何故か私が東京に出て初めてのバイト先 築地の鰹節屋 松村に居た
わけも言わずに一週間バイトお願いした
けんじさんは察したのか黙って社長に掛け合い了承を得るがこうゆう時の決定権は独断的にするボスみたいな先輩で私の目標みたいな人
最後はこの人に会いたかったんだよ
この人いなかったら今は無かっただろう
けんじさんは何も言わないで店先で指示したり客に対応してる
俺も思い出しながらやり始める
常連に昔いたの覚えてる?とか紹介されたりして
昔もそうだった
こいつ格闘技のプロになるんだってさって‥そうだこの人好きで格闘技やっる奴は上下関係知ってるから雇うって言ってたな‥
狭い半地下で賄いめし
田舎とは違うほうじ茶とだし粉入りのみそ汁に驚いたな
少し風景も変わったけどガヤガヤ騒がしい早朝が懐かしい
昔と同じだ
鮮明過ぎて10年経ったとは思えないな
ここで全て始まった
俺って生きながらに死んでた人間が再出発した地
何故家族じゃなかったのかは多分まだこれから長い間自分で生きなきゃならないから私の存在は強制的に消そうとしたのかも
自分のわがままか最後は自分をとったのか
自分勝手に好きにしてやりたいことなくなったらまた家族が見たいなんて無責任に思ってた
もういつ死ぬかわからないしこれくらい良いだろ
許してくれ
死ぬってなるとこんな体を痛めつけるんじゃなかったな
膝とか腰とか手首が痛くてかわいそうだったな
カラダすまん
御礼参りの巡礼の途中か最後か会いたい人はいっぱいいるけど人生でも一番辛くて不安定な時期にサポートしてくれた先輩と再出発の原点の地
最後はリングでも道場でも無かったな
格闘技は自分て人間を探して確認する最中の場所だったかも
いざいつ死ぬかわからないけど近々死ぬなんて言われると切ないな
作業しながらうちの家系は癌居なかったのにまた俺だけかよ
夢だけしか遺せなかったけど馬鹿みたいに闇雲にめしと物と見えない将来の為だけに働かないで家で家族と一日のほとんどをいれる時間と場所があって良かった
遊ぶ時間もあって全国や世界中に行き着けや友達もできたしいろんな観光地じゃない裏にも行けたしみんなと同じ人生じゃなくて良かったな‥
ここで目覚めた…
夢だった
まだ死にたくないからホッとしたな…
リアルだったわ~