第１２２話 私たちは失敗をするために来た。

私たちは　この世でいろいろな種類の失敗を体験して落ち込んでいますが　この世では失敗こそが向こうで体験できない代表的な体験だということに早く気づく必要があります。

ハッキリ言えば　私たちは失敗するためにこちらに来たと言えるのです。
こちらでは主として向こうの世界とは反対のことを体験することになってるため　誤解してしまうのですが　しかし究極的には全員がそういった宇宙の仕組みを理解して　あたかも間違ってしてしまったように見える　失敗という体験をむしろ積極的に受け入れ　成長していくことを目指しているのは確かなことなのです。

それがこちらの常識でいう失敗というものが存在している理由です。
失敗とは　言うまでもないことですが　人生　健康　仕事　家庭　結婚　子育て　人間関係　その他あらゆることで意図したことと逆の結果になることですが　犯罪や事故・病気・障害・争いその他の苦しい結果も含めて　いろいろな場所や状況や事情の中でそれを体験していきます。
　

そして残念なことに　失敗に伴って多くの場合　罪悪感や後悔や自責の念などを持ってしまいます。
また　なぜこうなったのだろうかと落ち込み　自分や他人を責めます。
特に事件などでは　加害者となった当事者は社会的にも強く責められ罰を受け　それも体験します。

また　多くの場合　なぜそんなことをしたのか　ということにポイントが置かれます。
ほんとうは　事前に決まっていたことが起きたということなのですが・・・。
そこが学びのための幻想の巧妙なところだと思います。 もちろんですが失敗も幻想です。　実際に起きてはいないのです。　しかしこの世ではほとんどの人が本当だと思っていますから　そういう世界で生きているかぎり　死ぬまでは影響はあるといえるかもしれません。　

失敗自体が大きなトリックですが　もうひとつ大きな誤解は　失敗は経験した時点で即完了だということを良く知らないということです。

ところが私を含めて失敗した時点から後悔とともに自分を責めることを始めるのです。　これが不自然なことだとは想像もできませんでした。　体験したかったことを体験した時点で魂の目的は完了しているのです。　しかも目的があってした失敗なのだから責めること自体が間違っているわけです。

しかし大事なことは失敗した後にどうするかです。
もちろん　慣れるまではむつかしいかも知れませんが　自分が何者か　つまり自分が魂だと決定するだけです。　それが人生のベストな生き方だと思います。　立ち直りも早くなります。

人生で体験していることは実は２本立てです。
ひとつはここでしかできない失敗体験をする（幻想を体験することともいえます）ことです。
もう一つは　成長することです。　それは自我意識を成長させるということです。
魂がそれをアシストしていくわけです。

誰でも必ず失敗をしますが　その後どうするかがわからないで私もまったく路頭に迷いました。　長く尾を引きました。　

次はみんながそれぞれの人生を通して自我意識と共に成長していくことです。
つまりその中身はいつも自分が何者であるかを「決めていく」ということです。
自分が誰だかわからない状態ですから　自分で決めるしかありません。　それが失敗から立ち直り　かつ成長していくためのベストな方法だというわけです。

そして成長するとその結果として　一人一人のすべての問題という問題が根本的に消滅していく　ということです。　結果的に人類全体としての問題も消滅していくわけです。　私にもう問題がなくなったとは言えませんが大幅に減ったと言えるように思います。　以前は問題が多すぎたせいかもしれませんが・・・。

失敗したと思ったときに自分は魂であると決めることを繰り返します。
それだけです。それが毎日の仕事であり人生です。
失敗したことを許し手放しやすくなります。

こだわらない方向に行けるのです。
それが成長をもたらします。

私たちが成長していくと　なにが失敗だと考えるかは変わってきます。　失敗の定義が変わっていくわけです。　そして本当の意味では失敗などはないこともわかってくるのです。　

現実に　全く失敗のない完璧な世界などというものがあるのだろうかと思いますが　それが実際にあるのです。　
私たちの魂の故郷である（タオとも呼ばれる）世界がそれのようです。

私たちは便宜上　今は思い切り？不完全ですが　故郷では完全であり永遠です。
向こうでは失敗というものが存在しないからこちらにわざわざ失敗しに来ているのですから。　
失敗だけじゃなくて　すべての不完全なことがらもそうです。　「あり得ないことが起こった」ような場合でも　もちろんこちらの世界だけのこと　しかもそれは幻想です。
ですのであり得ないような自分の性格も　あり得ないような事態も　自分が魂であることを思い起こさせようとして　魂が起こしている幻想だと知り　前向きに明るく生きるように努めることだと思います。　そのうちほんとにそうなってきます。
（続く）