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fleurs et lapins(フルーレラパン)yukitake日記

お花とうさぎと、お出かけの記録など

「か」からはじまる絵本

2019-06-28 | 読書

も"ぅ"~ 蒸し暑くてやんなってまう~(名古屋弁で「嫌になってしまう」)

「か」で始まる絵本は図書館にたくさんありました。しかも結構、面白そうなのが多くて。。。7冊も借りてきちゃった。ただ、そのうち3冊は大好きな宮沢賢治の作品です(笑)

貝の火 宮沢賢治 作 おくはらゆめ 絵 ミキハウス

何度も読んだことのある作品ですが、絵本で読むのは初めてかなあ? ウサギの男の子、ホモイが主人公。最後は悲しい展開になってしまうので、ウサギ好きな私としては残念ですけれど、こんな経験をしたホモイは、のちのち、きっと立派なウサギになったに違ないと信じております(笑)

この絵本の絵を描いた おくはらゆめ さんという方は、調理師の専門学校を卒業後、調理師を経てから絵本作家になったそうです。すごいなあ。この絵本のホモイ、ものすごく&めちゃくちゃ&たまらなく可愛い ヒバリの子を助けているときの強い意志を持った表情、モグラをいじめている時のいじっめこ的な表情、そしてお父さんに首筋をつかまれて耳を左右にたらして泣いている表情。。。どれもこれも、なーんて愛らしいんでしょう。

私の中で、ホモイのイメージはもうこの子以外にありえません

それにしてもこの『貝の火』は、ホモイが見たいくつかの夢についてや、ホモイが何度か悪さをしながらもなぜ貝の火が美しく燃え続けたのか、など、じっくり考えたら小論文でも書けそうなくらい、深い作品ですね。さすが、宮沢賢治です。

 

蛙の消滅 宮沢賢治 作 小林敏也 画 好学社

これからの夏の季節にピッタリの一冊。私も、梅雨が明けて夏の空に入道雲が広がったら、「雲見」をしてそして「だんだんペネタ形になってきた」なんて呟いてみたいものです(笑)

ゴム靴を手に入れた仲間の蛙のことを妬ましく思う他の2匹の蛙。宮沢賢治の作品で「嫉妬」を扱ったものとしてすぐ思い出すのは『土神と狐』ですねえ。この『蛙の消滅』はそこまで激しい嫉妬でなくて、ちょっとユーモラスなトーンでもあるけれど、まあとにかく、人のことを妬んで良いことなんてありません(笑)

 

かしわばやしの夜 宮沢賢治 作 小林敏也 画 好学社

『蛙の消滅』と同じ作家さんが絵を描いています。最後のほうに紙質が違うページが2枚あって、フクロウたちがうっすらと光るようで美しいです。

夜の森で不思議な世界が繰り広げられる。。。『ポランの広場』など宮沢賢治の作品によくあるパターンですね。どっと風に吹かれたり、霧に包まれたりして、そういう不思議な世界との行き来ができるのはとても重要なことです。

柏の木大王と言い合うなど、清作という少年の気の強さが印象的。

宮沢賢治の「か」で始まる作品と言うと他に『風の又三郎』もありますけど絵本は見当たりませんでした。

 

蛙となれよ冷やし瓜 マシュー・ゴラブ 文 カズコ・G・ストーン 絵 脇明子 訳 岩波書店

小林一茶の生涯と、その作品のいくつかを紹介した絵本です。

①一茶のオリジナルの俳句、②3行の短いその英訳、③さらにその英語からもう一度脇明子さんが和訳したもの、という構成で、オリジナルの俳句が味わい深いのはもちろんですが、英訳も適切だし脇明子さんの和訳も、「なくて良い」とは思いませんね。この3者の字の大きさなどもちょうどいいバランスだと思います。

俳人というと松尾芭蕉のほうが私的にはなじみがあるけれど、小林一茶の作品も、これをきっかけにもっと読んでみたいです。

そして。。。ストーンさんの絵が良い 思わず、ストーンさんによる「やなぎむらのおはなし」シリーズをアマゾンで検索してカートに入れてしまいました(笑) そのうち、お金に余裕があるときに大人買いで買い揃えちゃうかも。

 

かしこいウサギとはずかしがりやの大きな鳥 パスカル・マレ 文 デルフィーヌ・ジャコ 絵 平岡敦 訳 徳間書店

この先どうなるんだろう?と、ストーリーが気になるタイプの絵本です。これ、元になる民話などがあるのかなあ?

