2014.10.13 (祝)
ユッカ・ルビーママはとても可愛がっていたシェルティーを亡くし
深い悲しみに暮れていました。
そのような状況のなか、友人の勧めもあり
盲導犬のパピーウォーカーに登録したのです。
パピーウォーカーとは、将来盲導犬としての訓練を受ける仔犬を、生後約50日から1歳になるまで飼育するボランティアのことです。家族の愛情に包まれて育つことで、人の優しさや人に対する信頼を学び、さまざまな経験を通して、仔犬は社会性を身につけます。この時期、子犬の「社会化」が重要なポイントとなります。電車や車の音、雨や雪、人混みなど、人間社会で様々な経験をするために、色々な場所に一緒に出掛け、人間と生活する喜びを経験します。たまにはいたずらもするけれど、仔犬は家族と共に様々な経験や出会いをする中で、社会や家庭の中で暮らすためのルールを学んでいきます。その過程で、人間に対する親しみと信頼が築かれ、将来目の不自由な方との生活がスムーズに送れるようになるのです。
人間社会の中での良きパートナーとなれるように、盲導犬協会スタッフの指示のもと、パピーウォーカーはパピーたちに様々なことを教えます。
《九州盲導犬協会のパピー委託基準》
1.室内で飼育が出来ること
2.留守にすることが少なく、仔犬の世話が出来ること
3.仔犬のしつけに対して、家族全員の協力が得られること
4.飼育費用を負担できること。(医療費・犬具・餌代等)
5.協会の方針に沿った飼育ができること
6.必要に応じて総合訓練センターまで来所可能であること
ほどなくして、盲導犬協会から「ルビー」ちゃんを委託されました。
(委託されて間もない頃のルビーちゃん:可愛い過ぎる~!)
ユッカ・ルビーママは1年ほどルビーちゃんと生活し、
とてもつらい思いでしたが、
新生活をスタートさせるわが子を送り出したのです。
社会のためとはいえパピーウォーカーはつらいので、
盲導犬に向かなかった犬を引き取って育てる
「キャリアチェンジ犬ボランティア」に
ユッカ・ルビーママは登録。
そして、キャリアチェンジ犬として
ユッカちゃんを迎え入れたのです。
一方、ルビーちゃんは盲導犬候補犬として
とても優秀で立派に成長しましたが
「頭が良すぎて」
盲導犬になれません(なりません)でした。
九州盲導犬協会では、原則としてパピーウォーカーの元には
キャリアチェンジ犬として戻してもらえません。
県外の方がルビーをキャリアチェンジ犬として引き取る予定でしたが、
飼主さんの事情によりルビーとの生活が出来なくなったようです。
飼主さんの方からパピーウォーカーであるユッカママへ連絡があり、
ルビーはユッカママ宅へ2年ぶりに戻ってきたのです。
そのルビーちゃんは、この日、4歳の誕生日。
ユッカ・ルビーママが体調不良のときに
ココママはルビーちゃんを3か月ほど預かっていたこともあり
ルビーちゃんの4歳のバースデーケーキを
いつもより気合を入れて作ったのです。
ケーキの土台は鶏の胸肉と馬肉の2層構造
ホワイトクリームはヨーグルト
長野緑地(ミントの葉)で遊ぶユッカ(左)、ルビー(右)
そしてココ(ルビーの前の茶色のクッキー)を
イメージして作りました。
この日、大型で強い台風19号は13日午前8時半頃に、
鹿児島県枕崎市付近に上陸。
強風の中、ルビーの誕生会は「たろはな」さんで開催されたのです。
台風接近にもかかわらず、ユッカ・ルビー&ママ、
ジライヤ&ママ、ラビ&ママ、テンマル&ママと
ココ&パパ・ママが集合。
(ケーキの前のおやつ:ココママ特製イワシのカリカリ焼き)
(ワンコたちは肉系だけではなく魚系も大好き)
(ママたちのほとんどが週替りパスタを注文)
(週替りパスタを毎週欠かさず食べる常連さんも多数)
ママたちの食事も終わったので
いよいよルビーちゃんのバースデーケーキの出番です。
(8ワンコなのでココとテンマル君を小さめにして8分割)
ニンジンで作った「4」とルビーちゃんの形のクッキーは
主役のルビーちゃんにとテーブルに置こうとしますが
何故かジラ君がルビーちゃんの新郎のように
横に寄り添っています。
(何かたくらんでいるかのようにジラ君の目がキラリと光る)
(ケーキを見らずに我慢する「新郎新婦」)
(「ジラ君のケーキはこれよ」「食べなさい」とジラママ)
(「新郎」がいなくなり、ゆっくりとヨーグルトから味わうルビー)
ここから、ワンコ同士の壮絶な「弱肉強食」
「食うか食われるかの争い」が勃発。
自分のケーキを ひと呑みしたジラが
ほとんど食べていないルビーのケーキを横からガブリ。
ユッカ・ルビーママの「キャー」という声を合図に
ラビママからケーキを飾るニンジンを
少しずつ貰っていたラビが
「ちびちび食べるのはイヤじゃー」と
ユッカの所へ走って行き
ユッカが食べていたケーキの半分をガブリ。
ケーキを半分取られたユッカは
隣で食べていたテンマルのケーキに狙いを定めます。
ユッカの気配を感じたテンマルは
(ケーキ半分くらいを)口いっぱいに頬張り、
隅にくわえて行き、じっくり食べたのです。
(残りの半分はユッカが食べました)
まんまとユッカのケーキを半分横取りしたラビでしたが
ママから自分のケーキを没収され
ユッカとテンマルに渡されたのでした。
(隣同士で食べようとしているユッカちゃんとテンマル君)
(ユッカから逃れケーキを半分だけ食べたテンマル君)
なお、ハナちゃんとカポちゃんは
それぞれ店のカウンター内でゆっくり食べ、
ココはいつもように持ち帰って
自宅でゆっくり食べたのです。
(ココの分の半分はルビーにあげました)
(「ママ、ボク2個もケーキ食べてエライやろう!」とジラ)
自分が作ったケーキを巡り
熾烈な争奪戦が繰り広げられたのを見て
ワンコがそんなに喜んでくれるなら
また作ろうと思うココママなのでした。