第１３６話 普通のゲームと人生ゲームの違いとは

人生とは魂が魂のためにする自分を知るためのゲーム。　ところが一方　人間には人生がゲームなどという感覚も余裕もないのがふつうだと思います。　それはほんとうの自分が何者であるかをよく知らないからだし　出来事も周りの環境もすべてがほんとうのことだという錯覚に陥っているからだと思います。　だれも詳しく教わったことがないのだから無理もないことだと思います。

しかし人間が自分は本来は魂なのだ　このゲームとやらをしているのはほんとうは魂である自分自身なのだということに目覚め　今までの自我意識ではなく　つまり理性の目とか知性の目で物事を判断するのをやめて　魂の目で自分自身と自分の世界を見始めるとき　本当の自分の姿が見えてくるようなのです。　そうすると今までに経験したことのないような　愛の心　豊かさの心　幸せのこころが生まれます。　目覚めです。　そして魂のこころはいつもそうなのだ　自分がいつも感じてきた否定的な気持ちや感情とは違うのだということもわかってくるようです。

そして他人だと思っていた自分以外のひとたちも　本来は自分と一つであり そして　みんなで別々の体験をしているように見えながら　実は共同で何かを目指しているようだという新しい理解が生まれてきます。　そういう新しい認識が生まれると　自分が大いなる錯覚に生きていたという認識も生まれます・・・。　この錯覚は実は人間が学ぼうとしているための道具・ツールであり　それらから抜け出せばもっと楽に楽しく生きられるのだという新しい理解が生まれてきます。

それには自分が自我意識の世界を抜け出して　魂の立場で物事を見ればよいのだという認識のことです。　しかし人間にとっては　魂なんてそれが本当の自分とはとても思えない　まるで超理想的な姿を言っているんじゃないのか　そんなのは自分には非現実的な姿に見えるなー・・・と思ってしまうのです。　何しろ魂って結局は神なのですから・・・。

正直　人間の今の姿とは落差が大きすぎるように思えます・・・。　しかしとにかく生きていると少しづつでも　それが本当の自分の姿であるとわかってくるようです。　今は自分の本当の姿であるかどうか確信が持てなくても　そうだと信じてそういう自分を日常の行動を通して表現し　そして起きる出来事をただ素直に体験する・・・それが生きるということだ・・・と。　ゆくゆくは人間がすべてそういう存在になるのだから　それに向かって成長しているのだ・・・と　そしてそのことをどこかで感ずいている自分がいるのです・・・。

夢はつまり結果ですが　それを信じて夢を生きる・・・。　それが私たちが人生でしていることであると気付くのです。　今は人によって理解が違うかもしれないが自分がこうなりたいと望む自分の姿を先取りして実践するということなのだという理解が進みます。　それを成長と呼びます。

今の自分にはその力も能力もないように見えても　実は魂としてはすべてを持っていることを信じて　まず行動で表現していく・・・。　自分が望んでいることを他人にまず与えていくことを学ぶ・・・これは　典型的な実践の道のようです・・・。
惜しみなく他人を愛する　豊かにする　しあわせにするお手伝いを実践する・・・。　それが人生の生き方であることを学んでいるようです。　本当は魂としては知っているから学ぶ必要もないのですが　少なくとも人間である間は学ぶのです・・・。

人間関係などはこの実践のためにあるのです。
魂に到達することを信じて　結果を先に行動で示す　結果は後からついてくる仕組みのようです。　自分でいることが楽しくなる　自分の人生が楽になる　エンジョイできるようになる。　楽に楽しくなるからもっと学べるようになる・・・。

すると　こころが目覚める　心の窓が開く　「こちら側からも」魂と良くつながる。
自分がより魂としてものを見　感じ　行動できるようになってくる。　こころというのは魂への通路の役割をするのです。　良く言われる第３の目というのがこの通路のことで　それは魂への通路です。　人間は肉体と精神（自我意識　顕在意識とも言います）とこころで構成されていますから。

ところで現状はどうなんだろう。　ただごとじゃないほどの競争心　ただ事じゃないほどのガンバリズム　それみんな無意識にそうしている・・・。

それちがう　それ違う　けどあなたはどうなん　と言われるとイヤーと頭を掻くしかありません。　

しかし　自分というものを知って認めて受け入れて自分と仲良くすると
新たな自分をつくっていける（創造するともいいます）ようになる　ということだと思います。

人類が向かっている目標　それは無条件の愛のようです。　無条件の愛とはすべてと一つになることのようです。　すべてと自分が一体であり自分以外のものじゃないという意味です。　だから人生でいろんな難しい自分や出来事・環境を体験してそれらも自分の一部であるということを学ぼうとしているのです。
そして　自分が何者であるかを知ったら　それを表現し体験しようとしている・・・。　

相手に対し　どうしようと思っているのか　どんな自分を伝えようとしているのか　何のために・・・。　相手がどうだから・・・は関係ないのです　まず自分はこうだと決めている・・・ということのようです。　相手も自分の一部であり分離できないものである以上　自分が何者かがわかっていないと先へ進めないのです。

普通のゲームではあなたがマリオを動かす。
ところが人生（ゲーム・・・！？）ではあなた自身がマリオであると同時に　それを動かす魂でもあるのです。　いわばマリオのあなたと　魂であるあなたとのコラボ（共同作業　チームワーク）でもあるようです。 すべての始まりは　マリオ自身が魂であるあなたに気づくことです。　ですからマリオにあなたのことを気づかせるわけです・・・。　人生ゲームではマリオは意識を吹き込まれるのです。　そうするとあなたのマリオとあなたの魂との間でコラボが始まるのです。　そしてそれが人生というものだとマリオも気づくのです。　どうやってマリオに気付かせるのか？　あなた自身が気づけばいいのです・・・自分が魂だといういうことに・・・。
（続く）