セルビアで宝くじに不正か、抽選会での表示ミスが疑惑呼ぶ

セルビアの国営宝くじ会社のトップが３０日辞任した。今週のテレビ抽選会で当選番号を予言するようなテロップが出たため、宝くじを毎週楽しみにしている国民の間に疑念と怒りが渦巻くこととなった。

テレビ中継された２８日の抽選会で、抽選マシンから出てきた５つのボールのうち４番目は「２７」だったが、テレビ画面に「２１」と表示されて視聴者はびっくり。そして次に出てきたボールが「２１」だった。

不正なのか偶然なのか、国民が注視するなか検察当局が捜査に乗り出し、抽選会の女性司会者とスタッフ４人がウソ発見器にかけられた。抽選マシンは警察に押収された。同国のブチッチ首相は「何らかの犯罪行為があったならば法の裁きを受けるだろう。刑務所はすぐ目の前だ」と会見で語った。