ただごと

たいくつこそがすばらしい!日常のただごとをただごとでない風に綴るのらくら日記

ホームステイ

2010年09月21日 | 日記

今の団地に住んで6年目(?)になるのだが、その間にヤツを見た回数は少ない。

引っ越してきた年に2~3匹。あとは残りの数年に1~2匹。

その程度だったので、
初年度に設置していた置き型殺虫剤も、期限が切れてからは
新たに設置する必要性も特に感じず、今までわりと我が家は
ヤツらの間では警戒のぬるい家として大評判だったのではないかと思うのだが。

本当に不思議な事に、大挙して押し寄せてくる様子は微塵もなかった。

この辺りでは絶滅寸前なのか?と疑ったくらいだ。
(奴らに限っては地球が滅んでも滅ばないとかいう説があるが)

それが。

今年の夏は2匹も出たー!!

茶バネ!茶バネのちっこいのだ。
まあ、黒か茶か、と問われれば、黒のテカってるヤツの方がより苦手なので、
茶で良かったじゃん。と、やや思わなかったでもないのだが。

そんなことよりも気になったのが、ヤツらが決定的『ブツ』を残して行った事だ。

フンだ、フン。
くそったれ!ああまさにこれが正真正銘、『くそったれ』ってヤツだよ。
覚えとけ七咲、ヤツらがフンを放置したところで、<フン尿の後始末は飼い主のモラルです>
とかいう立て看板は無意味なんだぜ。

だって飼ってるわけじゃないからな!!

と、戸棚に放置されたフンを片付けながら、やや錯乱する七咲。
(大体七咲の日常生活は脳内に色んなキャラがいて、名乗りもせず勝手にしゃべる)

過去、『ハチミツとクローバー』のキャラたちが、ヤツらの事を
(というか、ヤツらの話題で引き合いに出すのも非常に気が咎めるマンガだが)
イニシャルG、とか、ホームステイ、とか比喩されていた事に感銘を受けて
七咲もそれに倣っているわけだが。

ホントに、このホームステイだけは許すまじ!!(今まで警戒ゆるゆるだったくせに)

と思って、とりあえず今年は置き型殺虫剤を買ってきた。
設置した直後に箱を捨てたので銘柄はわからないが、効果に期待するしかない。

そもそも、一般的な殺虫剤の会社は、『殺虫剤』を大量に開発しているわりに、
イニシャルGが苦手な人間の気持ちを酌んでいないと思う。

なんでパッケージにリアルGの絵を載せる?!

絵とはいえ触りたくないんだよ!
二階堂が、教科書のネズミのページを自主的に袋とじにしている心情を尊重してよ!!
(二階堂=動物のお医者さんのキャラ。失神するくらいネズミが嫌い)
と、心底思う。

いやいや、まてまて。

そもそも365日もイニシャルGの嗜好や体質、習性や耐性などなどなどと、
細胞レベルまでヤツらの事を調べつくしているんだから、恋する中学生並みの執念だ。

もうイニシャルGが好きで好きでたまらんのだろう。
だからパッケージにも細密な絵を載せたくてしかたがないのだろう。
(そのわりに一撃必殺の薬を作りだすひねくれた心境は理解しがたいが)
だから泡で包みこんでポイする薬とか開発しちゃうんだろう。

泡の中に閉じ込める事で不気味さが倍増しになって、余計怖いっつーの!!

などと考えながら、丸い置き薬(これもGに類似した黒々さで容器を持つのも嫌なんだが)を、
勝手にホームステイしているヤツらのえさ場やたまり場を推測しながら
設置する。12個も!(1度開封すると箱の中で効果が切れる)

何故、12個分も
ヤツらの社交状態を予想したり、食事風景を想像したりしないといけないんだか…

と、物悲しくなった時に目についたのが、某お悩み解決サイト。

  なぜ、ゴキブリ(←嗚呼ついに実名が)があれほど嫌われるのか解りません。
  蚊や蜂と違って、これほど人畜無害な虫もいないのに。
  ただ餌がちょっと人間の生活圏にあり、ちょっと人間の食料を頂いているだけなのに。

というG好きの人の嘆きの意見が!(かなり要約したが)

…なるほど。

…そうか。

…そうだな。

七咲は別にカラスが嫌いじゃないしな。それと似たような感覚なんだろうな。
(カラスは子育て期など、十分に人畜無害と言えるかも知れんが)

そう考えてみれば、あの3行に要約したG好きの人の意見も、
Gの事を指しているとは思えなくなってくる。

人間の生活圏で活動して、人間のものを頂いていく生き物。

…この夏に遭遇したじゃないか。
スクリーンで。


借り暮らしのアリエッティだと思えば良いのか?


