ファボーレ東宝で『オペラ座の怪人』を観てきました。
怪人『ファントム』役に『ドラキュリア』『タイムライン』の「ジェラルド・バトラー」、『クリスティーヌ』役に『ミスティック・リバー 』『デイ・アフター・トゥモロー』の「エミー・ロッサム」、『ラウル』役に『アラモ』の「パトリック・ウィルソン」が出演。監督には『評決の時』『依頼人』『フォーン・ブース』の「ジョエル・シューマッカー」。
1919年パリ。廃墟となったオペラ座ではオペラ座ゆかりの品のオークションが開催されていた。そこには『ラウル・シャニュイ』子爵(パトリック・ウィルソン)やマダム『ジリー』(ミランダ・リチャードソン)の姿もあった。様々な物が落札されていく中、メインの品の番がやってくる。伝説のシャンデリアの覆いが外された時、物語は1870年へと遡っていく。
『フィルマン』(シアラン・ハインズ )と『アンドレ』(サイモン・カロウ)の二人は新しい支配人としてオペラ座を訪れた。オペラ「ハンニバル」のリハーサル中だった舞台上で挨拶をする二人。そしてパトロンとして現れたのが若き子爵『ラウル・シャニュイ』だった。
舞台袖から『ラウル』を見つめる一人のコーラスガールの少女『クリスティーヌ』(エミー・ロッサム)がいた。『クリスティーヌ』はまだ両親が健在だった幼い頃、『ラウル』とは幼い恋人同士だったのだ。しかし『ラウル』は彼女に気付くことは無かった。
リハーサルが再開され、プリマドンナ『カルロッタ』(ミニー・ドライヴァー)が歌い始めたとき、背景幕が彼女に直撃。怒った彼女は降板するといって舞台を降りてしまう。戸惑う支配人達に対し、マダム『ジリー』は代役に『クリスティーヌ』を推薦するが・・・
実はミュージカル作品を観るのは『コーラスライン』以来20年ぶりです。(もちろん舞台も観ていません。)
オープニングのモノクロでの廃墟と化しているオペラ座でのオークションシーンから、予告編でも見ることのできるシャンデリアのシーンに流れるあの有名な「The Pahntom of the Opera」が流れた瞬間、背筋が寒くなるほどの感動を得ました。ミュージカルという事で勝手にもっとクラシック的なものを想像していたんですが、これほどまでに迫力とスピード感のある音楽だとは思っていませんでした。対照的に「All I Ask You」「The Music of the Night」など愛を語るシーンでの静謐ともいえる哀しく美しい旋律には胸が締め付けられます。
原作は1910年にフランスの作家「ガストン・ルルー」が発表した長編小説です。その後最初に怪奇映画として映画化されたため後の映画・舞台はホラーテイストの強いものだったようです。それが本映画化でも製作に携わっている作曲家「アンドリュー・ロイド=ウェバー」の手により、1986年本格的なラブストーリとして生まれ変わったとの事。
『オペラ座の怪人』の映画化には企画から完成までに16年もの年月が掛かっています。企画が立てられた1988年当初から「ジョエル・シューマッカー」監督に白羽の矢が立てられたそうですが、作曲家の離婚や監督の多忙等、様々な理由から企画が頓挫。再度プロジェクトが動き出したのが2002年の暮れからとの事。結果的にはそれが良かったのかもしれません。1988年というと「エミー・ロッサム」はまだ2歳ですから・・・
『クリスティーヌ』を演じたのは「エミー・ロッサム」。撮影時なんと16歳だったそうです。(1986年9月12日生まれ・・・ついこの間ジャン) 『デイ・アフター・トゥモロー』ではヒロインを演じていました。可愛いとは思っていましたが、正直あまり印象は残っていませんでした。
あらためて経歴を調べてみると幼い頃から本格的なオペラの勉強をしていて、7歳で既にメトロポリタン・オペラの舞台に立ち有名なオペラ歌手達と共演していたそうです。亡き父の言葉を信じ、『ファントム』を“音楽の天使”と思い込む純真な乙女を演じるに最適な女優です。
『ファントム』「ジェラルド・バトラー」は観る前に抱いていたイメージとは違い、甘い歌声でした。『クリスティーヌ』の心を歌声だけで引き寄せるのですから当然ですね。しかし激情をあらわにした時の心揺さぶる強さも持っていました。
作品全般に渡って、これほど緊張感を覚えるとは思っていませんでした。何気ないシーンでも流れている音楽の力がそうさせるのかもしれません。
評価 星 よんてん ご
映画版の公式サイトはコチラ
公式Blogはコチラ
・オペラ座の怪人@映画生活
