システマチックライフ（カト

キリギリスがありに頼む。助けてくれ。
『三味線ひいてたお前が悪いよ。』
悪い。悪いんだ。でも彼は何のために歌っていたのか。
『俺の価値を決めるのは女だし、女はいい歌を喜ぶ』
だから歌ってたのさ。
『あたしの命は女王のものだ。意志も彼女に任せてる』
『。。とって食っちまいな。世の毒だ。』
ドリーマーに情を移しちゃいけない。築いてきたものを崩す時期ではない。
女王の直感がはじき出す。必要ない。
未来は無限だ。冒険者は多様たれ。しかし判断者は冷静たれ。
『切り捨てられるのもあんたらの仕事だよ。』
『助けてくれ』
生きた意味を見つけて死にたいのか。
『。。あたしたちがおいしくいただいてやる。』
意味などもとよりない。意志とは世のひずみだ。まんべんなくなれば何もなくなる。
ああ、でも、この世は未だ極大に歪んでる。
春になれば、押さえきれない命の情熱が、わき上がって世界をうめよう。
高揚感が、押さえられない。切ないほどに分かりはする。
『ウヲ！バッタうめぇ！バッタうめぇ！バッタうめぇよ！』