って、だからそういう現実逃避が、ヤツらのホームステイを増長させる元だっつーの!!



そういうわけで、最近ちょっとアンニュイです。

(そんな理由でアンニュイとか云われてもな…)


情熱ハロウィン2

2010年09月16日 | 10月屋

昨日は丸一日かけて、こんなもの作ってました。

午後、外出先から戻ってきて、延々。延々です。夜中の3時まで。
誰か止めてくれ。

『かーちゃんが~よなべーをして、ハロウィーンつくってくれたー♪』

って歌ってくれる子供もいないと言うのに!!自分の為だけに!!
…虚しい!?
虚しくなんかない。このままハロウィン職人としてネット店舗を開こうかと思ったくらいだ。
一年中、無心にカボチャを作り続ける。営業期間は9~10月の二か月。
朝から晩までかぼちゃかぼちゃかぼちゃ…

こんなに年中かぼちゃを作っていては、職業欄に『農家』って書きそうにならないか?
(ならないか)

うん、いや。
本当は、

10月までにパーツをひとつずつ作っていけば、毎日が楽しいだろうなあ。

と思って始めた作業だったのに、いざ作りだすと止まらない!!

それがまた、普通に手芸店で20センチ四方のフェルトを買えば、
適当なところで材料が無くなって、仕方なくも有難く作業も中断できると言うのに、
ダイソーで70センチ×60センチの、尋常じゃないくらい大きいフェルトを買ってしまったために

どれほどカボチャを作ろうとも、一向に生地が無くなる気がしない!!



一応、これだけのパーツを作成して、やっとフェルトの4分の1を消費しました…

神よ!ダイソーの神よ!!

『針が折れ指の皮が裂けようとも作り続けよ』とのご神託なのですね!
この憐れな羊、確かに承りました!

てゆうか。

ハイ!よろこんで!!(某居酒屋風に)

…そんな感じで、パーツを作り続けて一昼夜。
ある程度の数が出来上がったのが嬉しくて、つい、組み立ててしまう。

しまったー!各パーツごとの写真を撮ろうと思ってたのに―(汗)

* パーツ(大)50円~、パーツ(小)100円~
* ご注文いただきましたパーツを組み合わせて
* あなただけのハロウィンモビールを作成いたします

そんな商売のために写真を撮ろうとしていたのにー(嘘)

ちなみに、その設定でいくと、上の写真のモビールは現段階で1000円程になる。
(あれはまだ出来上がりじゃないんだ)

お安くないですか!?

…もうちょっと値を釣りあげてもいけそうな気がするな。うん。

なんて。
作成した側からすれば、1000円でも安いよ!とか思うのだが、冷静に、
実際これが店で1000円で売ってたら、買うか?と己に問えば、

「多分、買わないだろうな」

と思う。(ケチな性分で)

生産者と消費者の絶妙なバランスがここにある。
安い安い安い、と馬鹿の一つ覚えのように安い商品ばかりを買い続けて(己も含め)
この国は大丈夫なのだろうか、と考えずにはいられない。

(たかがカボチャを作っただけで壮大な思考になってきた)





えーと。
お店云々、は、冗談ですよ?冗談。
(常連様なら七咲流口先三寸を解って下さると思いますが、念のため)


情熱ハロウィン

2010年09月13日 | 10月屋
ハロウィンのパンプキンが大好きすぎて、
店先に並んだかぼちゃを血眼で!真剣に!品定め歩きをして、
一点一点、じっくり吟味しては、

「自分好みのかぼちゃがない!今年も嗚呼、不作!!」

と、二か月余りも嘆いているくらいなら、

自分好みのかぼちゃをフェルトで作ってしまいましょう!!

…のコーナー!!

