新潟ワイルドライフリサーチは、“ 野生動物と共存するための理想的な緩衝帯整備基準作り”に関わる活動について、『地球環境基金』助成金に申請し、受理されました。
<活動名>
野生動物と共存するための理想的な緩衝帯整備基準作り
<活動概要>
中山間地域における鳥獣による農林水産物被害は200億円を超え、大きな社会問題となっている。一方で、ツキノワグマは全世界的にも希少な動物であり、ニホンザル、イノシシ、シカについても日本の在来種であることから、彼らの生存を認め、動物と人間が日本の里山を緩衝帯として、お互いが棲み分けることが大切である。里山や集落周辺の緩衝帯整備は野生動物が集落に出没するのを防ぐ上で高い効果があるものの、過疎、高齢化の進んだ中山間地域では、里山整備やさらにその整備した環境を維持する労働力を確保することは大変難しい。
そこで、気候、集落の環境、出没する野生動物の種類が異なるモデル集落において、杉林の密度を変えた間伐、草地の維持管理として、ヤギによる放牧、防草シート設置、自走草刈機による管理など、複数の管理法を実施し、それぞれの方法の費用、労働力、環境維持の効果について検証を行い、最も良い緩衝帯整備法について提案を行う。最終的には調査研究結果については、シンポジウムを行い、結果を一般の方に周知するとともに、一般の人も見やすいパンフレットにまとめ、今後の鳥獣被害対策活動の際の普及啓発に利用する。
『地球環境基金』は、1993年5月、当時の環境庁が中心となり、民間団体による環境保全活動を支援するため、国と民間の拠出により創設された団体です。
詳しくは、『地球環境基金』のHPをご覧ください。
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