狂犬日記

芹沢健一 公式ブログ

電車日記

2011-01-30 14:45:18 | Weblog
大正ロマン漂うようなチョビ髭にスーツの年令不詳な男は、クチャクチャと口の中身を見せながら、品の無い歩き食いで無造作に席に着いた


間髪入れずに残りの携帯食品を取り出し、ごく自然にその箱を足元に棄てる


えっ?と思い正面に座っていた私は凝視する

(この、えっ?から価値観やモラル、社会的な考えや体裁の違いが生じるたのだろう)


続けて内袋から餌を取り出し胃袋に消す仕草は野生の猿そのもの


その袋も躊躇なく棄てるが、その間凝視する私と何度か目が合う


怪訝そうに大正ロマンはオレを見るから、全く悪気は無いのだろう

先にも言ったが行為を悪や下品と位置づけるのはモラルの違い


が根底にある良悪の核と言うか、基本と言うか、昔は破る人間は居ても、破ると認識した上での反逆行為だったが、昨今の老若問わず崩壊してる


素で、罪悪感なく、無感情での殺人鬼が横行してるのも、このゴミ棄て野郎に繋がるものがある


改めてと言うか、何度目の当たりにしてもショック度数は変わらない


交わる事は無いだろうが人間扱いできないし、 交わった時にそうしてしまったらと想像すると自分を含め全てに狂気を感じる


全ては身近に隣接する

地獄も天国も手に届くところに成り得れる軽薄さに落胆を覚える


皆、気づかずに通り過ぎてるのだろう



写真はエロい感じのラウンドガール