勿論、七咲の手芸スキルは、縫物ならぞうきんレベル、造型なら丸か四角レベルなので、
売り物に勝る出来ではありません。(断言)
それでも、子供向けの「かわいい」かぼちゃが溢れかえっている昨今、
ニヒルなかぼちゃが欲しくてたまらない欲求を満たすためには自作です!
(田舎に住んでいますもので)

そういうわけで、合言葉は「ニヒル」、製作工程&仕上がりは「ざっくばらん」!!
これを全面に押し出しているので、

不器用サンでも簡単にハロウィンかぼちゃが作れます。
型紙は不要!計測も無用!の、やっつけ仕事で完成します。
フェルトとハサミと針と糸だけ!あとはカボチャ好きの情熱さえあればいい!!

さあ、あなたもざっくばらんにレッツトライ!!

(て事で今日の記事は写真多めに大きめです)




  

 まず、オレンジと黒のフェルトを購入。

一枚の大きさは適当でOK!
だいたい、20センチ四方、40円~60円(税抜き)くらいです。

ただし、不器用サンは黒のフェルトに注目!

裏がシールになっているものがお勧めです!

かぼちゃに、「目はな口を縫い付ける自信がない」
もしくは、「ちまちま縫うのは面倒だ」、と思ったら

まよわず、シールで貼れるフェルトを買いましょう。

普通のフェルトに比べて、さほどお値段の違いはないです。
いや。
不器用さをカバーしてくれると思えばむしろ

安いくらいです!

 オレンジのフェルトを3等分に切ります。

適当です!目分量で全然!大丈夫!!
大体、いちいち物差しや型紙なんかで量っているから、不器用&面倒くさがり屋にとって
手芸製作は

敷居が高いのです!

(それほどの事かと冷笑召さるな?面倒な事はとことん面倒がるのが面倒くさがりの生き様です)

適当に三つに折りたたんで、適当にハサミで切り分けましょう。
この3等分の一枚で、かぼちゃ1個です。
(つまり一枚のフェルトで3個作れるという、このお得感はどうだ!)
残った二枚は、ここでは不要なので失くさないように、どこかにしまっておきます。

 3等分した一枚を、横に2等分します。

適当に二つに折って、切ってください。

 二つに切ったものを、それぞれ3等分にします。

ここまでは大丈夫ですか?
簡単な折り紙の要領で、折って、折り目にそって切って、という単純作業ですヨ。
多少、大きさが不ぞろいだろうと、ちっともかまいませんよ。

だってカボチャができるんですから!

形がいびつだろうと、出来が悪かろうと、我らがこよなく愛するカボチャには
それしきの障害など、愚の骨頂!ですよ。
どう作ったって、可愛いに決まってるじゃないですか。ねえ。という心持で、
多少のヘタレ感など気にせず、気楽に行きましょう!

 3等分した一枚を、アーモンド型に切りぬきます。

これも大雑把に、もう己の感覚だけで、ざっくり切ってしまいましょう。

アーモンド型にハサミを一周させてもよし。
縦に半分に折って、端と端を円弧で切って広げてもよし。
自分が一番やりやすい、と思った方法で、「自分万歳!」と唱えながら切りましょう。

 同じ要領で、アーモンド型を6枚作成。

これも大きさ形ともに不ぞろいで、全く問題なし!
気になる人は丁寧に揃えてもらっても良いのですが、あまり仕上がりには影響しません。
(それは七咲が不器用だから、という説もある)

 アーモンド型を二枚合わせにして片側を縫い合わせます。

これは…、並み縫い?とか云うのでしたっけ?
何も難しい縫い方は考えず、普通に雑巾を縫うように、縫い縫いしてください。

ただし!

縫い合わせる時は、勿論、端から縫いますが、片側の1センチ程は残しておいてくださいね。
あとで、綿を入れないといけないので。

 同じように、全てのパーツを縫い合わせて行きます。

ビーチボールを作っているようなもの、と想像してもらえれば解り易いかもです。
一枚ずつ順番に、端と端を縫い合わせて行きます。

 

写真(左)では上側を全て1センチほど残して縫っているところ。チューリップの様。
写真(右)は、下側。頂点の隙間が気になるなら、ここでぎゅっと絞っても良いです。

写真では見難いですが、七咲の縫い目はがったがたです。底面も遠慮なく汚いです。
だから、と声を大にして言うわけではありませんが、縫い目の良しあしは気にしなくてOK!

