第３１回陸上自衛隊第６師団 定期演奏会

１１月１１日（土）山形県民会館にて「第３１回陸上自衛隊第６師団定期演奏会」がおこなわれました。当日はあいにくの雨でしたが会場はお客さんでいっぱいになりました。今回は八木澤教司さんの委嘱作品の他、海外作品、そして自衛隊にちなんだ作品が演奏されました。

陸上自衛隊第６音楽隊委嘱作品　八木澤　教司作曲「天童風犬伝」～民話"べんべこ太郎"に寄せて～　は山形県天童市にまつわる民話"べんべこ太郎"の物語をテーマに作曲されました。物語は妙見神社に人身供養に出される庄屋の娘を助けるために、旅の修行者六部が古狸の悪事を見破り、信濃の名犬べんべこ太郎の力を借りて退治するというお話です。
音楽は哀愁漂う旋律が歌われ、中間部は民謡風な音楽が奏でられます。けたたましく響く打楽器の活躍や、また風鈴の音色も聞こえ、物語を活気と神秘的な雰囲気により表現しています。聴いていて視覚的にも楽しい作品です。親しみやすく、今後、中・高校生にも演奏できる作品でしょう。

他、演奏会は「愛」をテーマに自衛隊にちなんだ作品が演奏されました。また、大正時代に山田耕筰と並んで活躍した作曲家、大沼哲の作品が紹介され、昭和天皇（当時皇太子裕仁親王殿下）と良子妃殿下のご成婚のために書かれた「奉祝前奏曲」他、軍楽隊員をテーマにした「立派な青年」が演奏されました。
プログラム最後は「防人の詩」、美しいソロトランペットと隊員のコーラスも聴かれました。

力強く、そして温かかみのある素晴らしい演奏会でした。


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プログラム

～第１部～

サモンザヒーロー　J・ウイリアムス
リバーダンス　B・ウィーラン

陸上自衛隊第６音楽隊委嘱作品　
「天童風犬伝」～民話"べんべこ太郎"に寄せて～　八木澤　教司


～第２部～　

武士の夢　　吉永雅弘　編
立派な青年　大沼哲
奉祝前奏曲　大沼哲
第２章　防人の詩　　中村啓ニ郎