NPO法人新潟ワイルドライフリサーチ (Wiron)

新潟で生じている野生鳥獣の問題を解決し、野生動物と人間が共存できる社会を目指して活動します。

NPOフェスタ「みん☆ぱく」 参加報告

2013-01-21 17:47:38 | イベント・研修報告


初めまして!
ワイロン コアメンバー、国際自然環境アウトドア専門学校(i-nac)の近藤恭平ことコンペイです。以後お見知りおきを!

遅ればせながら、昨年度’12年の11月に開催されたNPOフェスタ「みん☆ぱく」に我らが新潟ワイルドライフリサーチが参加いたしましたのでそのご報告をしたいと思います。今回は私、近藤恭平をはじめ、同じく国際自然環境アウトドア専門学校メンバーの金野正史、小嶋隼の3名で記事を書かせていただきます。よろしくお願いしますm(_ _)m


当日はあいにくの天気ではありましたが、足元の悪いのなか多くの方が来場してくださり、また、参加団体も活気に溢れており、フェスタはなかなかの盛り上がりをみせていました。
トッキーやレルヒさんといったマスコット陣も参加しており、子供たちの人気を集めていましたね!長岡技大の備品であるという「全身サルスーツ」を装備して私もマスコット陣に紛れ込んでみましたが、あまりの愛くるしさに子供に泣かれてしまう始末。(あれ?目からアクエリアスが。。。)

さて、肝心のワイロンブースでは何を催していたかと申しますと、獣害で有名な野生動物たちに焦点を当てた「ワイロンクイズ」と、実際の機器を用いた「テレメトリー調査体験」の2つのプログラムを提供しておりました。
今回の参加報告では、われわれi-nacメンバーが主に関わったこの2つのプログラムを主体に報告させていただきたいと思います。
「テレメトリー調査体験」については小嶋より報告がありますので詳細は彼に譲ると致しまして、私からは「ワイロンクイズ」についてをご紹介いたしたいと思います。

【ワイロンクイズ/wiron quiz】
「ワイロンクイズ」に関しましては製作を不肖私が担当させていただきました。
して、そのワイロンクイズとは。
上でちらっと触れましたが、獣害で有名な野生動物たち(ハクビシンやイノシシなど)に焦点を当てたクイズで、彼らの生態を説明した文章と足跡の写真で特定するっていう感じのクイズです。具体的にはこんな感じですね。

Q.人を化かしたり……するのか?
【ヒント】湿地・森林で生活している。ネズミ、カエル、鳥の卵、果実、昆虫、魚類、なんでも食べる。毛のせいでずんぐりした体形に見えるけど実際は足も尾も長い。体長50~60㎝、体重3~10kg。毛並みは灰褐色で、目の周りや足が黒っぽくなっている。「ため糞」という習性を持つ。猟師さんの鉄砲の音にびっくりして気絶してしまうことも。実は泳ぎが得意。

――さて、この動物はなんでしょうか?はい、そうですね。正解は「タヌキ」です。難しすぎましたか?それとも簡単すぎだったでしょうか?
この問題は中学生以上くらいを対象にした想定で作られましたが、実際は中学生や高校生は全然フェスタでは見かけられず、むしろお子さんを連れた親御さんにやっていただけた方が多かったです。初めてこのクイズをやっていただいた方もお子さんを連れた親御さんでしたね。やたらワイルドな感じのイケメンパパさんで、スイスイ回答されていたのが印象的でした。

イケメンパパ「これ全問正解したら何かもらえんの?」
サルスーツ俺「……ぼ、僕と握手?」
イケメンパパ「えー」

…残念ながらこのクイズに正解しても賞品とかもらえません!パパさんにはワイロンのパンフレット一式を持って帰っていただきました。次回は何か賞品とかも考えてみようかな

クイズはこの他にも、
・(山本先生のPPTからそのまま引っ張ってきた)ハクビシン、アナグマ、タヌキ、アライグマの意外と判別しがたい4種の顔とおしり(しっぽ)の写真をどれがどの動物なのかを当ててもらうクイズ
・最近クマの出没が多かったので「クマに遭ったらどうするか」というクマ対策クイズ

の2種類も提供させていただきました。
前者は小学校未就学のお子さんにも楽しめていただけ、フェスタ終了時には売り切れとなるほどでした。後者は大人の方々にそこそこ楽しんでいただけたようです。(意外と巷で知られているクマ対策は都市伝説級の根拠のないものだったりします。特に死んだフリなんかはどこから発生したかが分からないマジモンの都市伝説だったりします。)

gooブログ使ったことがないのでよく分かりませんが、先に紹介させてもらった1つとこの2つ、計3つのクイズのデータが添付できたら添付しようかと思います。楽しんでいただけたら嬉しいです!ついでに感想・意見なんかもいただけたら幸いです。次回のクイズ製作に反映したいと思います!できなかったorz


報告の最後に。フォローしていただいた後藤さん、望月さん本当にありがとうございました。専門知識が皆無な私は内心ハラハラドキドキでした。そして金ちゃん、キミがいなかったらこのクイズはフェスタに間に合いませんでした。物理的に間に合いませんでした。本当にありがとうございます。

これにて私の報告を終わります。さて、次は小嶋の報告です。カモン!小嶋!


