アセンションへの道 PartⅠ その理論と技法

2012年には銀河の中心と太陽系そして地球が整列し時代の節目を迎えます。アセンションの理論と技法について考えます。

第9章 2012年に備える ⑨量子的自己(クォンタム・セルフ)

2010-05-07 19:41:12 | 第9章 2012年に備える
⑨ 量子的自己(クォンタム・セルフ)

クォンタム・セルフとは何かを説明する前に、バーバラ・ブレナンの『光の手』に出てくる説明が、我々の世代がこれまで学校の授業で学んで来た、ニュートンの物理学に凝り固まった「物質」的な考え方と、心霊現象の橋渡しをしてくれているように思えるので、先ずその一部を引用したい。

「現代科学は人間という生物体が分子でできた物質的なものではなく、他のすべてのものと同じようにエネルギーフィールドで構成されているという。私たちは静止した個体の世界から、活動するエネルギーの世界に移ろうとしているのだ。私たちもまた海のように満ち引きを繰り返している。そして絶えず変化している。人間としてこれをどう捉えれば良いのか。それに自分を適応させる必要がある。そのような世界があるなら体験してみたいと思うべきである。」(同書P46)
「物質のさらに奥深くに入ってみると、自然はニュートンの物理学で言う独立した“基礎組立てブロック”などを見せてはくれない。物理学者がもはや基本などとは呼べないほど多くの基本粒子を発見した今となっては、物質の基礎ブロックを探すのはやめるべきである。過去数十年の間に行われた実験を通して、物体はまったく可変的なものであり。原子未満レベルに至っては一定の場所に確実に存在するものではなく、存在する“傾向”を示しているだけであることを物理学者たちは発見した。すべての粒子はまったく違った粒子に変化できる。エネルギーから生まれ、別の粒子に形を変えることもできる。またエネルギー自体に還ることもできる。それが、どこで、いつ起こっているのかは正確にはわからないが、絶えず起こっていることだけはわかっている。」(P57)
  「物理学者たちは、粒子が同時に波動となるのはそれが、音や水の波動のような現実にある物質的波動ではなく、確率的な波動(物質として固定された状態ではない不安定な暫定的状態のエネルギー)であるからだということを発見した。確率的波動は物質の確率性を示すのではなく、相互関係の確率性を示している。この概念を理解するのは困難だが、要点を言えば、本来“物”というものは存在しないと物理学者たちは言っているのだ。」(P58)

今ここで、バーバラ・ブレナンは主に物質のことを言っているように思えるが、実は最初に書いてある通り、肉体も同様、我々が見たり感じたりしている“物”ではなく、エネルギー・フィールドで構成されていると言っているのだ。
話は少し飛ぶが、以前シャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』の序文をこのブログ(第6章、②汎神論と色即是空)で紹介したが、彼女の別の著作、『ゴーイング・ウィズイン』には、彼女がそれを、身を持って体験した時の話が活き活きと描かれている。現在同書は手元に無いので、正確に引用することは出来ないが、筆者の記憶では次のような話であったと思う。

名前は失念したが(トニー・アグパオアか?)、読者の中には、以前マスコミでも話題になった、フィリピンの心霊手術師のことを記憶されている方もおられると思う。彼はメスも使わずに患者の内臓に手を入れて、患部をその手で抉り出してしまい、その後殆どの患者は回復に向かうということで、確か日本からもマスコミがその心霊手術の現場を1m離れた場所から撮影し、なんらトリックらしきものを発見することが出来なかったという記録がある。その心霊手術師が渡米した際に、シャーリー・マクレーンがやはりその現場に立ち会っており、彼がメスも使わず、まさに患者の腹部に手を入れているところを目撃するのであるが、そこで彼はシャーリーに、一緒に患者の腹部に手を入れるように勧めるのである。シャーリーはためらいながらもおそるおそる手を差し出しながらも、逡巡していると、彼がいきなりシャーリーのその手を掴み、患者の腹部にその手を一緒に入れてしまう。当然シャーリーは、内臓と血の海の中に自分の手が入って行くところを想像していたところ、その中は唯暖かいだけで、彼女の手に触れる何ものも無かったという体験を語っている。又、その際シャーリーが同席させた、彼女の古くからの知りあいの医師は、それまで自分が積み上げて来た医学の常識が悉くひっくり返るような体験をしたことに因るショックから、殆どノイローゼ状態になってしまい、気の毒なことをしてしまったとも書いている。

