東白楽駅のすぐそばの小高い山の上に、
K教団という宗教団体があった。
よく、そのあたりへ遊びに行っていた。ある時、山の斜面の芝生の上に座って友人
達と話していたら、手の先に何かがあるんだよねぇ。
でもって、何だろうと思って掘ってみたら、手裏剣みたいな竹が出てきた。友人達と
その手裏剣欲しさに、あちこち捜してみたら、出るは出るは。もう、おもしろくて時間
も忘れて、手裏剣堀り。
ワーワーいいながら手裏剣を掘っていたら、その教団の信者さんみたいな人が通り
かかり、「なんで、そんな事をするんだ」って突然怒られてしまった。「その竹は、芝
生を張る為に指してあるさしてあるんだ」って。
手裏剣掘りに夢中だった私達は、飛んで逃げましたよぉ。あの時は、本当にスンマ
センでしたぁ。
そんな時代だった。