死海文書の秘密大暴露ブログ!

毎日楽しく暮らしているオレの日記。なお、タイトルにあります「死海文書の秘密」については一切の言及をいたしません。

【O3】これが最高のアルバムだと思いますというそれは私の感想ですよねみたいなやつ

2022-05-29 21:24:19 | 日記

こんばんは、わくだです。

ダイエット報告めんどくさいのでやってませんが、小康状態を維持しつつ痩せてきつつあります。

5/31健康診断です。明日から絶食(バリウム飲むので)で追い込みますというか、絶食です。

 

さて、今日はダラダラと一日中音楽聴いたり音楽系のブログ(素人の書いてるやつ)を見ておりました。

そんな中で、原田知世のアルバムが今年の春に出ていたことを知りました。

併せて、最高傑作であるとそのブロガーの人は力説していました。

それはあなたの感想ですよね?と言ってしまうのはかんたんで無責任なので、一応聴きました。

原田知世のニューアルバム「fruitful days」を。

 

正直な感想として、とても良いアルバムであることには同意しますが、最高傑作ではないと。

これが僕の個人の感想ですよね。

 

fruitful days、まあここ10年くらいの原田知世らしい、オーガニック的なサウンドで。

相変わらずセルフカバーなどもあったりする感じの。

いや、まあ別にいいんですが、なんか人畜無害ヒーリングポップみたいになりきってしまったのが

個人的にはすごく残念に感じるんですよね。

その前にやってた高橋幸宏とのバンド?もなんかこう音楽わかってます的なマニアっぽい奴らに迎合した感じが

なんか、違うなぁと感じていました。まあ鈴木慶一と一緒にやってた90年代半ばくらいまでの感じもあんまり好きでは無いですが。

 

これをとりあえず聴いてほしい。

1997年2月21日にリリースされたアルバム「I Could be free」という作品。

これが僕の中での原田知世の最高傑作です。

リアルタイムでプロモーションに出てたテレビか雑誌で見かけて。

当時はきれいなお姉さんとして好きになってなんとなくCDを買った記憶ですが聴いてぶっとんだ一枚です。

 

内容としては、当時ある程度人気や知名度のあった

スウェディッシュ・ポップの名プロデューサー、トーレ・ヨハンソンと

がっぷり組んで作ったアルバムです。

 

これの何がすごいのかと言うと、まず音。音質ですね。

家みたいなところを改造した手作りのスタジオでアナログテープで録音したようなのですが

適度に飽和しつつ整ったサウンドにびっくりしました。

まあ、カーディガンズもこのひとがやっているので、同じような音ではありますが

とにかくパンチが利いてるサウンドであるとおもいます。

あと、このアルバムはデモ演奏を聴きながら最初に歌を録音し、そのあとオケを録音し直すという

よくわからない手法で制作されている所が、逆にトーレヨハンソンの本気を感じさせ、結果として素晴らしくなっていると思います。

あと、曲が普通にポップでいいなと。純粋に。

ビートルズ的なオールドポップの手触りがあり、当時の僕には斬新でしたし、今聴いても普通にいいなと思います。

最新アルバムもポップで良いのは理解しますが、やや技巧的な雰囲気もあり、ちょっとマニアをくすぐる仕様になっているのが

なんか奇をてらう感じがして好きになれません。

 

あと素晴らしいのはボーカルですね。

I could be freeではどこかたどたどしい感じであったり細い感じ(今と比較して)がする

ギリギリ危うい感じが、なんか突き抜けてないけどポップな楽曲と異様にフィットしている気がします。

先程も述べたように先にボーカルを録音してそこに演奏を付け足していったため、

ボーカルにマッチするような音色やアレンジメントを施した可能性もあるため、

やっぱトーレ・ヨハンソンすごいなぁと思ったりもします。

 

このアルバムと前のアルバムのトーレ・ヨハンソンとやってるやつは、

まだギリギリ、アイドルとミュージシャンが同居している雰囲気もとても良かったと思います。

2000年以降は完全にミュージシャン然としてしまい、危うい感じが消滅したのがちょっとなぁと思います。

歌わされている感もそこまでないとは思いますが、なんか絶妙に危険な感じがしてゾクゾクするのは僕だけででょうかね。

 

最初に書いたとあるブログ、原田知世についてけっこうな投稿がありましたが

なぜかこのスウェーデンポップ期の原田知世には一切の言及がなく、ひたすらオーガニック路線の知世は癒やしである

などと書かれており、まあ僕とは正反対の意見だなと。別にどっちが正しいとか正しくないって話でもありませんが

原田知世といえば、やっぱりこの「I could be free」の危うい感じ+アイドルの香りが若干残っているテイストが

最も味わい深く、また楽曲・アレンジ・サウンド面においても攻撃的であり魅力ある一枚だと僕は思います。

 

重複しますが、2000年以降の原田知世はゴンチチとか高橋幸宏、伊藤ゴローなど

いわゆる玄人筋とのコラボレーションが多くなり、なんかマニアな雰囲気を醸し出している気がします。

音楽的には非常に豊かで、良いことは認めますが、なにか違和感があるのも正直なところです。

あと、年齢的にポップスをやるにしてもどうしても大人な雰囲気になってしまうのは仕方のないところかなと理解できます。

 

I could be free の熱烈なファンとしては、今なにやってるかわかりませんが、

トーレ・ヨハンソンともう一度一緒にアルバム作って欲しいなと思います。

 

長くそして意味不明な内容になった感はありますが、件のブログの方はじめ

多くの人にI could be free聴いてほしいなと思います。

個人的には90年代の名盤10選のうちの一枚です(他9枚もあるのか怪しいところですが)。

 

アルバム通して一切の捨て曲がないほど、全曲素晴らしいですが特に好きなのは、この3曲ですかね。

シングルとしてスマッシュヒットした「ロマンス」もポップで良いのですが、アルバム全体がポップですし

演奏がすごく生々しくてちょっと粗いのが最高に好きです。アナログ録音のいい感じが出ているように感じます。

とにかく、聴いてほしいですね。

 

スウェーデン期の前の前くらいの後藤次利がやってた頃の曲はいい曲がおおいと感じます。

シティポップ視点で聴いてもなかなかいいと思います。

鈴木慶一とやってたころの曲が個人的には全く受け付けません。玄人ぽいのは原田知世とあんまり合ってないと

最後の最後まで抵抗して終わります。