筆者はもともと、この点(クォンタム・セルフ)に就いて、このブログで詳述するつもりは無かったのであるが、実は筆者もクォンタム・セルフに関連して、瞑想中に驚きの体験をしたので、若し時間が許すのであれば以下の体験談にもお付き合い願いたい。
この5月の連休を使って筆者はヘミシンクのセミナー(エクスカージョン・ワークショップと呼ばれる初心者向けの2日間のセミナーで、フォーカス10という“肉体が眠り、意識が起きている状態”と、フォーカス12という“意識が肉体的・空間的束縛から自由になって、本来持っている知覚能力が現れてくる状態”を経験し練習する為のもの)に参加した。
このセミナーの2日目に行われる、セッション9の名称は、本節の表題の通り、「量子的自己・(クォンタム・セルフ)」というものである。ここで使われたテキストの文章を一部引用させて頂くと、
「私たちは、個であると同時に、個を越えた全体としての存在であり、・・・個を超えた、より大きな全体としての自分―トータル・セルフについて知り、感じ、体験すること」がセッションの目的であると先ず書かれている。そして量子的自己とは何かとの説明には、「現代の量子物理学では、全ての物質やエネルギーは粒子的な性質と波動的な性質の両方を持っている・・・この考えを意識にまで拡張することが許されるのなら、私たちは個であると同時に、相互に共鳴し合って全体としての集合的な意識を形成している可能性があります(筆者註:この辺の説明は、バーバラ・ブレナンの『光の手』に出てくる話と殆ど同じである)。そのような意味で、量子的自己とはトータル・セルフの別の言い方であると言ってもいいのかもしれません。」
そしてこのセッションでは、ヘミシンク音を聞きながらガイド(ここで云うガイドは、守護霊や指導霊のことではなく、ヘミシンクの中で、意識を誘導してくれる音声案内を指す)が量子的自己の「入り口」まで誘導してくれるのであるが、その先で何を体験するかは、参加者によってまちまちである。以下は、筆者がヘミシンクを使った瞑想の中で体験した「ビジョン」であることを先ずお断りしておく。
  
ヘミシンクで用いられる所定の準備プロセスを経て、先ず筆者はフォーカス10(肉体は眠り、意識は起きている状態)からフォーカス12(肉体は眠り、意識が拡張した状態)に移行する為、自分の意識が自分の肉体を超えて徐々に広がって行き、研修会場のビル(5F建て位の中規模なマンション)まで拡大する様子をイメージした。そこで筆者は、ビルの屋上に居る自分と、そのビル全体に巻きついている銀色がかった大きな白い龍を見た。その龍は、筆者を背中に乗せて空を飛び、山の中腹にある花園に連れて行ってくれた。ガイドの音声に従って、そこに咲いているきれいな草花を肌で感じ、くつろぎながら大きな呼吸をして光のエネルギーを吸い込むと、自分の体も七色に輝く光の細かい粒子になり、半透明のような状態になって行く自分を見た。そしてそこから、更に高い平地にある池に向かって、石段を登って行くと、何度も足元の石段が崩れかかり、元いた花園のある中腹まで落ちて行きそうになるのであるが、都度白い龍が筆者を助けて、池のある場所まで登って行くのを手伝ってくれる。筆者はそこで下着一枚になり、池の中に徐々に入って行き、丁度顎の深さまで行ったところで、仰向けになってその池に浮かんだ。そこで空を見上げていると、白い雲の隙間のようなところから白い光が自分の方向に射してきて、その光に向かって自分の体が頭を上にした状態で上昇して行く。ここでも白い龍が、雲の上に上昇してゆく手助けをしてくれる。雲の上に出ると、大きな岩があり、そこには頑丈そうな(金属のように見える)青みがかったグレーの扉(量子的自己の入り口)があり、これは若しかしたら坂本政道氏が云う“ナル・ポイント”(大いなる自己への入り口、詳しく知りたい方は同氏の『ピラミッド体験』をご参照)なのでは無いかと思いながら、その中に入って行った。するとそこには大きな空洞があり、深い穴から凄い勢いで、7色に輝く光の粒子が吹き上げてきている。筆者の体は輪郭こそ残っているものの、既に光の粒子になっているので、全く恐怖感もなく、その光の中に飛び込んで行くと、その光の粒子と自分が混ざりあって、渾然一体となってどんどん上昇して行く。すると7色の光の粒子の流れは上昇するにつれてだんだん細くなり、強烈な真っ白い光になったかと思うと、間もなくそこで大爆発する。一瞬何のことか判らないが、目の前に黒っぽい煙の塊のようなものがあり、暫くしてそれが晴れて行くと、そこには多くの星が燦然と煌めいている宇宙空間がある。自分はたった今ビッグバンを経験して宇宙の創造に参加したのだと思いながら、そうであればこの宇宙の中に銀河系や太陽系がある筈だと思っていると、再び白い龍が自分を乗せて、銀河系、その中にある太陽系、そして地球まで運んで行って見せてくれる。その後は、ガイドの音声に従って池の淵まで戻り、神話などに良く出てくるような白いガウンを着て石段を元来た花園まで下り、そこから再度白い龍に乗って再び研修会場まで戻って来る・・・というビジョンである。

この瞑想に顕れたビジョンから何を感じたのかに就いて、改めて説明までも無いかも知れないが、筆者の解釈は、自分の体は光で出来ており、この宇宙と一体であるのみならず、一緒に宇宙を創造しているのだということを瞑想の中で体験したものではないかと思っている(般若心経の色即是空を体感したと言っても良いかもしれない)。そして筆者を何度となく助けてくれた白い龍は、筆者のハイアーセルフがその形を変えて、瞑想の中に顕れ、この体験の手助けをしてくれたものだと解釈し、感謝している。
筆者にとってはまさに感動の体験であり、このセミナーで体験を分かち合ってくれた他の参加者の皆さまとトレーナーの方々、そしてヘミシンクの普及に尽力されている坂本氏を始め、アクアヴィジョンの方々にはこの場を借りて深甚なる感謝の意を表明させて頂きたい。

尚、このブログは書き込みが出来ないように設定してあります。若し質問などがあれば、wyatt999@nifty.comに直接メールしてください。筆者が直接回答するか、或いはQ&Aの欄で、質問の内容共々回答させて頂くか検討致します。


最新の画像もっと見る