どうせ、このあと裏表をひっくり返すのだから

縫い目が完璧に美しかろうと、我が目を覆いたくなるほど下手だろうと、見えません。

要は、

中の綿が飛び出さなきゃそれでいいんです。

というわけで、6枚全部が縫えたら、チューリップのような形になっていると思いますが
それを、裏表ひっくり返して下さい。

 

写真左が、縫った時の状態。右が、裏返した状態です。縫い目が内側になりましたね。

 縮こまっている各パーツを十分に広げて形を整えます。

 黒のフェルトで、お好みの目・鼻・口を作成。

裏面がシールの場合はこれを貼り付けます。
そうじゃない場合は縫って下さい。想像しただけで面倒そうなので七咲はしませんけども。

 好みの位置に、目鼻口を貼り付け。

中心よりやや下側に寄せて貼ってください。
上の方に余分がありそうですが、あの部分は閉じてしまうので意外と額はせまいです。

余談ですが。
目と目の幅だけは広く、あとはぎりぎり近い感じにするのが、七咲の好みの顔です。
目を釣り目に配置(内側に傾ける)したり、垂れ目にしたり(外側に傾ける)しても
表情が変わります。



顔ができたら、綿入れです。綿の量もお好みで。(七咲はこれくらい)
入れなくてもいいですが、入れた方が安定するのでここでは入れます。
かなり多いかな、と思うくらい入れた方がぱんぱんになって生地も張るので可愛いです。

 

綿を入れたら、あとは閉じるだけです。
ここまできたら、もう何も考えず、閉じ合わせるだけです。カボチャの形になるように閉じてください。
大丈夫、ここまでカボチャの愛だけで製作してきたあなたになら出来る!七咲にはわかる!

もう少しだ、同士よ!
カボチャをカボチャたらんとするオレンジと黒の共演に喝采を叫びながら
無心で針を動かすのだ!!

 

と、まだ見ぬ同士に向かって檄を飛ばしながら無心に針を動かして、全てをとじ合わせ、

天辺をふさいだら、作業終了!

慣れないうちは、写真のように茶金絞りみたいになりますので、
(綿を多めに入れておくと、ここで頭のてっぺんも綺麗に膨らむ。↑これはちょっと綿が少なかった…反省)
閉じてから、形を整えるように揉むと良し!

しかし、

「天辺があまりにも酷い出来になってしまった!見るに耐えられない!!」

と思ってしまったら(少なくとも七咲の初期作品はそうだった)
そっちを底面にしてしまいましょう!(底面は裏返しているので綺麗なハズです)
せっかく貼った目鼻口だけど、これを上下逆に張り直します。

それだけでどんくささが取り繕える、ハッピーハロウィン!!

(↑この必殺技は、目鼻口を縫い付けていると使えないので、シールは重宝します)

もしくは、帽子を作ってかぶせてしまってもいいです。
どうせ黒のフェルトは余りまくってますからノープロブレム。
あるいは、緑のフェルトも購入して、葉っぱやヘタを作成してもいいですし。
(この場合も、緑のフェルトはシールだと、切って貼り付けるだけなので簡単!)

  世界に一つだけの、自分のカボチャです!!

トリック or トリート ?! 

いやいや。

オメデトウ or アリガトウ!!





  

絵文字がなかったので、がいこつをちりばめてるんですよ。いや、どうでもいいですが。

てことで。
製作時間は、慣れてくると30分程です。
費用は、フェルト二枚と綿で200円くらい。(で、3つ製作出来る)

ハロウィンまでまだ1カ月あまりありますので、ぜひとも楽しみながら作ってみては如何でしょう。

雑巾縫うのも憂鬱になるくらい裁縫下手ですが、「カボチャを作る」、というだけで
これだけ愛が漲ります。
(記事の文字数が8000字を越えてしまってスミマセン。これでも大分削ったんですけど!!)

今までに12体作成して、8体、友人に配りました。
まだまだ作れそうな勢いです。

(何に取り憑かれているのか自分。…ハッ、ジャックか?ジャックなのか?!)