今回のレビューを書くに辺り『オペラ座の怪人パーフェクト...日経BPムック 』を参考にさせていただきました。メイキングやインタビューなどが収録されたDVDもついており、作品を御覧になった後お読みになられることをオススメします。
P.S.1
これから御覧になる方は水分補給に注意しましょう。上映時間2時間半という長さの為、上映中10人以上の方がおトイレに立たれていました。
P.S.2
テンプレートを『オペラ座の怪人』にしてみました。しばらくはこれでいきます。
このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク
2004年のレビュー一覧はコチラ
2005年前半のレビュー一覧はコチラ
2005年後半のレビュー一覧はコチラ
Amazonで買う
オペラ座の怪人 関連
ジェラルド・バトラー 関連
エミー・ロッサム 関連
パトリック・ウィルソン 関連
ジョエル・シューマッカー 関連
Amazon DVD ランキング
Amazon 今のベストセラー
ブログランキングネット
ご近所さんのブログ
怪人『ファントム』役に『ドラキュリア』『タイムライン』の「ジェラルド・バトラー」、『クリスティーヌ』役に『ミスティック・リバー 』『デイ・アフター・トゥモロー』の「エミー・ロッサム」、『ラウル』役に『アラモ』の「パトリック・ウィルソン」が出演。監督には『評決の時』『依頼人』『フォーン・ブース』の「ジョエル・シューマッカー」。
1919年パリ。廃墟となったオペラ座ではオペラ座ゆかりの品のオークションが開催されていた。そこには『ラウル・シャニュイ』子爵(パトリック・ウィルソン)やマダム『ジリー』(ミランダ・リチャードソン)の姿もあった。様々な物が落札されていく中、メインの品の番がやってくる。伝説のシャンデリアの覆いが外された時、物語は1870年へと遡っていく。
『フィルマン』(シアラン・ハインズ )と『アンドレ』(サイモン・カロウ)の二人は新しい支配人としてオペラ座を訪れた。オペラ「ハンニバル」のリハーサル中だった舞台上で挨拶をする二人。そしてパトロンとして現れたのが若き子爵『ラウル・シャニュイ』だった。
舞台袖から『ラウル』を見つめる一人のコーラスガールの少女『クリスティーヌ』(エミー・ロッサム)がいた。『クリスティーヌ』はまだ両親が健在だった幼い頃、『ラウル』とは幼い恋人同士だったのだ。しかし『ラウル』は彼女に気付くことは無かった。
リハーサルが再開され、プリマドンナ『カルロッタ』(ミニー・ドライヴァー)が歌い始めたとき、背景幕が彼女に直撃。怒った彼女は降板するといって舞台を降りてしまう。戸惑う支配人達に対し、マダム『ジリー』は代役に『クリスティーヌ』を推薦するが・・・
実はミュージカル作品を観るのは『コーラスライン』以来20年ぶりです。(もちろん舞台も観ていません。)
オープニングのモノクロでの廃墟と化しているオペラ座でのオークションシーンから、予告編でも見ることのできるシャンデリアのシーンに流れるあの有名な「The Pahntom of the Opera」が流れた瞬間、背筋が寒くなるほどの感動を得ました。ミュージカルという事で勝手にもっとクラシック的なものを想像していたんですが、これほどまでに迫力とスピード感のある音楽だとは思っていませんでした。対照的に「All I Ask You」「The Music of the Night」など愛を語るシーンでの静謐ともいえる哀しく美しい旋律には胸が締め付けられます。
原作は1910年にフランスの作家「ガストン・ルルー」が発表した長編小説です。その後最初に怪奇映画として映画化されたため後の映画・舞台はホラーテイストの強いものだったようです。それが本映画化でも製作に携わっている作曲家「アンドリュー・ロイド=ウェバー」の手により、1986年本格的なラブストーリとして生まれ変わったとの事。
『オペラ座の怪人』の映画化には企画から完成までに16年もの年月が掛かっています。企画が立てられた1988年当初から「ジョエル・シューマッカー」監督に白羽の矢が立てられたそうですが、作曲家の離婚や監督の多忙等、様々な理由から企画が頓挫。再度プロジェクトが動き出したのが2002年の暮れからとの事。結果的にはそれが良かったのかもしれません。1988年というと「エミー・ロッサム」はまだ2歳ですから・・・
