とこのへや

とこの雑貨と、とこのお洒落着。とこは樺太に住んでいたことがあります。とこの嫁の体験談、日記、備忘など。

ぷりぷり ぎすぎす

2020-05-18 23:52:48 | 日記
ぷりぷりは、もちろん、「オコ」の状態を示す擬音だ。
ぎすぎすも同様に会話などのやりとりがスムーズじゃない状態だ。


「コロナ離婚」なんて一言に集約すると
パっと頭に情景が思い起こせるからみんな身に覚えがあるんだろう。

先日、分割して冷凍しておいたホタテ(わけあり)を、夫が解凍してくれていた。
1Kgの冷凍ホタテを買ったのだ。(生のシラスと一緒にね)
「今晩はホタテ刺身にしようかと」
という。
「この間の時は貴女洗ってくれたの?」
「塩水でさっとね」

夫が私に前回同様のことをして欲しいらしいと感づき、
キッチンの作業台を見ると、ホタテの白い汁でたっぷたぷになったジップロック。
あちゃ。
次に見た時には、気を利かせたつもりらしく、ボウルにその汁ごと移動させた
ホタテが…あ、なんか塩水でさっと洗うためには汁は別にしてほしかったかも。。
長年営業畑だった夫はその私の表情が「オコ」だと感じたようだ。
そこから「怒ってるんでしょ?」「いや怒ってるのはあなたのほう」のラリーが。。

ホタテ汁は別に小鉢にとりおいて、塩水でホタテを振り洗い。
水気をさっと切って皿に盛りつける。
夫は「大丈夫?」を連発。
「心配なの?(腐ってるとか腹壊しそうとでも?)バター焼きにでもする?」
「…いや、なんか、あなたが…別に大丈夫ならいいんだけど」
という怒ってるのはあなたでしょの陰湿なやり取りが続いた。

こんな時、キッチンからすぐ右を見ればある、部屋のドアの向こうで
息子がそれを察知するらしく、出てくることはない。
というか、平和な空気の時はご飯の用意が出来て呼んでも一向に出てこないが、
不穏な空気の時はお皿やご飯茶碗が並べられた音を聞きつけて
さっと出てきて黙々と食べてさっと部屋に戻る。
…はっきり言ってその俊敏さに笑える。

ホタテはその夜平和に「刺身」としてわさび醤油で皆の胃袋に収まり、
白い汁は翌日のランチにネギを加えた卵焼きになり、私と息子とで食べた。
すっごくホタテの旨味が活きた卵焼きだった。(夫作。)
「おいしいよ」というと、夫の答えは
「俺は食べてないんだ」だった。

食べないんか~い! (あの汁のせいで、やっぱり生食が心配だったんだな!?)
と、思いつつ、これ以上もめると息子の目が泳ぐ。
適当にそれに触れずに会話を終了させた。

お腹は別に異常なしだ。
…本音をいうだけではシンプルにうまくおさまらないようだ。
私がいつもは黙って耐えてるような家庭の中の別の小さな問題を、
正直にフラットに伝えたら、やや「ぎすぎす」は解消した気がする。

いつもなら夫にプリプリするなと言っておきながら、
私は自分が買ったものについて「(ホタテ)大丈夫?」と言われて
ぷりぷりしてしまったわけだな。
言わないことが強さ、美しさだと自分では思っているけど、
夫もそう思うとは限らない。

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