日本の昔話でも「かちかち山」など、ウサギは知恵が働くキャラクターとして登場することがありますが、この作品のウサギも、クールな表情をしていながら、知恵を使って王様であるライオンを助けます。その活躍ぶりには、ウサギ好きな私としては嬉しい限り(笑)

 

からすのそばやさん かこさとし 偕成社

『からすのパンやさん』は有名ですが、そちらは以前、借りたことがあるのでこれを見つけて即、借りました(笑)

『からすのパンやさん』一家の子供、オモチちゃんが主人公。次から次へとエスカレートして、麺ならなんでもこい状態に(笑) ある意味、収拾がつかなく(笑)なっていくのですがその突き進み方が かこさとし さんらしい、清々しいまでのストレートさで最高です(笑)

お客が来なくて悩んでいる麺系のお店の方は、この絵本を参考にして、新メニューを考えてみてはいかがでしょうか。。。(笑)

 

かしこくいきるしまりす 手島圭三郎 絵本塾出版

以前、手島圭三郎さんの『はしれはるのゆきうさぎ』という絵本を借りたことがあったので、こちらも借りてみました。

かしこく、たくましく冬を越すしまりすの物語です。見開きいっぱいに翼を広げたフクロウの絵が見事ですが、しまりすが逃げられて良かった(笑) うさぎやしまりすなど、北の大地で生きる動物たち。。。ああ、またいつか、北海道に行きたいなあ。

  

刈谷市中央図書館は毎月第4金曜はお休み。ちょうど今日はお休みでした。明日、「か」の絵本を返して、「き」の絵本を借りてきます~ 楽しみ~


「お」からはじまる絵本

2019-06-13 | 読書

「え」からはじまる絵本は少なかったのですが、「お」は逆に多いですね。

そんな中から、5冊、選んできました。

 

おおきなありがとう きたむら えり さく 片山 健 え 福音館書店

えへへ。。。「う」ではじまる絵本でなくても、やっぱり表紙を見て、うさぎの絵があると選んじゃいますね(笑)

裏表紙の、母子うさぎの絵も可愛いです

力もなく、特技もない小さなうさぎだけれど、意図せずして(←ここが重要)行った行為によって、森のみんなから「ありがとう」と言ってもらえる。。。良いストーリーですね。最後が、もうちょっと工夫があると良かったかなあ。

 

おじさんあそびましょ 長新太 絵本館

長新太さんの絵は、ほんわかーとしていて大好き

どの見開きでも、水平線の高さが同じに設定されているのが気持ち良いですね。ついでに言うと、島の位置も同じですから、全部のページをぱらぱら。。。とやるとある意味、ぱらぱら漫画みたい。

ストーリーは単純だけど、おじさんとアザラシ君、双方にとっての幸せな一日を共有させてもらってこちらも幸せになります。

 

おどろいた りす イーラ 写真 マーガレット・ワイズ・ブラウン 文 戸澤柊 訳 文遊社

これは、厳密には絵本ではありません。絵でなくて、写真ですから「写真本」かな?(笑)

躍動感のあるりすや猫の写真が良いです。他にもいろんな動物が出てきて楽しい。りすが、右前足でうしがえるの頭をぎゅっとやっている写真がユーモラス(笑) こういう絵本も良いですね~

 

おばけのてんぷら せな けいこ 作・絵 ポプラ社

これは有名な絵本ですね。第一刷が1976年です。「おばけ」も「てんぷら」も、こどもの好きそうな語感ですよね。それが組み合わさっているのでロングセラーなのかも。

草食動物のうさぎだから天ぷらの具が全部野菜なのかどうかはさておき、おばけに天ぷらをつまみ食いされても気づかず、おばけを天ぷらにして揚げてしまいそうになるのにも気づかないという、おおらかすぎる(笑)うさこの性格が良いなあ。ただし、それはどちらも、とある自分の持ち物を天ぷらの衣の中に入れてしまったのが原因ですが(笑) そしてそれが最後のオチにつながるといううまいストーリーですね。

