団塊世代のアノ日

団塊世代の私的昭和史秘話。記憶の糸をたぐりながらの、単なる思い出話し。

トンカツ

2007年09月07日 | 昭和31年~昭和34年
 

11月某日と言えば、忘れてはいけない偉人の誕生日。そう、私の御

生誕日なんです。

 

この聖なる日を祝い、朝からおばぁちゃんは忙しいのです。私の大好

物の、具が厚焼き玉子だけの太巻き寿司を作ったりとか。

 

そして家族4人が揃う夕食となると、私の誕生日の特別食のトンカツ

が食卓の上にデェ~ン。小学生の頃の誕生日の恒例となったトンカツ

は、何があっても忘れてはいけないものなのです。あっそうだ、もう

一つこの日になくてはならないものに、バヤリースオレンジがあった。

そして高貴な血筋がそうさせるのか、私はワイングラスでちびちび飲

んだもんだ。

 

でもって、アァ~タはトンカツは何をかけるんだろうか。普通はトン

カツソースだよねぇ。名古屋の人は味噌カツにって事もあるだろうけ

ど。

 

私の場合はシティーボーイだから、ケチャップなんすよ。どうだ、参

ったか。

 

今は改心してトンカツはソースで食べるんだけど、子供の頃は家族の

中で私だけがケチャップで、うまい、うまいって食べていた。不思議

な子だったんかなぁ。

 

S31年頃はケチャップと言えば、食堂で食べるチキンライスぐらい

しかなかったろうと思う。まだハンバーガーもホットドックもなかっ

た頃だから。そんな頃、ケチャップでトンカツなんて、信じらんない

くらいシティーボーイの私。

そんな時代だった。