◆  ◆  ◆


初めまして。
Wironボランティア会員で、コンペイと同じ学校(i-nac)、の小嶋隼です。今回、新潟NPOフェスタ「みん☆ぱく」に参加させていただきました。
 私は活動の中で、「テレメトリー調査体験」を担当したというよりお手伝いしてました。

さて、テレメトリーとはいったい何?
 テレメトリーとは観測対象から離れた地点から観測を行い様々なデータを取る調査方法の1つであります。これでは分かりにくいって?そこで1つ例を挙げてみましょう。
「ツキノワグマが森の中でどこからどこに移動しているのかを知りたいなぁ~。」
「でも、なかなか出会えないよ。毎回森に入って探すのは大変だし…。」
「そうだテレメトリーを使おう!」
「クマを捕まえてGPSがついている首輪なんかをつけてもう1回森に放すんだ。」
「逃がして大丈夫なの?」 それは確かに心配…
でも大丈夫。GPSの電波が受け取れれば、森に入らなくてもそのクマがどこにいるのか特定できちゃうんです。
ちなみに、クマに限らずいろんな動物相手でも使えちゃうんです。そんなすごい道具がこの日wironブースに置いてあったんです。
 
さてさて、実際のプログラムはどんな感じだったのか…というと、GPS付きの首輪を少し離れたところに隠し、それをアンテナと受信機を使って、どの方向にあるのかをアンテナを振りながら探るというものです。
で、実際に振っていると最初はそうでもなかったのですけどアンテナが重い。いや違います。僕の力がなさすぎでした。(筋トレ頑張ろう…(涙))

 そんなこんなでしばらくすると、3人の子供が「俺(私)に任せろ」と言わんばかりに意気込んで参加してくれました。アンテナは3人にとって少し重かったようで、そのあたりのサポートをしながら一緒に活動しました。最初は、「こっちかな~、あれ?こっち?」と、たどたどしかったものの首輪に近づくにつれて受信機の見方も分かってきた様子で、遊び感覚で「こっちこっち~」と活発に動く姿を見る事が出来ました。そんなこんなで無事、目標物(首輪)を見つけることに成功して、あいにくの雨の中ではありましたが満足そうな顔で活動を終えていました。(腕ぷるぷるで苦笑い中…)

 現在新潟県では野生生物調査について他の県より残念ながら遅れています。それに加えて現在調査をする人が絶滅危惧種に指定されています…!?このまま調査者が新潟で絶滅してしまうのか?
それを防ぐためにも、やる気のある若者、将来のある若者、野生動物の調査や保全に関心のある若者、若者に限らず求めております。このNPOフェスタでの活動が今後のwironにとって良い形で影響すればいいなぁと思います。

以上で報告を終わります。それでは、全体のマトメを金ちゃんよろしくお願いします


◆  ◆  ◆


ぜんたいのまとめを任されました金野正史こと、「きんたろう」です。

ショウジキな話、メインのお話はコンペイや小嶋くんが余すところなく書いてくれたので、あまり書くことがありません(~_~;)

なので、わたしが思ったことをわずかばかり書いてみようと思います。

まず、コンペイのサルスーツですが、あれはインパクトありすぎでした。
かれがwironブース宣伝のため会場を歩き回ると、老若男女、多くの人が二度見をしていました。
彼とマスコットのレルヒさんや、トキとのコラボはぜひ見て欲しいです!
多分、その姿に惹かれてブースに立ち寄ってくれた人達もいてくれたはずです。
ちなみにこのサルスーツ、9,800円で購入できるそうです。
気になった方はご購入を検討してみては?
きっと人気者になれるはずです(≧∀≦)

それに、小嶋君。当日は雨がずっと降り続けている、いいコンディションとは言えない中で、テレメトリーを持ちながらの歩き回り、おつかれさまでした。
このテレメトリー、なかなか日常ではお目にかかれない道具なので、ブースに立ち寄ってくれた人達は興味深そうに見てくれていました。
野生生物調査や、テレメトリーという言葉をきくと、どこか難しそうな感じがしますが、実際に目で見て、手で触れてもらうと、意外と内容についてはわかりやすいと思います。
特に子ども達は冒険にでも出かけるようなまなざしでテレメトリーを携え、歩き回っていました。
もしかすると、子ども達にとってテレメトリーは冒険道具みたいに見えていたのかも?


ブースには家族連れの方が多く来られましたが、中でも子ども達はクイズやテレメトリーについて、熱心に体験してくれていたと思います。
その中から、将来野生生物に興味を持ってくれる子が少しでも出てくれば、いいな~~~。
というわけで、これでぜんたいのまとめ、終わります。


最後まで読み続けてくださった方々、ありがとうございました!
これからもwironは活動を続けていきますので、興味がありましたらぜひ活動にご参加ください。
サルスーツ・コンペイ、テレメトリー・小嶋、共々こころよりお待ち申し上げております。