 

おぼろ月のおさんぽ ウォルター・デ・ラ・メア 詩 カロリーナ・ラベイ 絵 海後礼子 訳 岩崎書店

「月」というのは絵本の世界で一大テーマを占める存在ですねえ。穏やかな夜の、美しく優しい雰囲気を描くものが多いので、「月」がテーマの絵本はとても好きです。そして、昼間の世界とは違う、ちょっと神秘的な夜の世界が広がるのも魅力的。

この作品もそんな例にもれず、美しい、青い夜の世界。ネコの顔にやどったおぼろ月が、「おぼろ月」という名の通りぼおっと、穏やかな輝きを放っているのが素敵です。

英国の作家、ウォルター・デ・ラ・メアの作品はいくつか読んだことがありますが、この絵本の元になった詩も、原文で読んでみたいな。

コメントはお休みです。読んでくださってありがとうございます


「え」からはじまる絵本

2019-05-31 | 読書

「え」からはじまる絵本って。。。少ないんですねえ。図書館で、あれっ、これだけしかないの、って思っちゃいました。

吟味して3冊選んできましたが。。。このうちの一冊が最高に良かった

それがこちら。。。

えとえとがっせん 石黒亜矢子 WAVE出版

ストーリーは、威張り散らしている十二支の動物にタヌキ率いる別の十二種類の動物たちが戦いを挑んだ、というものです。

可愛らしいうさぎも、威張り散らしている十二支の中の動物として、ちょっと「悪いうさぎ」っぽく描かれています。それでも可愛いけど(笑)

ネコが十二支に入っていないのは有名ですが、そういえば、クマ年とか鹿年、なんてのもないですねえ。合計24種類の動物たち。もうこれだけで、動物大好きな私は楽しくて楽しくて(笑)

タヌキ軍団の集いではピザを食べていたり、12匹対12匹の最初の対決がラップミュージック対決だったりと、ちょっと軽いノリも面白い。

個別の戦いになる場面では、トラ対クマの大型動物ペア、ネズミ対ネコのお決まりのペア、ってのはなるほどですが、イノシシ対ブタ、ヒツジ対ヤギ、なんてほとんど兄弟同士の戦いですやん(笑)(笑)

そういう風にペアを組んでいくと、残ったペアが。。。十二支の中で特別な存在(そもそも、実在の動物でないですから)である竜と、タヌキ軍団の中ではオオサンショウウオ、になりますが、これではどう考えても戦いにならないためか、オオサンショウウオは木の陰に隠れているという(笑)(笑)(笑)

で、クライマックスでは、仲間の動物たちから体の一部を提供してもらったタヌキが、十二支の親分である竜と一騎打ち、になるのですが、そのタヌキの化け姿が想像を絶するものすごさ。これはぜひ、石黒亜矢子さんの絵を見て欲しいです。もちろん、どっちが勝つかも実際に読んでのお楽しみ。

さらに、戦いが終わった後。。。もしこれが文章優位の読み物なら、「猫はタヌキに貸した右目を、ハリネズミはハリを、それぞれ自分の体に戻しました。バクに眠らされたウシはまだ眠っています」って感じになるであろうシーンを、言葉を使わずとも絵だけでばっちり表現できてしまうのが絵本の素晴らしいところですねえ。

奥付によると、この作品は室町時代前期に成立したといわれる絵巻物「十二類絵巻」に着想を得たそうで。。。その「十二類絵巻」というのもググってみるとこれまたびっくりするほど面白い 室町時代にこんな面白い物語があったなんて また改めて、「十二類絵巻」のほうはもうちょっと深く調べて勉強したいと思います。

あー、それにしも『えとえとがっせん』は面白かった。。。ここまで「あ」~「え」の絵本を図書館で借りてきましたが、買って自分の手元に置いておきたいなと思うのは今のところ『ありがとうフクロウじいさん』と『えとえとがっせん』かな。

