ただごと

たいくつこそがすばらしい!日常のただごとをただごとでない風に綴るのらくら日記

ご賞味ください

2010年12月30日 | 日記

メリクリ!の記事からようやく、昨日、クリスマスケーキを食べ終わりました!

ファミマで買った、ホールのチョコレートケーキだったんですが。

夫婦二人で食べるには大きすぎる!!

旦那様と違って、頑丈な胃腸の七咲は毎日こつこつこつこつ食べてました。

当然、賞味期限なんか当日中(25日)に切れちゃってます。

もう、クリームは堅くなり、スポンジはふかふかです。(悪い意味で)

でも大丈夫!!

食感が変わって、むしろ飽きずに食べられる!ヤッタネ!

賞味期限。それがどーした。って話ですよ。

 

 

  

そういう七咲の今夜の一人ご飯は、

ぞうすいと賞味期限が12月1日のわかめの佃煮ですよ。

やや酸い臭いがしたものの、まだいけるだろう、と思って食しました。

雑炊だけだと食感が飽きるので、味というよりは、歯ごたえ的に必須としたので

まあ酸いいくらい大目にみてやるか、って心境です。

 

そういえば以前、何かのメディアで(ネットだか雑誌だかテレビだか忘れた)、

「いまどきの若い子は賞味期限が切れただけで食べ物を捨てる」

と、良しあしも確かめられない若者を嘆いている人の記事を読みました。

その言葉に続いて

「逆に賞味期限内なら、間違いなく腐っていても食べるかもしれない」

とも、お嘆きでした。

いやさすがにそれはないでしょう

とか思いましたけど、どうでしょう。

(賞味期限を信じて食べたのに腐ってた!賠償しろ!とかいう人はいそうだが)

 

それで思い出したのがこの話。

七咲が小学校時代、担任の先生が新聞記事を読んでくれて

「いまどきの大学生に鶏を描かせたら、犬の足を描いた!!」

と、学力はあっても常識はない、というようなことを嘆いていた覚えがありますが

それは単に画力の問題じゃないのか?

とか思っていたこともありました。(まあ小学生だったんで真偽は二の次で)

 

ちなみに、やはり小学生のころ新聞で読んだのが、

最近の母親はスーパーで魚の切り身を買ってばかりで、

「その子供たちが大きくなるころには、鯵は開きで、マグロは切り身で泳いでいると思うだろう」

と、魚をさばけない主婦が増えていることを嘆いている記事があったのですが

そんなことを考えるアンタの方がどうかしている

と、わりと真面目に怒ってました。(まあ小学生だったんで皮肉を許せなかったというか)

 

おお、大分話がそれた。

 

ええー、と、ああ、賞味期限の話だった。

年末で冷蔵庫と食品貯蔵庫(七咲命名)の大掃除をしたので、

ついでに食品で賞味期限の切れているものを捨てるかどうするか悩んで

とりあえずまた元に戻したんですが。

(ルーとか乾物とか、判断に迷うものがわりとある)

(あ、勿論、旦那様には食べさせませんよ。普段から胃腸が弱い方なので)

 

消費者である七咲にとって、基本的に(まあ常識の範囲内で、って感じで)、

賞味期限は「販売期限」と同じ意味合いを持ちます。

定価300円の商品を、300円で販売しても許される期限、だと思ってます。

しかし、販売の仕事に携わっていた身としては、当時の会社ルールで

「賞味期限の2カ月前の商品は処分価格、1カ月前の商品は廃棄」

というものがありました。

このルールにのっとって、発注を見極め、ロスをいかに少なくするか、が

担当者の腕の見せ所だったわけですが。

 

うちの近所のスーパーでは、常時、「処分品コーナー」があって

賞味期限が、半年から1年、それ以上先の商品を最大3割引きで販売していたりします。

 

どこのスーパーでも、処分品コーナー(売れ残り)というだけあって、

マニアうけ(?)するようなものばかりであまり必要とするものがない、というのが

七咲にとっての「処分品コーナー」、だったわけです。(あまり利用しない)

しかし、その日はたまたまそこに有名インスタントコーヒーが3割引きで売られていたので、

これはお得かも!と思って、賞味期限も確かめず購入したわけなのですが

家に帰ってから吃驚ですよ。

 

賞味期限(開封前)2013.03.23

 

え?!今何年?2012年?

いや、それにしちゃウチの団地、地デジ化してないけど?!

というか、地球も滅ばなかったけど?!(俗説では2012年に滅ぶらしいので)

 

こんな風に年月日もとっさに解らなくなるくらいはるか先の商品を「処分」されてしまっては、

賞味期限が、とかいう問題ですら最早なく、

何?この会社倒産するの?!(業界内で暗黙、取引終了前に切る)とか

何か不祥事起こしたの?(業界内で暗黙、世間に知れる前にうっぱらう)とか

印字ミス?印字ミスの通達がきて揉めてるの?(面倒だからもう売っちゃう)とか

よからぬ事を想像して、逆に開封するのが怖くなるんですけど!!

有る意味、賞味期限切れよりも怖い、はるか先の賞味期限。(の処分品)

 

そうかと思えば、別の近所のスーパーでは

賞味期限注意につき10%OFF、という処分コーナーがあるんですが

賞味期限って今日ですけど!?(しかももう夕方)とかいう、

おいおい暢気だな、10%OFF程度で本日中に売り切る気か?

とツッコミたくなるスーパーもあります。

 

しかもそこのスーパー、本気で販売ロスを心配したくなるくらい発注が下手!!

いついっても大概、処分する商品の在庫てんこ盛り!!

特に日配部門!!(牛乳、飲料、乳製品とかデザートとか、そのあたりの日常必需品)

「いや~、まいったなあ、全部売れずに賞味期限切れちゃった~」

「じゃあ廃棄しま~す」「廃棄した商品は、皆で山分けね。うふ」

とかいう、黒い内部事情を勘ぐりたくても勘ぐれないくらい、本気で、

経営状況を心配してしまう。

有る意味、賞味期限よりも不安がある営業実態。(と従業員の暗躍?)

 

もちろん、この2店舗は両極端な例ですが、

七咲の行動範囲では、わりとどこでも、賞味期限が近い商品の処分価格は日常です。

それが必要なものなら躊躇わず購入しますし、

賞味期限にバラツキがある商品では、期限が一番近い物を買います。

販売に携わったことのある者たちの務めです。あと、ほんの微々たる社会貢献です。

それに何と言っても、

開けちゃえば「賞味期限にかかわらず」早急にお召し上がらないといけないので

 

どれでも一緒です。

 

 

  

賞味期限と言えば、どうしても言わずにはいられない話をもう一つ。

七咲が中学の頃から好きな漫画家、遠藤淑子さんのとある話で

小説家の老先生が傷んだ羊羹を食べて食あたりを起こすシーンがあるのですが

その時のお医者様との会話が、最高級に軽妙洒脱です!!(七咲的に)

 

「食べた時、酸っぱい感じがしませんでしたか?」

 

…ヨーグルト風味(の羊羹)かと思って(食べた)」

 

これです!!

このシーンだけで5分は笑い転げた七咲は、彼を人生の師と仰ごう!と誓ったのです。

ヨーグルト風味というだけで、

「賞味期限内なら腐っても食べるに違いない」という現代の若者への嘆きなど、

屁の突っ張りにもなりません!!(七咲的に)

 

そういえば、夕飯のわかめの佃煮は、ヨーグルト風味の、ヨの字もありませんでした。

ガッツリ大丈夫、ということでしょう。