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山口益路のフォトライブラリー。

雪の社山に再挑戦

2010-01-18 23:27:23 | 白い山(山登り)


去年の初挑戦は、前泊して暗いうちに宿を出たので登山口に一番乗りしてしまった。
おかげで吹雪の後の新雪を、一人でラッセルする事になって八合目でバテました
登頂を諦めて撮影していると、2パーティー5人が追い越して行きました。
その時思ったのが「ああ!人の後を登れば楽なんだぁ!」でした。
セコイですが単独行なので勘弁してもらいましょう
そこで今回は前泊せず、北千住5:15発の区間急行でイザ日光へ。
途中を端折って(山の中の話、写真がイッパイ有るから)中禅寺温泉8:20着。 
ここから登山口の阿世潟まで1時間半の長~い歩き。
この時間なら、登山口に着くまでには何人も山に入っているでしょう。
その踏み跡を登れば「ヨシッ!行ける!」 そう計算しました。
待合室で身拵えを整えて、さあ出発!8:30

           
            中禅寺湖畔からの「社山」。 形の良い山です。

             歩いて30分で車は通行止めになります。
                  そして、この道に・・・・
            
                   真新しい足跡です。
           女性を含めて4~5人は僕の先を歩いてます。
           この時期、この時間に、この道を歩くのは登山者しかいません。  
                       「ヨシッ!計算通り!今日は行ける!」
           ところが20分後、頼みの綱の先行者達を追い抜いてしまった。
           「アリャ、マー」僕と同世代の男3人女3人のパーティーです。
           足の速いのが災いしてしまった。

               
              ともかく登山口に到着。9:45              
              食べられるだけ食べてエネルギーを満タンにします。

            
            北側を見ると「男体山」。 立派です。
            10:00 ゴー!

            
            2~3日前のトレース(踏み跡)が残ってます。
            これだけでも大助かり
               
               阿世潟峠着10:30 タバコ2服。
               さて、これからが本番です。

          
          ここから尾根道です。いきなり急坂。
          ここを登りきると・・・・

       
       展望が開けて景色が一変します。    
       ヨゥレッイッヒー

           
                   南側の景色。

             
            さてここから、トレースは無くなりサラサラの雪です。
            まだ積雪は膝下ですが、この先全て自力です

   
        僕の前に道は無い。                 僕の後ろに道は出来る。

               ヨイショ、ヨイショと登って行きます。 
        
        社山が「どうだー!」と迫って来るけど「今日は覚悟しろよー!」 

           
           去年、バテて断念した場所。
           今日は気力、体力共に充実してます。一気に行きます。
                
                 
      昨年5月に来た時は、この坂をジグザグに登ったけど、今日は直登です。       
                振り向くと、新雪の斜面に僕一人だけの足跡。
                    なんとも気持ちがいいです
                     
                    この急坂を登ると・・・・・
                      この大風景
            
               ムッハー  たまらんぜー 
              右から男体山、太郎山、山王帽子山!
                女房よ許せ!姉様達も許せ!
                 僕はこの感動から抜け出せられない!

      
               最後のこの急坂を登り切ると頂上です。  
               でも雪はどんどん深くなって来ます。
               「ヨイショ、コラショ」
           
           腰の高さのストックがここまで埋まります。
           この頃には、登る前の「人の後から楽に登ろう」
           なんて気持ちは全く忘れてしまって、頭の中は、            
           「ヨーシ!オレだけの力で登りきってやる」になってます。
           面白いですね、人間の心理は。
           ともかく気力がビンビンにみなぎっています。
           「ヨッシャー!ヤッタルッ!」
           
           右も左もストンと落ち込む尾根。
           どこを歩けばいいんだろう 慎重に慎重に
            
            頂上が近付きました。右の黒い木立の中が頂上です。
            もう少し。でも雪はますます深くなって来る。
                          「ヨイショ、コラショ、コンチクショ、ドッコイショ」 
      
         すぐそこなのに・・・・・。
      腹まで埋もれて、さすがに息が上がって来た。「大休止!」 
      阿世潟峠からは、写真を撮るのに立ち止まるだけで全然休んでない。
      それでも息は切れないし、疲労感も無い。

      大休止の間に、下で追い抜いてしまった6人組みが追い付いてきた。
      ・男性(リーダー)「ラッセル。本当にご苦労様です。後は任せてください。」

      「う~ん」最後まで一人でやり切る積もりだったので、複雑な気持ち
      でも、こうして助け合うのも山登りなんでしょう。
      最後は、数の力で道を開いてもらいましょう。

      ・女性「ハーハー。有難うございました。本当に助かりました。ハーハー。」

      「エッ?イエイエ。・・・フーン。そういうもんなんだ。」
      独学、独習、単独行のこのオヤジには初めての体験です。

      ・男性「下からずっと一人で。いやー、強いですね。」

      「エッ?そうなの?」

      ・女性「最後に前にでてしまって、なんか申し訳ないですね。」

      「イエイエ。そんな事ないですよー。」
      皆さん、気持ちの良い人達です。

               さて、彼らの後ろに付いて出発です。
              
             6人が踏んだ雪道は楽チン楽チン
             最後の最後で、今日の最初の狙いだった
             「人の後から楽々登山」が実現してしまった

               
               ハイッ。テッペンです。12:40
               ここは余り見晴らしが良くありません。
               ここから50m程進むと・・・・

             
                 ムッホー  かなわんな~

             6人組と記念写真を撮ってあげたりもらったり。
               
               この後、みんなで賑やかにランチです。
               ラッセルのお礼ですと、オカズを色々頂きました。
               「美味しかったですよー

  もう一ついい事を教えてもらいました。
  雪山で暖かいオニギリを食べるには、握った熱いオニギリをラップに包んで、
  携帯の魔法瓶に入れて持って来るんですと!
  ナ~ルホド魔法瓶に液体以外の固形物を入れる発想が素晴らしい。
  今度やってみよう

           食べ終わって皆さんは先に降ります。
                       僕はもう少し撮影です。
           
           14:05 オット、そろそろ降りないと。

         雪の下りは雪がクッションになるので、                       
         大股でザックザックと凄いスピードで駆け下りられます。
         途中で休憩している6人組をまた追い越しました。
         挨拶を交わしながら通っていると、女性の一人が
         「本当にお世話様でした。」
         う~ん。上手く表現出来ないんだけど、考えさせられる言葉でした。
         ともかく、最初から「人の後ろ狙い」の発想はもうボツです

         阿世潟登山口15:25着
         ここから中禅寺温泉まで1時間半のトボトボ歩き。
             
       17:05 着いた時には社山の向こうに日が落ちてました。
             心地よい疲労感と、充実感
             家に着いたら、頑張った自分に褒美をあげましょう。
             飲み放題!鯨飲コース
             ウッウ~ン
                            山登りオヤジ  




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