ABCうさぎ ワンダ・ガアグ 文・絵 戸澤柊 訳 文遊社

『大草原の小さな家』シリーズや、『しろいうさぎとくろいうさぎ』で有名なガース・ウィリアムズの作風を思わせる温かみのあるウサギ。こういうウサギ、好きです(笑)AからZまで、いろんなポーズ・表情のウサギが可愛くてほっこりします。

エドワードとうま アン・ランド 文 オーレ・エクセル 絵 谷川俊太郎 訳 岩波書店

都会に住んでいても、動物たちとの触れ合いは心のうるおいですよね。。。この絵本は大きさも手ごろで絵もシンプルで、可愛くまとまっている感じです。少年エドワードと馬のスミティがずっと仲良しでいますように。

コメントはお休みです。読んでくださってありがとうございます


「う」からはじまる絵本

2019-05-02 | 読書

さあ~「う」からはじまる絵本と言うと、「うさぎ」関連が花盛りですから、大変ですよ(笑)

おかげで、6冊も借りてきちゃいました(笑)

『うさぎたちのにわ りんごのすきなうさぎのはなし』 レオ=レオニ 谷川俊太郎 訳 好学社

レオ=レオニは有名な絵本作家ですね。小学校の国語の教科書に載っていた『スイミー』は印象深かったです。

この『うさぎたちの にわ』のうさぎの絵、可愛いなあ。主人公は二匹とも白兎だけど、一匹は目が赤くて、もう一匹は黒い目。食べることを禁止されたリンゴを、ヘビの勧めで食べてしまう。。。まさに旧約聖書の世界ですけど、この作品のお話の展開は聖書と違っています。意外な動物とうさぎが仲良くなるということで、「あ」で紹介した『あめだまをたべたライオン』を思い出しました。

『うさぎのくれたバレエシューズ』 安房直子 文 南塚直子 絵 小峰書店

この作品は第36回青少年読書感想文全国コンクール課題図書だったそうです。私も、うっすらとこのタイトルは聞いたことがありました。

どんなに練習しても下手くそな主人公は、宮沢賢治の『セロ弾きのゴーシュ』を、動物からの手紙(カード)を受け取って動物たちの世界に入り込むというのは同じく宮沢賢治の『どんぐりと山猫』を思い出しました。うすピンクのチュチュを着て踊るウサギたちが可愛い~

『うさぎマンション』 のはなはるか くもん出版

表紙を見ての通り、うさぎ満載(笑) 正直、ストーリーを追うよりも、それぞれの見開きでのうさぎマンションのうさぎたちの絵をじっくり見ることで忙しい(笑) 屋上でのパーティーが楽しそう~

『うさぎでうれしいうさぎはうさぎ』 さこ ももみ 講談社

これはもう、一瞬で、まど・みちおさんの詩「うさぎ」を思い出しました。「うさぎにうまれてうれしいうさぎ・・・」 

親子のうさぎが微笑ましいです。特に、子ウサギの可愛さったら~ いろいろな天敵に狙われる宿命であるうさぎですが、それでもうさぎに生まれた幸せ、生きる喜び。。。

『うさぎたちとふしぎなこうじょう』 アダム・グリーン さく レナード・ワイスガード え こみや ゆう やく 好学社

これまたうさぎの絵が可愛いぞ~~ 偶然にも、レオ=レオニの『うさぎたちの にわ』と同じ出版社。

工場に集まったうさぎたち、見ているだけで顔がゆるむ私です(笑)いろんな帽子を被って遊ぶうさぎたちを見て、かこさとしさんの『だるまちゃんとてんぐちゃん』を思い出しました。世界各国の人間が被る帽子って、面白いですねえ。 

お菓子にも、おもちゃにも、帽子にも興味を示さない一匹の茶色いうさぎ。この子は、いったい何が欲しいのだろう?と、引き込まれるストーリーです。結末は。。。この絵本を親に読んでもらった子供も、幸せな気持ちで眠りにつきそう。そう考えると、この絵本は「寝かしつけ絵本」なのかな

『失われたバラ園』 文/はかた たん 絵/さわだ まり 日本地域社会研究所

今回、この作品だけ、うさぎ関連ではありません(笑)