『クリスティーヌ』を演じたのは「エミー・ロッサム」。撮影時なんと16歳だったそうです。(1986年9月12日生まれ・・・ついこの間ジャン) 『デイ・アフター・トゥモロー』ではヒロインを演じていました。可愛いとは思っていましたが、正直あまり印象は残っていませんでした。
あらためて経歴を調べてみると幼い頃から本格的なオペラの勉強をしていて、7歳で既にメトロポリタン・オペラの舞台に立ち有名なオペラ歌手達と共演していたそうです。亡き父の言葉を信じ、『ファントム』を“音楽の天使”と思い込む純真な乙女を演じるに最適な女優です。
『ファントム』「ジェラルド・バトラー」は観る前に抱いていたイメージとは違い、甘い歌声でした。『クリスティーヌ』の心を歌声だけで引き寄せるのですから当然ですね。しかし激情をあらわにした時の心揺さぶる強さも持っていました。
作品全般に渡って、これほど緊張感を覚えるとは思っていませんでした。何気ないシーンでも流れている音楽の力がそうさせるのかもしれません。
評価 星 よんてん ご
映画版の公式サイトはコチラ
公式Blogはコチラ
・オペラ座の怪人@映画生活
今回のレビューを書くに辺り『オペラ座の怪人パーフェクト...日経BPムック 』を参考にさせていただきました。メイキングやインタビューなどが収録されたDVDもついており、作品を御覧になった後お読みになられることをオススメします。
P.S.1
これから御覧になる方は水分補給に注意しましょう。上映時間2時間半という長さの為、上映中10人以上の方がおトイレに立たれていました。
P.S.2
テンプレートを『オペラ座の怪人』にしてみました。しばらくはこれでいきます。
このエントリを気に入ってくれた方はポチッとヨロシク
2004年のレビュー一覧はコチラ
2005年前半のレビュー一覧はコチラ
2005年後半のレビュー一覧はコチラ
オペラ座の怪人 コレクターズ・エディション (初回限定生産)メディアファクトリーこのアイテムの詳細を見る |
オペラ座の怪人 関連
ジェラルド・バトラー 関連
エミー・ロッサム 関連
パトリック・ウィルソン 関連
ジョエル・シューマッカー 関連
Amazon DVD ランキング
Amazon 今のベストセラー
ブログランキングネット
ご近所さんのブログ
でも、トイレなんかどうでもいいや
ってくらいに、のめり込んでしまいました。
エミーロッサムの歌声には、
嫉妬しちゃうくらいの力強さがあって、
彼女の歌声にだけでも、
感動で震えてしまいそう。
ミュージカル映画、
最近増えてますよね。
最近のものだったら、
『シカゴ』がおすすめですよ☆
ラウルとクリスティーヌがオペラ座の屋上で告白してるシーンで隠れてるファントムがシュールですよね(笑)
ぴよさんと同じくそCHICAGOオススメですよ。あとは8人の女たちもお気に入りでオススメです(^-^)
良かったですよ~。みなさんがお薦めしていらっしゃる『シカゴ』は観ていないので、観たいと思います。
そっか、エミーはこの作品が出来た時はまだ16歳だったんですね。今年19歳。この年であんなにセクシーで良いのかっ!
ロンドンで本場ものを観てみたいものです。
確かに自分が観た時もトイレに向かう人が10人近くおられて、「画面が見えんよ!」と思うことがありました。
気を使ってる人はいいんですが、堂々といかれる方は困ったものです。
で、オペラ座ですが、かなり好印象だったようで。
最近他の皆さんの感想読んでると確かにすごいよかったような気もしてきてます。観た時に疲れてたのが影響してるかも。
それではまたよろしくお願いします。
TBさせて頂きました。
テンプレートの「オペラ座の怪人」いいですね~。
私はトイレは大丈夫だったのですが、お尻が痛くなりました。
ミュージカルやオペラは苦手なのですが
音楽、映像に圧倒されますね
観に行って数日経つのですが
未だに音楽が頭の中で流れっぱなしでス^^;
この映画は劇場で観るべき映画ですね
基本的には全ての映画は劇場で観たほうが楽しめるとは思いますが、ビデオでは楽しみが半減してしまうので劇場で観られてよかった
眠気に負けて映画館で寝ていた者です(笑)
でもあのテーマ曲はがっつり聴きました。
というか、頭から離れなくなりますね。
映画館で聴くと音量がんがんで迫力があってまた良いですよね。
トイレ!確かに、二時間半は辛いですよね。私は、誰よりも前の席で観ていたので、後で足音が聞こえるたびに、可哀想……思ってしまいました。
映画はちょっと微妙かな、と感じつつも、音楽と映像が素晴らしく、サントラとかDVDが欲しいなーと思っております。