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a lice の趣味(酒味?)のブログ

鈴虫:スズムシ(邯鄲:カンタン)

2011年09月13日 01時20分53秒 | ペット(動物・虫等)
夏の暑さもひと段落しはじめ、会社通勤も汗をかかず容易になってきたのと併せ、夏の暑さを象徴するかのように一斉に鳴いていた蝉の鳴き声も殆どしなくなってきたようだが・・・・

一方で、草むらが何やら騒がしい。
もう、暦のうえでは、既に「立秋」も過ぎ、「秋分」ということもあるのだろうか?
鈴虫の声が日に日に大きくなっているようだ。
この鈴虫、リンリンと鈴の音のように鳴くことから漢字で「鈴虫」とついたようである。
※リンリン・ランランではありません??(恋のインデアン人形:1974年)・・・・(笑)

なお、平安時代では、スズムシとマツムシの呼称は逆転していたらしい。
「花月草子」では、 「黒色の虫を鈴虫と言い、柿色の虫を松虫と言うが、もともとは、リンリンと鳴くのを松虫、チンチロリンと鳴くのを鈴虫と言っていたようだが誤っていたのでは?」と言う表記があるようだ。

確かに色を除けば同じコオロギ科であるため似ているが・・・・
文部省唱歌「虫のこえ」にもあるように「あれ松虫が鳴いている。チンチロ、チンチロ、チンチロリン。あれ鈴虫も鳴きだした。リンリン、リンリン、リインリン」・・・・と、違いが明確だ・・・・
※なお、虫が「鳴く」と良く言うが・・・・虫は声帯を持っていないので、声を出すことはできない。
  このため、翅と翅をこすり合わせて音を出すのだが・・・でも、虫の「声」や「鳴く」という表現のほうが風情があるようだ・・

このコオロギ科のスズムシの生態は、草むらの地表に生息しているのだが、近年、河川等の草むらや木々の葉あたりから夕方になるとルルルル・・・・と言う美しい鳴き声が聞こえてくる。
一般的には、この鳴き声が鈴虫の声と勘違いされているようだが・・・・・実は、これはカンタン(邯鄲)という虫のようだ。
名前の由来は、中国の邯鄲という街の地名からついたと言われているらしいが中国の邯鄲という街には、この虫はいないらしい。

では、何故、カンタンの名前の由来となったのか??
中国では、「邯鄲の夢」(又は「邯鄲の枕」や「邯鄲の夢枕」)と言う故事があり、邯鄲の町の茶店で道士(仙人)が休んでいたところ粗末な衣服をまとった若者が訪れ人生の不満を言っていたが、道士より「夢がかなう枕」を授けられる。早速、その枕を使ってみると、みるみるうちに出世し50年もの人生の栄枯盛衰を経て惜しまれながら死んでしまう。

しかし目が覚めると、そこは茶店で道士と会った当日であり、寝る前に火に掛けた栗粥がまだ煮えていなかった。
若者が50年もの人生を経験したと思ったのは全て夢で、ほんの一瞬の出来事であり、欲にはきりがない事を諭されるというもの。

このカンタンという昆虫の美しい鳴き声や透き通る美しい姿、そして短くはかない寿命を中国の故事「邯鄲の夢」の栄枯盛衰になぞらえ命名されたもののようである。
※皆さんも近所を探してみては?・・・簡単に邯鄲が見つかるかも??・・・そしてその美しさに感嘆するかも・・・・(笑)

(参考まで・・・)
この時期に東京近郊で夕方になると雑木林等の木立の葉中でリィーリィーリィーとうるさいくらいに鳴くのはアオマツムシ(外来種)のようだ。
(その鳴き声からするとカンタンやスズムシよりも数は多いようだ・・・・(-□-))
なお、メタボオヤジは、カンタンの声は綺麗だと思うが、アオマツムシの声のほうがスズムシの声に似ていると思う・・・・
※東京では、カンタンの生息地は高尾山等の限られた場所と言われていたが、近年では、江戸川の土手等でも見られるようです。
 一方、アオマツムシは、都心部の街路樹等いたるところで見受けられるようです。

写真は、肝胆?・・・(焼き鳥レバー?ハツ?)
※カンタンの意味が違うが・・・・(笑)


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