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沢登りカヌーイスト

カヌー+沢登り=原始の渓へのフリー切符

瑞垣山 大面岩 左稜線

2017年09月21日 | フリー&ボルダー
2017年9月19日

 寝坊して、ミズガキのキャンプ場に到着したのは8時を回っていた。平日なので、2張りしかテントはない。ジャーシンは美人凄腕クライマーで、3日前と同じ旧トイレの軒下にテントを張っていた。車を乗り入れ、ギヤを選定して出発。70mロープ一本と、ノーマルクイックドローとアルパインクイックドローを各7、カム少々、確かカムは使わなかったような気がしたが、ジャーシンが瑞垣本に書いてあるよ、と見せてくれたので一応もっていく。

 アプローチは、キャンプ場の手前にあるウッドチップがしかれた10台くらいの駐車場から、山の斜面を右へ右へと遊歩道が横切って行く。そのうち、谷の側面をトラバースする一本道となり、谷から離れ左上していくとカンマンボロンが見えてくる。カンマンボロンの下を右へトラバースして、チョット行くと少し開けた左の斜面の奥にスラブが見える。それが大面岩の正面壁なので、その斜面の左り上を目指していく。この斜面、登り始めてすぐ左に岩小屋風の岩があり、踏み跡も複数ある。

 大面岩、左稜線の1P目は汚いので通常は登らない。1P目取り付きのすぐ右にある小枝尾根の右側に広がる正面壁の末端スラブの左端がルンゼ状で、そこのバンドを繋いで登って行くと、最後に数mの岩場を登り現在のスタート地点である1P目終了点に着く。現在では、そこからスタートするのが無難だ。というか普通だ。

 でも、せっかく台湾から来てくれているので、1P目から登ることにする。
このルート、たぶん25年ぶりだ。アライと登って、ヘッデンで変な所に下りた記憶がある。

1P
10時前にスタート。見た目、乾いた沢登りか?みたいなコケ。とりあえず指とチョークバックでコケを落とす。最初の一手が難しい。コケでグレードアップしており、とても10aとは思えない。体感3~4級だ。3回目でやっと右手が止まった。一段上もあなどれない、というか汚すぎて登れないので左のブッシュを数m登ってからスラブに移った。そこからは、汚いものの傾斜も落ちるのでフリーで登れる。汚くて登れないのは、最初の数mだけなので、沢登ラー、大滝クライマーを自負する人は、両手首にミニタワシをゴムバンドでぶら下げ、ダブルタワシで登るとイイかもしれない。良いトレーニングになるし、ルートも再生するかもなので一石二鳥だ。
2P
ジャーシン。キレイだが、ランナウトする5.7くらいのスラブを登り、左上する土と根っこのルンゼの途中でアンカー
3P
ルンゼを抜け、風化したランぺ状スラブを左上。せっかく持ってきたので、ここでキャメ#1を使う。一段上の大木でビレイ。
4P
ジャーシン。数m直上後、右にトラバース。カムは使わなかったが、ここでも1~2個使えるかも。
5P
昔のトポでは10c、今は10b、体感は10aのような気が。記憶違いかも知れないが、新しいボルトが追加され、少しラインが変わった気がする。
6P
ジャーシン。ここは快適で楽しい10aのスラブ。ここもラインが少し変わったか?でも昔過ぎておぼろげだ。
7P
ビレイ点から少し左下にいき、そこからフレーク状を右上する。最初のボルト2本が古くて少し遠いので、少し嫌な感じがする。最後はドスメアなスラブを少し登ってバンドへ。
8P
間違えて左の10cのオフィズスに行ってしまった。少し戻って、バンドをチムニーまで行く。
9P
ジャーシン。チムニーから10aのオフィズス。ジャーシンは、チムニー内でビレイしている私を、うまく跨げない。前屈みでダメだったので、しゃがんで上半身を上向きにしたら、ジャーシンのお股に顔がいってしまい、苦笑されてしまった。私がセルフビレイを長くして、少し下りればイイだけだったのに、なんかモゾモゾと遊んでしまった。
10P
Ⅱ級。右にずっとトラバースして、ルンゼ状のところを登り、頂上岩頭の下まで。
11P
ジャーシン。頂上岩を左のワイドから頂上へ。
最高の天気で、最高の展望の頂上だった。

頂上で十一面岩をバックに記念撮影。なかなか良い位置で撮影できず、何枚も撮ってしまった。
頂上から正面壁側に下り、少し右に下る。下を覗くと一段下にアンカーボルトがあった。チョットだが、一応ビレイしてアンカーへ。ここから70mロープを二つ折りにして懸垂下降開始。2回目は、すぐ下のアンカーから、ホットサマーの大チムニー沿いに下り、35mギリギリで大木。3回目は、その6m下のアンカーまで。そこから左下のアンカー、木の近くのアンカーを使い6回の懸垂下降で下まで下りた。60mロープ1本の場合は、最初のアンカーから下を見て、たぶんもっと左側にあるアンカー群を使うのではないだろうか。

着地したホットサマーの取り付からは、壁下を左稜線の方へトラバースしていき、左稜線の1P目をショートカットするルンゼ状を下りていく。




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