表紙を見て、咲き乱れる色とりどりのバラにすっかり夢中に。そろそろ、5月ですからバラの季節ですね

美しいバラの絵は、ページをめくるのが楽しいですが、途中から悲しい展開に。。。この作品は、東日本大震災と福島原発の事故で影響を受けた、福島県双葉町の実際のバラ園のお話なんですね。こんなに長い年月をかけて、丹精込めて、園長さんが作り上げたバラ園なのに。。。

最初と最後が、全く同じ文章なのも印象的です。バラ園が「ありました」という過去形だけど、いつかいつか。。。また美しいバラが咲く日が来るのを信じて、希望を捨てずに。。。

コメントはお休みです。読んでくださってありがとうございます


「い」からはじまる絵本と、ノラネコぐんだんコミック

2019-04-23 | 読書

新企画あいうえお順の絵本レビュー第二弾←途中で挫折しなければ50回続くのか(笑)

いちばんしあわせなおくりもの 宮野聡子 作・絵 教育画劇

絵が、ちょっとスイートすぎるかなあという気もしましたが、最初の、こりすの小さな切り株の家とくまくんの家の絵を見たらとっても可愛くて和んでしまいました(笑) 大好きだからずっと一緒にいたい、というのはいろんな絵本で取り上げられているテーマですね。アーノルド・ローベルの『ふたりはともだち』とか、ガース・ウィリアムズの『しろいうさぎとくろいうさぎ』を思い出しました。

いのちの木 ブリッタ・テッケントラップ 作絵 森山京 訳 ポプラ社

いきなり、キツネの「死」から始まる絵本です。キツネというと、森の生き物たちの中で悪役にされることが多いのだけど、この絵本ではみんなに愛されていたキツネの思い出が、大きな木になる(原題:THE MEMORY TREE)というストーリーです。死んだ後も、残されたものたちの心(記憶)の中で生き続ける。。。これも絵本に限らずよく取り上げられるテーマですが、深く考え始めたらどこまでも考え続けてしまいそうなテーマですよね。

いいものもらった 森山京 作 村上勉 絵 小峰書店

何を隠そう、タヌキは私の好きな動物の一つです。アライグマとかじゃなくて、日本のタヌキね。11匹もの子だくさんのタヌキ家族。ストーリーは、「残り物には福がある」です。みんなでいろりを囲んできのこじる(茸汁)を食べている絵の中で、他より小さな子狸がおばあちゃんタヌキとお母さんタヌキの間に座っています。可愛いなあ~

『いのちの木』の訳者である森山京さんの作品だというのは図書館で借りてきて家に着いてから気づきました。面白い偶然でした。

イカになぁれ 真珠まりこ 講談社

これ、どうしても借りずにいられなかった(笑) イカに変身できる鏡。。。私がイカになったら、綺麗な水色のイカになりたいな(笑) クライマックスの「イカーン」のためにあるようなストーリー(笑)

以上、「い」からはじまる絵本4冊でした。

そしてこちら☟は昨日買いました。

ノラネコぐんだんコミック 工藤ノリコ 白泉社

もう~ 好きで好きでたまらないノラネコぐんだん。 この表紙のノラネコたちの表情、最高(笑)(笑) この表紙だけでご飯が3杯食べられます。。。なんちゃって(笑)

実は、今年1月に、ノラネコぐんだんシリーズに出てくるワンワンちゃんのコミックのキンドル版を3冊、購入しました。で、1月以降、スマフォにダウンロードしたキンドルアプリで、もう何度繰り返して読んだことか。

ノラネコぐんだんたちは、もともとはワンワンちゃんが主人公だった4コマ漫画の中の登場人物だったんですね。工藤ノリコさんの画風も、ワンワンちゃんの4コマ漫画スタート時から現在までに変わってきています。

ノラネコぐんだんの絵本に慣れていたので、4コマ漫画のほうは最初、「わあ、ワンワンちゃんもノラネコぐんだんもずいぶん違うなあ」と思いましたが、今では初期の4コマ漫画の画風も大好き。

