたの結婚がうまくいくために必要なのは、どっしりと構える気持ち。周囲の声に踊らされず、些細な出来事にうろたえず、何が起きてもまず最初に「大丈夫」と自分を落ち着かせ、大丈夫である未来を前提に、道を探すことが大切です。
あなたさえ大きく構えていれば、あなたの結婚は必ずたくさんの幸福をくれるでしょう。
気持ちを落ち着かせるために、アロマテラピーや入浴の時間をたっぷりとることも大事。余計なストレスをこまめにリセットすれば、あなたの結婚への道にこわいものはありません。
