当時の寄席中継では、大人気の林家三平。最近、林家正蔵を襲名した元こぶ平のお父
さんなんだけど。
縮れっ毛の頭をオールバックにし、袴姿の三平は子供から大人までに好かれていた。
いつも高座で、♪ヨォ~シィ~コォ~サァ~ン♪とか、ドォ~モスイマセェ~ンとか、カラダダ
ケワダイジニシテクダサイって言うのが常套句だった。
三平がテレビのインタビューの中で、これらの言葉は次の言葉がとっさに出てこない時の、
時間かせぎだと言っていたねぇ。
寄席の高座でも、座布団に座っているのは最初のうちだけで、身振り手振りでいつの間
にか座布団はどっかへというのが、三平だった。当時の落語界の大御所達には、あんな
のは落語じゃねぇって言われていたらしいけど。
でも三平がテレビに出るというと、かじりついて見ていた私。どこの商品だったか忘れて
しまったが、おしるこの
CMで「お餅も入ってベタベタと」と言うのも、流行ったなぁ。そんな時代だった。