いろんな職業に果敢に挑戦し、どこまでも真面目で優しいワンワンちゃんと、そんなワンワンちゃんを困らせ続けるノラネコぐんだん。

犬=真面目 猫=トリックスター 漫才で言うなら犬がツッコミで猫がボケ、という典型的な役割分担だけど、4コマ漫画だと起承転結が早くて、4コマ目で本当にぷぷっと笑ってしまいます。

絵本シリーズになってからはノラネコぐんだんのほうが主役に躍り出ていますが、私はワンワンちゃんも大好き~ 

で、今回のこのコミックは、キンドルで読んでいない4コマ漫画の傑作選、のようなので、なんか読むのがもったいないな~(笑)あ、まだチラっとしか読んでないからレビューになってないぞ(笑)

うさぎ大好きなわたくし・やいまが、犬と猫を熱く語る。。。それがノラネコぐんだんワールドです(笑)

コメントはお休みです。読んでくださってありがとうございます。


「あ」からはじまる絵本

2019-04-11 | 読書

あいかわらず、イギリスの児童文学作品や、河合隼雄先生の本などを読み漁っている私ですが、それらの本の感想を差し置いて(笑)、絵本の感想を。。。

絵本も大好きなんです~

でも、絵本って、どんなのを読んだらいいのか。。。

これまでは、子供の頃に読んだ記憶があるものを再読してみたり、有名な絵本作家さんのものを読んでみたりしていましたが、「そうだ、あいうえお順に読んでいこう」と思いつき、最近図書館で借りてきたものです。

「あ」から始まる絵本と言ってももちろんたくさんあって、私が選んだのは単純に絵を見て気に入ったものや、知っている作家さんのものです。

左上・・・あおのじかん イザベル・シムレール 文・絵 岩津ちひろ 訳 岩波書店

私が一番好きな色は青や水色。この絵本は表紙見返りにいろんな青(ごく薄い水色からほとんど黒にちかい青まで)が載っていて、私は「おはじきのいろ」や「うんどうかいのそらのいろ」「はればれとしたこころのいろ」が好き。

ストーリーは、日が沈んで月が登るまでの時間を「あおのじかん」と呼び、その時間にいろんな青い生き物(鳥が多いかな)の様子を紹介しています。

どれもきれいな絵~ 心が落ち着きます。

右上・・・あめだまをたべたライオン 今江祥智 文 和田誠 絵 フレーベル館

子供のころ、今江祥智さんの本を読んだ覚えがあったので、借りてみました。とってもほんわかしたストーリー。のほほんとした表情のうさぎが、こんな重要な役割を果たすとは カエルにはかわいそうな気がしますが(笑)、こんなうさぎとライオンのペア、見てみたい~~ 

左下・・・ありがとうフクロウじいさん 武鹿悦子 作 中村悦子 絵 教育画劇

いきなり、モグラ君のセリフで始まるというのが意表を突かれ、思わずページを飛ばしてしまったかなと確認してしまいました。『あめだまをたべたライオン』のほうはユーモラスでほんわかしたストーリーですが、こちらは胸がきゅっとなるような優しさあふれるストーリーで、感動して泣いちゃった(笑) 最後のページで、「生きる」という言葉が直接使われていないのも良いなと思いました。そう、生きて「いる」のが大事なんですよね。

右下・・・やさしいかぜにさそわれて 森津和嘉子 作・絵 金の星社

これは、「あ」で始まるのじゃないけど、季節の特集コーナーに置いてあったので借りました(笑)ページの周囲のうすピンクが春らしくて素敵。森の動物たちがとっても可愛い。

森の動物たちといえば、『ありがとうフクロウじいさん』にもたくさん森の動物が出てくるのですが、どちらも日本の絵本だからか、日本の森に住むネズミ、うさぎ、リス、シカ、キツネ、そしてクマなど、なじみがある動物ばかり。ネズミやうさぎはたくさん描かれていて、クマは一頭だけ。クマがたくさんいたらちょっとおかしいですもんね。そういう森の生態系のバランスみたいのが、どちらの絵本でもちゃんと表現されています。

「あ」から始めてみたこの試み。。。長く楽しめそうです(笑)

