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「功名が辻」全四巻 再読

2006年01月15日 | books
今年の大河ドラマ、『功名が辻』の原作 司馬遼太郎 著『功名が辻』全四巻を再読しました。


天下にむかってはなばなしく起ち上がった織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上がらない武士がいた。その彼に、賢くて美しい嫁がくるという・・・・・・伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駆けてゆく。
戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。
第1巻 裏表紙 あらすじから


以前にも触れたかもしれませんが、私はほとんどドラマを見ません。大河ドラマにいたっては「役所広司」が主演した『宮本武蔵』以来見たことがありません。(もう20年以上前になるのでしょうか・・・)今回も最初の3分だけ見ただけです。たぶん見ないでしょう。

司馬遼太郎は高校時代からの愛読書です。『功名が辻』も以前から何度か目を通しています。Uターンのときに処分していたので改めて購入して読み返しました。

主人公は『内助の功』の代名詞ともいえる千代。作品内でも触れられていますが、彼女がもし男だったら24万石どころか100万石以上の大大名になっていたことでしょう。彼女の夫伊右衛門は司馬遼太郎が書いてきた人物の中でも目立たない武将だと思います。戦さでのめだった功名の無い彼をどうやって描くのか大変だろうな、と思ってます。

物語は全四巻ですが、物語の佳境、24万石国持ちになるのは四巻に入ってすぐのところです。国入りしてからの物語は正直消化試合的なもののため、盛り上がりに欠けてしまっています。後味があまりよいものではないのですが、ドラマではどうするんでしょう?

山内一豊は戦国時代、織田-豊臣-徳川の三つの時代を生き残った稀有な存在です。猛々しい武将でなかったことが遠因であるともいえます。関が原の戦いの前の軍議での発言により国持ち大名になり譜代大名の中でも幕府よりの立場をとる大名家になっていきますが、彼の土佐での政策が明治維新に繋がっていることを考えると、因縁を感じずにはいられません。(旧長宗我部の武士たちの取り扱いに対する政策のことです。他の国にはない上士と郷士の身分差が幕末期における土佐の暴発を生んだともいえます。)


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