シニア留学風土記

リタイア後、日本を脱出して世界を散策したいと旅立つ。英語生活の勉強も兼ねている。その様子を書き綴る。

一期一会だから交流をはかる

2008-10-29 14:52:15 | Weblog
 あと3週間を残すだけとなり、たとえ偶然であった人とでも交流を図る方がいいと思うようになった。一期一会である。会話の練習のためというより、みんなどんな考えで英語を勉強しているのかな、どうしてここに来たのかなということを知りたくなったのである。おおむね英語でではあるけれど、実際のコミュニケーションをしたくなったのである。

 この間は宿舎で働いている人と食事をした。若い女性でワーキングホリデイでオーストラリアに来ている。今週で宿舎を去って次の職場に移るというので、話すことになった。お互いなぜオーストラリアに来たかということなどを話した。祖父の生きた時代を知ったことから歴史に目覚め、もっと世界を知らなければと海外に出たという。ワーキングホリデイを使う若人が多いと聞いていたが、それぞれに人生があり、理由がある。日本での若者の居場所が狭くなっていることも関係していると思った。来てみて視野が開けたという。そしてこれから可能な限りいろいろな経験を重ねて行くと言っていた。話してみるといろいろな生き方が学べる。若い人からも学べる。そういう環境に感謝しなければならないだろう。

 いままでこのブログを記入するのに学校のPCを借りたり、宿舎のものを借りたりそれも時間が限られているのが大変だった。授業が少し疎かになった。本末転倒である。持参した携帯をインターネットで試してみたら、通話はできないのにインターネットだけはできた。今頃じゃと思うけれど、過ごし方を変える時だったので、助かった。ただ、パケット代が毎回々々表示されるので心臓に悪い。しかし、交流の意義に代替できないので、少々高くても国際携帯を使うことにした。ワードで記入しておいて、それをコピーペーストしてアップすればよいのである。繋いだまま記入していたらとんでもない金額になったのでそれはもう止めることにした。

 今日は、昼食時たくさんの人と話した。韓国、チリ、スロベキア、ブラジル、イタリアの人々とである。今週になって入ってきた人もいる。みんなそれぞれの理由で英語を習っている。真剣である。でもユーモアを忘れない、素敵な人たちである。ブラジルの人が日本語が書かれたTシャツを着ていたので、それを大きな声で「ワオ、あなたは日本語のTシャツを着ているのね」とラフにやりとりした。そういうことがなかなかできなかった。イタリアの年配の人は、文法に苦労していると言った。私はリスニングに苦労しているのよ、返した。誰でも苦手はある。目的が話せるようになることなので、文法学習が多いことが少々不満のようであった。先生の評判もそこでは話される。学生との相性がやはりあるなと思った。

 交流してみて気がついた。実際のコミュニケーションだからか、自然に会話ができるのである。練習のためなどと言っていると、やっぱり仮の会話になる。真剣な味が出ない。大げさに会話をする国の人にはそれ合わせて大げさに会話し、小さい声で話す人には、小さく話す。そういうことが自然にできるようになったのである。自分でも不思議な気がした。少しは学習の効果が出てきたのかなと思ったぐらいである。完了形のまとめも努力するにはするが、交流も最後にその気になって積極的にやってみることにした。年配だからだろうが、ありがたいことにみんな大事にしてくれる。

 人間誰でも大事にし、尊敬をしてもらえば居心地がよくなるものである。
「いつでもニコニコしていますね。」と宿舎の人と話したとき言われて「初めてだな、そんな感想は」と思ってビックリした。日本では、いろいろあって、いつもしかめっ面をしていたと思うのだが…。これが私の海外渡航の理由かな


2 コメント

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縁は大切です (worldhiker)
2008-11-04 11:24:37
でも長続きさせるのは大変ですけどね。
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素敵です (えりこ)
2008-11-01 16:18:36
とっても素敵ですね!
どんなご縁でもご縁はご縁。
人生が豊かになっているのが感じられます
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