コメントはお休みです。読んでくださってありがとうございます。


ノラネコぐんだんシリーズ再読

2018-12-10 | 読書

今年の秋、仕事が忙しかった時、なかなか本を読む時間もありませんでしたが、ストレス解消&癒しを求めて、大好きな「ノラネコぐんだん」シリーズを全部、再読しました。

で、再読してみて気づいたことがいくつかあるので、まとめておきます。

その①・・・可愛いまつげの話

ノラネコぐんだんやワンワンちゃんの斜め後ろ姿には、本当に可愛らしい「まつげ」が描かれているのですが、シリーズ第一作「ノラネコぐんだんパンこうじょう」だと、描かれていませんね。

シリーズが進むにつれて、描かれるようになったみたいです。

その②・・・マーミーちゃんのせりふ

最新作「ノラネコぐんだんおばけのやま」で、初めてマーミーちゃんがしゃべったと思ったのですが、私の間違いでした(汗)

正しくは、「ノラネコぐんだんそらをとぶ」にて、マーミーちゃんがノラネコぐんだんが乗っている気球を指さしてあれ何?みたいなセリフを言っています。

その③・・・月夜の話

「ノラネコぐんだんおすしやさん」で、最初にノラネコぐんだんが悪だくみをするのは十三夜ぐらいの月ですが、二度目の時は満月。こういう細かいところまでちゃんと描かれているのが大好きです。

その④・・・ワンワンちゃんの「ちょっと待ちなさい」

悪だくみのお仕置きとして、毎回、仕事をさせられるノラネコぐんだん。その仕事が一段落ついたところで、ノラネコぐんだんはさっさと失礼しようと(逃げようと(笑))するのですが、毎回、ワンワンちゃんに「ちょっと待ちなさい」と言われて、もう一仕事させられる(笑)

その絵が、絵本の最後のページの絵になるわけですが、毎回、こうやってノラネコぐんだんたちを引き留めるワンワンちゃん、実は、ノラネコぐんだんたちにもうちょっと長く居て欲しかったりするのではと(ノラネコぐんだんたちのことが実は好きなのではと)、ふと思ってしまいました(笑)(笑)

あらためて、シリーズ全作読んでみると、どれも本当に大好きなのですが、「ノラネコぐんだんそらをとぶ」は「パンこうじょう」と同じくらい好きかも。

なんといっても、一年経ってしまうというスケールの大きさが良い(笑)(笑)

そして毛が長く伸びたノラネコぐんだんが、ワンワンちゃんの周りの海にドボンドボンと落下してくる絵も笑える(笑)

この直後に、ノラネコぐんだんが海から「回収」されるシーンも想像してしまいます(笑)

そして最後に、もう一仕事させられているノラネコぐんだんたちに、仕事が終わったら与えられるであろうぶどうジュースとコッペパン。

ワンワンちゃんの優しさ感じる~

ノラネコぐんだんシリーズは、大好きすぎて、まだまだ語ろうと思えば語れるくらいなのですが、とりあえず今思いついたことを書いておいて、すっきりしました(笑)


ノラネコぐんだん おばけのやま

2018-10-16 | 読書

立派な文学作品「レ・ミゼラブル」や「嵐が丘」の読書感想も書こうと思いつつ、ずるずると時は過ぎ。。。

絵本の感想を先に書きます(笑)(笑)

大・大・大好きなノラネコぐんだんシリーズ最新刊

10月4日の発売を首をなが~くして待っていました

今回も、展開はおなじみのパターン。でもそれが好き(笑)

展開は同じだけど、新しいことが二つある

一つは、マーミーちゃんのせりふ シリーズ作品の中で、初めてマーミーちゃんがしゃべった

もう一つは、反省メンバーが、3人(三匹)加わってる(笑)

どんな3匹が加わっているのかは、読んでのお楽しみ(笑)

工藤ノリコさんの絵は本当に丁寧で、ほんわかしていて、眺めているとじわわわーっと幸せ感じます。

来月7日は、雑誌コドモエの発売日。付録に、ノラネコぐんだんのカレンダーがついているそうなので、これまた今からワクワクしています

懲りない、ワル可愛いノラネコぐんだんと、どんな仕事でも真面目で働き者、しかも優しいワンワンちゃんに夢中~な私でした(笑)

