河内国喜志村覚え書き帖

畑――落花生

落花生は、豌豆と同様に自家受粉なので万に一つもハズレがない。
しかも、花の根元の子房というところで受粉して、そこから子房柄というのが伸びて、地面にもぐって堅い殻に包まれた実をつける。
マメ科でありながら土の中で結実するという不思議な植物である。
鳥獣に食べられないように進化したのだろう。

植物の発芽は、地面から胚軸という茎を出して、その先に双葉をつける。
落花生は地面の中に胚軸を伸ばす。すると種が押し上げられて地面に頭を出す。
胚軸から本根が出て、栄養補給jの準備がが整うと、種が二つに割れて双葉になる。
この双葉にはすでに本葉が芽吹いている。
落花生は、この作業を5~7日ほどの間にやってのける。

お空にまっ赤な陽がのぼる / 今日もあついぞ 真夏日だ
あついの大好き落花生 / あわてて地面に顔を出す
お日様 お空で 笑ってる

今日も真っ赤な陽がのぼる / どんどんのばせ 根をのばせ
あついの大好き落花生 / お豆がふたばにはやがわり
お日様 お空で 笑ってる

人はじぶんをかくすけど / お豆はじぶんをかくさない
あついの大好き落花生 / お土のなかでせいいっぱい
お日様 お空で 笑ってる
(金子みすゞ ふうに)


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