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NYでホームレスになった時の話

2020-05-06 05:07:57 | 日記
NYに10年も住んでいると色んなことが起きます。
自分でも予想しない、良い事も悪い事も
降りかかってきます。

その中でも最悪だった時の話をします。

NYに来て2年経ち、ルームシェアで普通に暮らしていました。
そして悪夢のような出来事は突然起きました。

ある日、帰宅して家のドアを開けようとしたところ、

あれ? 

おかしいな... 

鍵が入らない...
何回も試しましたが無理です。
私の鍵がおかしくなったのかと思い、
ルームメイトが帰宅するのを待ちました。
そして帰ってきたので、ようやく家に入れると思い
安心しましたが、
ルームメイトの鍵も入らないのです。

これはおかしい!
完全に鍵を変えられたと、そこで気付きました。
ルームオーナーとアパートの管理会社に電話しても繋がりません。

のちに分かったのですが、
今まで私達のルームオーナーが管理会社に
数ヶ月分の家賃を滞納していて、
最終的に鍵を変えるという手段に出ると
何回も忠告していたらしいのです。

私達はルームシェアなのでルームオーナーが
管理会社に家賃を払うのですが
ここ数ヶ月、滞納していたそうです。
もちろん、私ともう1人のルームメイトは滞納せず
毎月きちんとルームオーナーに家賃を払っていました。

ルームオーナーが私たちの家賃を貰いながら
管理会社に払わずにいたので

私達は突然ホームレスになりました。

ルームオーナーは一緒に住んでいなかったし、
管理会社は全てルームオーナーに連絡していたので
私達は全く気づきませんでした。
とりあえずルームメイトは友達の家に行きましたが、
私はまだその時、友達が少なくて連絡をしましたが
いきなりだったので断られました。
ルームシェアは友達のステイを禁止しているとこも多いです。

NYのホテルは安くて$200ぐらいするので
貧乏学生には無理です。

仕方なく公園に行きました。
でもNYの夜の公園は治安が悪いので恐くなってきて
駅に向かい、ホームで座っていましたが
夜のホームもヤク中やホームレスが多く恐怖を感じたので
地下鉄の中で過ごしました。
NYの地下鉄は24時間動いているので
一晩、過ごしました。

でも深夜の地下鉄って本当に異様な雰囲気なんです。
外と一緒でホームレスとヤク中と変な人がとにかく多いです。
普通の乗客が僅かにいるので少しは安心というぐらいです。

まさか自分が突然ホームレスになるなんて
思ってもみなかったので、
ある意味、貴重な体験でしたが親には言えないです。

とんでもないルームオーナーとは、
それから全く連絡も取れず完全に私達はハメられました。
管理会社とは翌日連絡が取れ、
事情を説明して自分達の荷物を取りに行くことができ
安心しました。

大きい荷物はストレージに入れ、
あとの生活用品をスーツケースに入れ
しばらく移動していました。

1日だけなら大丈夫と言ってくれた友達の家に泊まったり
ゲストハウスを渡り歩きながら、部屋を探しました。
ルームシェアも今すぐ入居できるところは少なく
すぐには決まりませんでした。

ホームレス体験して思ったことは、とにかくストレスが溜まります。
メンタル的にもフィジカル的にも限界を超えてきます。
余裕もないし、落ち着いて何もできないのでイライラします。

NYに来て日本では絶対経験しない色んな経験をして
自分が確実に強くなったと思います。
きちんと思っていることを言わないと相手に伝わらないし、
曖昧な答えでは勘違いされたりもします。
すぐに人を信用せず、まずは疑うようにもなりました。

きっと日本では気が強い、はっきり言い過ぎと
思われると思います。
海外移住して帰国した人にありがちなあるあるだと思います。
でも海外では誰も自分を守ってくれないので自己防衛するしかないのです。

特に海外での女性のホームレスは危険すぎます。
女性はみんなシェルターに行きます。
麒麟の片割れじゃないですが、私から言わせれば
日本の公園なんて安全すぎて天国だと思います。
安く寝泊りできる漫画喫茶や健康ランドもあります。
それに役所に行けば必ず何か提案してくれて助けてくれるはずです。
日本人は日本にいたら守られています。

私のようにアメリカにビザで来ている人は
日本にいた時のように国に守られていないし、
自分で自分を守れないなら帰国しろと言われて終了です。

NYに来て一番帰国したいと思った出来事でした。
でも自分の意思で来たし、中途半端にだけはなりたくなかったので
自分に言い聞かせて頑張ってきました。

今はあの時、帰国しなくて良かったと思っています。
私を強くしてくれたあの経験を含む、
たくさんの貴重な経験が私の財産だからです。
いい事も悪い事も全て受け入れて
今の私があるからです。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (talk_to_keijiro)
2020-09-06 23:45:35
この体験談はいつ読んでも怖くて、
心臓がドキドキします。
よく頑張られましたね。
本当に怖い体験談でした。
そうした出来事で、
自身を強められたと肯定的に捉えられるブロガーさんは凄いと思います。
この体験談、
本当に興味深く勉強になりました。
またコメントさせてください。
返信する
Unknown (xxx_noname_xxx)
2020-09-07 02:19:45
talk_to_keijiroさん

日本にいた時はホームレスは他人事に思っていました。
まさか自分がなるなんて思ってもみなかったです。
いつもコメントありがとうございます。
返信する
Unknown (talk_to_keijiro)
2021-01-20 09:49:33
一番の最悪経験と、
終わったと絶望していた瞬間は、
よくよく気付けば、
もう、
それ以下の物は無いんじゃないか?
もう何が来ても構わない!と言う開き直りが、
結局は、
後々、
良い方向に行って、
最悪の絶望の時が、
笑い話へと変わっていく起点になることを、
noname様のこの記事は、
いつも教えてくれます😊
最悪と絶望の現実は、
うれしさあふれる日々の起点ですね👍

ひとつの信念があれば、
崩されようとしても、
後々で、
また、
その信念の内に、
蘇って来ます😊
それは、
こういう経験をされたnoname様がよくよくご存知ですからね。

noname様の力のこもった当記事を忘れることなく、
私も、
毎日毎分毎秒を、
noname様と生きていきましょう!!
返信する
Unknown (xxx_noname_xxx)
2021-01-20 12:09:49
talk_to_keijiroさん

そうですね。
その時は最悪だと思っていても
後からしたら良い経験て思えるって
人は凄いですよね。
私が楽観的なだけなのか。
時間が解決してくれるってその時は理解できないけど
本当にその通りでいつまでも引きずる場合もありますが
やはりその時よりは癒えてますよね。
人間、経験を重ねて強くなってるんですね。

いつもコメントありがとうございます☺️
コメントから励まして頂いたり、色々教えて頂き感謝しております♫
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