コメントはお休みですが、読んでくださってありがとうございます


一人の女性として読まずにおれなかった作品

2018-08-07 | 読書

 ポール・ギャリコ 作 矢川澄子 訳 『雪のひとひら』 新潮文庫 

本当は、原文版(英語)が欲しかったんだけど手に入らず。。。でも、矢川澄子さんの日本語訳はものすごく美しいです

そもそも、なぜこの作品に出会ったかというと、心から敬愛する河合隼雄先生の『猫だましい』という著作の中で、猫好きとして有名だったポール・ギャリコの作品が紹介されていて、ギャリコの作品をいろいろ調べていくうちに、猫とは全く関係ない(笑)この作品のことを知り、一人の女性としてこれはどうしても読まなければ、と早速注文。

一日でも読めちゃうかもしれませんが、なんだかもったいなくて少しずつ読みました(笑)

雲から生まれた雪のひとひらが、また雲に帰っていくまでを、一人の女性の人生になぞらえたストーリー。。。

簡単に説明するとただそれだけですが、今度の日曜日に40代のぞろ目(笑)になろうという私にとっては、子供時代、少女時代、そして独身の頃、結婚してからの生活。。。さらには老いと向き合わなければならないこの先のことも含め、自分の人生と重ね合わせつつ「雪のひとひら」に心を寄せずにはいられない、素敵なストーリーでした。

赤い旗に白い十字、というのはスイスの湖かな? きっと、この作品を映像化したら、美しいでしょうね。。。

ちょっと残念だったのは、最後に、原文(英語)では "He" となっているという、唯一絶対の存在がどうしても西洋的なこと。

日本人の私からすると、最後にまた雲に帰っていく「雪のひとひら」にねぎらいの言葉をかけたのは、絶対的な存在の誰かではなくて、あらゆるところに宿り、そして巡り巡っている「千の風」からの言葉だと信じたいです。

コメントはお休みですが、読んでくださってありがとうございます


メアリー・ポピンズシリーズ

2018-05-23 | 読書

今年に入ってから、メアリー・ポピンズシリーズを再読し始めました。

奥付に、1987年に買ったという記載があるので、なんと31年ぶりの再読

ケース入りのハードカバー4冊を、最近、全部読了したのですが。。。

感想は、うーんあんまりときめくものがなかった。

メアリー・ポピンズが有能なナニー(乳母)であることは疑いの余地がないのですが、どうもね、その人柄に魅力を感じなかった自分がいます。

厳しくて、ちょっとでも自尊心を傷つけられるようなことを言われるとものすごい目つきになる。そのくせ、いつもきちんとした身なりでいる自分の姿を眺めるのが好き。

私が子供の頃、このメアリー・ポピンズシリーズを読んだときは、

「こういう厳しい大人にしつけられるのも良いな」

と思ったのかもしれません。でも、今、自分が大人になってみて

「自分はこういう愛想のない、うぬぼれやでいたくない」

と思うところが大きいのかも。

メアリー・ポピンズがバンクス家の子供たちそして読者を連れて行ってくれるマジカルな世界は魅力たっぷりです。

でも、例えば4作目「公園のメアリー・ポピンズ」の最後の話では延々と登場人物の会話が続いてちょっとうんざり

きらきらした、マジカルな世界のエピソードは楽しいんだけど、なんかこう、胸がきゅっとなるような感動がなかった。

それと、私はこのメアリー・ポピンズシリーズを読んで自分はイギリスのライス・プディングのことを知ったのだとずっと思っていたけれど、どうも勘違いだったよう。

4冊読んでも、どれにもライス・プディングなんて出てこなかった(汗)

本棚で場所をとっているだけなら、処分しても良いかなと思うこのシリーズですが。。。

またこれから30年経って、再読してみたら、どういう気持ちの変化があるか

それがちょっと楽しみだったりするので、捨てずにとっておこうと思います(笑)

コメントはお休みですが、読んでくださってありがとうございます


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