昨日、シアター大都会で『美しき野獣』をみたあと場所を移して、ファボーレ東宝で『PROMISE -プロミス-』を見ました。 シアター大都会でも上映はしていたのですが、スクリーンはファボーレのほうが大きいのであえて場所を移しての鑑賞。 出演は『ブラザーフッド』『恋風恋歌』の「チャン・ドンゴン」『たそがれ清兵衛』『亡国のイージス』の「真田広之」『ラブ・レター』『星願 あなたにもういちど』の「セシリア・チャン」そして「ニコラス・ツェー」。監督は「チェン・カイコー」。 生きるもののいない戦場で一人の少女が食べ物を漁っていた。ようやく手に入れた饅頭を湖に落し泣いていた彼女の前に運命をつかさどる女神が現れる。饅頭を渡した女神は一つの約束を少女と交わす。真実の愛と引き換えに、全ての男からの寵愛と全てのものを与えられると。やがて少女は王妃『傾城(セシリア・チャン)』となった。 蛮族2万との戦いを前に大将軍『光明(真田広之)』はひとつの罠を仕掛ける。奴隷たちを餌に押し寄せる水牛の群れを蛮族に襲わせるというものだった。生餌として死んでいく奴隷の中で一人の男が目にもとまらぬ俊足で水牛の群れから逃げ出した。奴隷の名前は『崑崙(チャン・ドンゴン)』といった。生き残った彼は『光明』の奴隷として尽くすことを誓う。 北の侯爵『無歓(ニコラス・ツェー)』は『傾城』を手に入れるために城を取り囲んでいた。追い詰められた王の前に紅く光る華鎧を身にまとった甲冑の男が王を殺し、『傾城』を奪い逃げ出すが・・・ 冒頭の15分を乗り越えればきっと大丈夫です。 出演者の誰かがインタビューに答えていた「この作品はファンタジーですから」に全てが込められていた気がします。(真田さんだった気がしますが・・・) 「チェン・カイコー」監督の作品はこれまで見たことがありませんでした。本作が初鑑賞になるわけなんですが、これを見てしまうとこれまでの作品はどうなんだろうと、マイナスに考えてしまいますね。「チャン・イーモウ」監督の『HERO -英雄-』『LOVERS』を意識した作品であることは間違いありません。 構図を含めて映像は綺麗でした。いただけなかったのが戦闘シーンや疾走シーンでのCG。場内からは失笑も聞こえてきました。私もやっちゃったかなーと思ってしまいました。その後展開が落ち着くにつれCGのシーンも減り、ゆっくりと楽しむことが出来ました。 物語はシンプルです。運命をつかさどる女神との約束により、真実の愛を掴むことが出来ないと定められた美女と、彼女に思いを寄せる三人の男たちとの絡みを描いた作品です。作品上それ以上の深みはありません。 主人公は奴隷を演じた「チャン・ドンゴン」でした。「ニコラス・ツェー」は初めて見たのですが、美しいという形容詞がぴったりの俳優ですね。「真田広之」はそこかしこに、らしさは出ていたと思います。ストーリーがストーリーなだけに演技を語る以前の問題で、どう書けばよいか分かりません。 「セシリア・チャン」は妖艶ともいえる美しさでした。メイクが強かったので彼女の持ち味でもある儚さはうまく出ていなかったと思います。 アジアの一流の俳優を集めた作品なだけに残念な出来でした。 評価 星ふたつ 公式サイトはコチラ ・PROMISE@映画生活 このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク Amazonで買う Amazonインスタント・ストア xina-shinのぷちシネマストア PROMISE関連 チェン・カイコー関連 チャン・ドンゴン関連 セシリア・チャン関連 ニコラス・ツェー関連 |
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僕は、「巨匠は王様」ということで、何やっても許されるんだ、というふうに見ていたので、トンデモであればあるほど、面白かったですね(笑)
言い訳無用だと思いますよ。
こちらのブログの評判は落ちるばかりですが、更に未知のブログでTBでもされているのでしょうか。そんなことをしていないで後発のブログの見本となる別の行動をそろそろ見せてください。
これだけたくさんの映画をご覧になっていてその中から何を感じ取られているのでしょうか。
出演者自ら「ファンタジー」と言われてるというのを読んで納得しました。
最初からそのつもりで見れば「これもアリかな」と思える作品ですよね、きっと・・・
てなわけで、TBありがとうございました。
ちょっと荒唐無稽の部分もありましたが・・
衣装の艶やかさに情景の美しさには
すごく感動しました~!
xina-shinさん色バトンの無理なお願いを
受けて頂いてm(._.*)m★ありがとうございました~!
xina-shinさんもニコラス・ツェーがミッチーに見えましたか?良かった。。。
本作はファンタジーという括りなのかもしれませんが、ツッコミどころ、笑いどころが多すぎです(^_^;)
真田さんが堂々のした演技をしてくれていたのは、とっても嬉しかったですけど。
他の皆さんもコメントされていますが、「さらば我が愛 覇王別姫」は本作とは全く違った作風で、素晴らしいです
まさか、最初は這ってるなんて思わないわよ~!ま、『美』担当じゃないってのはわかるけどサ。
真田さんは…あんなことやったり、こんなことやったりで、結構エンジョイしたのでは?(笑)←一応上映中なので。(苦笑)とりあえず、さすが元JACってことで。ワイヤー入りとはいえ、あの動きはさすがってことでいいかな?と。←何が?!(-。-)y-゜゜゜
…とまぁ、ふぁんのつぶやきでした。
私は都合上二日に分けましたが、話題作を立て続けに見ることができてゴージャスな(?)週末でした。
確かにCGがしっくりこないために、笑える箇所は多かったですね。まあ、これも映画の持ち味かな・・・
真田広之は、にやけた表情が印象に残っています。もう少し凄みを出してくれたなら「文句なし」です。
blog拝見しました。
最新の映画から懐かしい映画に勧告映画と幅が広いので、
いろいろ、紹介してください。
楽しみにしております。
だから、考えちゃいけないんだけど・・・。
あれがなぜ、運命(プロミス)を超えることになるのか、イマイチわかりかねました。プログラムにそう書いてあるので、一応そんな気分になりますが、こうなれば運命の呪縛から放たれるというロジックがないので、いきなり「これでいいのだ、終わり!」と言われたような感じ。(そういう説明、あったっけ?)
セシリア・チャンは、「本当の愛を得られない」って、あっさり真田とドンゴンから得てるし。
悪役ニコラス・ツェーの歪んだ性格は、ただ幼年期まんじゅうを取られたことが原因だったとは。
あんな美形のトラウマが、まんじゅう。
頭を切り替え、突っ込みながら見ておりました。
笑ってもいいと思うのに、周りで見ている方は笑っていなかったのが、ちょっと不思議でしたが・・・
そういう意味で、楽しんだ映画でした♪
私は基本的に映画を俳優で見るタイプの映画好きで、好きな俳優が出ていればそれで満足なタイプなのでストーリーは気にならなかったです(笑)。
冒頭十五分でもう笑いが止まらなかった私ですが、周りのマダム方(ばっかりでした・・・/笑)が至極真面目に見ていらして驚きでした。
TB返しもさせていただきました!
ありがとうございますw
っていうか、あの15分でこの映画への姿勢を決めました!(笑)
私も「さらば我が愛~」をオススメします。
素晴らしいですよ~!
この人は脚本が決定的にヘタクソなんで、脚本を別の人が書いてる物の方が確実に出来が良いです。