驕れるチャンプ
2~3日前の新聞に、アメリカでタイソンが殿堂入りする
という記事があって、彼を思い出しました。
‘90年2月2日
力が絶頂の時です。
防衛戦の為に来日した際、作家の安部譲二さんと
対談した時の写真です。
この対談の間タイソンは、なんとずっとウォークマンを
聞いていました。
通訳が話すと、片方のヘッドホンを外して喋って、また
聞き入るという始末です。
ラップ音が洩れていました。
元極道の安部さんは、腹は立ったでしょうがグッと我慢して、
和やかに話を進めていました。
対談が終わってタイソンが部屋から出ると、「フーー!」と
大きな溜息をついて、顔を歪めたのが印象的でした。
ちなみに、この時の防衛戦は、ジェームス・ダグラスに
10回KO負けして、「世紀の番狂わせ」といわれ、
世界中がビックリしました。
宜しかったらポッチとどうぞ
にほんブログ村
野茂 英雄


‘91年2月27日
近鉄入団2年目です。
宮崎のキャンプ地まで出かけました。
後にメジャーでも大活躍をするのですが、この時は、
初々しい好青年でした。
宜しかったらポチッとどうぞ



にほんブログ村
ご成婚パレード
今日6月9日は皇太子御夫妻のご成婚記念日です。
そこで、例の写真棚から、貴重な思い出の写真をお届けしましょう。
二重橋から皇居を出るお車。
皇居前広場を横切って内堀通りに出ます。
100万ドルの笑顔。
‘93年(平成5年)6月9日
今のような、カメラのオートフォーカスがまだ無い時代です。
スポーツ写真を撮っていて、超望遠レンズを使いこなす「ピント益路」に
大役が回って来ました。
(因みにこの時のレンズは600mm+x1,4エクステンダー)
この日は朝から本降りの雨。
パレード出発の2時間前に、撮影場所である二重橋前の内堀通りに
到着します。
警察の二重三重の身分チェックを受けて、撮影エリアに入ります。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、海外メディア、取材の人数は500人を
超えていたでしょうか。
抽選で撮影位置を決めた後は、雨に打たれながら、脚立に座ってひたすら
出発を待ちます。
このまま雨が続くと、パレードは屋根付きの車になると言う情報が入って、
取材陣は失望気味です。
出発の10分前、あんなに降っていた雨がピタッと止んで、薄日まで
射してきました。チョッと感動的な瞬間でした。
そしていよいよ出発です。
撮り直しのきかない世紀の一瞬です。
全神経を集中してシャッターを押し続けます。
お二人の車はアッという間に通り過ぎて行きました。
あっけ無いほどの早さで撮影終了です。
でもまだ安心は出来ません。
タクシーに飛び乗って出版社へ飛ばします。
暗室に駆け込んで現像です。チョッとドキドキします。
そして、出来上がったネガをルーペで覗いて、ようやく肩の荷を降ろします。
「やったぜ。さすがピント益路!」です。
日本中が祝福して感動したご成婚の中で、この写真を撮れたことは、
今でも少し誇らしい気持ちです。