【前回までの粗筋】
ガルスと言う惑星に流れ落ちた、記憶喪失の地球人クロダ(♀・本名:アナシア)。
村の少年リム、家出した王女ミララ、
剣豪の王子ジュバ、そして、飛竜のコブと共に、失った記憶を探す旅に出る。
雪山で、風化した遺体となったザンダリアを見付け、
彼女の夫であり、ミララの父であるガト王の傍へ送り届けたクロダ達。
そのザンダリアの肉体から、突如、怪しい光を帯びた石が飛び出した!!(OH♪)
詳しく知りたいと言う有難い方は、↓から。
倉本(仮名)プロデュースRPG・【Song of gallz】(ガルスの唄)レビュー第1話は、コチラ。
さて。
ガルス全土を、その人並み外れた魔力によって独裁しようと布告したザンダリアは、
クロダ達によって、呆気無い姿で発見されました。
皮肉な事に、ザンダリアはディアリゴ王国の王妃であった為、
その遺体は丁重に解剖し、死因を明らかにせねばなりません。
そして、その体にメスが入ろうとした、その時!
不気味な蒼色を放つ石が、彼女の胸を突き破り、彼方へ飛び去っていきました。
監察医は恐怖に慄き、凍りつきます。
一方、その頃…。
ザンダリアを母とするミララと、ザンダリアを妻とするガト王の確執は続き、
泥沼化しておりました。
敢えてツッコミを入れるまでも無いのですが、
『妻は、私のこの手で引導を渡してやりたかったんだ』と高々に言うわりには、
世界各国の強者を集め、討伐部隊を提案(しかも、発足は兄貴任せ)したのは、
お前じゃねぇの?、って感じです。
そりゃ、ミララじゃなくても憤慨しますぜ。旦那。
徐々に深まる親子の確執に、意外な人物が声を挟みます。
『私には、何となく分かる。
愛した女が愚行に走ったなら、やはり、私自身で止めてやりたい』
その人物とは、ナンパ師で名高い、ジュバでした。
こんな女たらしの口から、"愛"と言うフレーズが出てくるだけでも、
なかなか、説得力に欠けます。
東野幸治を叱る島田紳助の気持ちが、理解出来た瞬間です。
これを聞いたミララは、一段と怒りを増すはず…。
納得しちゃったよ。
えー…?
何だコイツら。お頭、弱過ぎじゃないか?
そして、つらつら言い訳をかます父を真に受けたミララは、
『全ては…、全ては、私の勘違いだったのね…』、と涙ながら呟き、
見事、絆の復活は果たされました。なんでやねん。
その後、クロダ達はガト王から、ザンダリアの過去に関する情報を得ます。
彼によると、14年前、ザンダリアがディアリゴ王国を、誰にも告げる事無く去った直後、
飛竜であるコブを封印し、それを"見せしめ"とするかの様に、
ガルス全土に向け、独裁を宣戦布告をした、との事。
そして、特に支配への行動を起こす事無く、その2年後に、潜伏先の雪山にて死亡。
ガト王を含め、その場にいた全員が、
彼女の、この不可解な経緯に、頭を抱えます。
"ザンダリアは、一体何をしたかったのだろうか?"
『考え込んでも、何も出ないさ。もう一度、小屋へ行ってみないか?』と提案する、
ちょっとキャラが薄いリムに乗って、クロダ達は、再び雪山を登ります。
道中、ザンダリアの生きる姿を最後に見届けたであろうコブに、
『ザンダリアって、どんな女性だったの?』と、クロダは訊いてみました。
…むむぅ。
ますます、混乱しますがな。
此処にきて、
"黒幕であるはずの人物が、実はイイ奴だったオチ"が、
見えてきました。
Final Fantasy Ⅳの【ゴルベーザ】に代表される(?)この展開は、即ち、
"ラスボスは他にいる!"、と、イコールな訳です。
さてさて。
山登りを始める前に、少し番外。
折角、久々にコブに乗ったのですから、まだ訪れていない街などにも行ってみましょう!
街。それは、絶好のナンパスポット。
本日は、ジュバのテクニックを存分に拝見してみましょう!!
まずは、
『あなた様は、もしやヴァンチェリゴ王国のジュバ王子では?』と問う少女に対して。
『如何にも、私はヴァンチェリゴ王国のジュバだが?
あなたはどちらの姫君だったかな?』
フェミニストたる者、一般庶民も姫呼ばわりです。
次に、
船の操縦をする女性に、交代の申し出をする際に。
『交代しよう。
潮風は、君の麗しい肌に悪いからね』
フェミニストたる者、女性は褒めてナンボです。
最後に、
買い物に立ち寄った、防具屋にて。
『では、頂こうかな。値段は?』
フェミニストであり、王族たる者、プレゼントは常時ポケットに忍ばせておきます。
以上。
参考になりましたか?
ちなみに私なら、上から、1位、2位、3位の順で、キモさを感じます。
そんな彼にも、一丁前に秘密がある様で、
ヴァンチェリゴ王国の城にある彼の部屋にだけは、固く入室を拒みます。
…中には、誰がいるのでしょうか?隠し子でしょうか?
気になるところです。
さぁ、本編に戻りましょう!
再び、結露を越えて辿り着いた小屋で、
クロダ達は、ザンダリア直筆の日記を見付けます。
日記と言えば、それこそ個人情報のオンパレード!
恐らくは、ザンダリアの真実が、切々と綴られているはず!!
その日記に、クロダは嬉々と手を伸ばします。
…しかし。
突如、日記は激しい炎に包まれます。
紙は一瞬で燃え上がり、成す術も無く立ち竦むクロダ達は、
更に、信じがたい光景を目にします。
振り返ると、そこには宙に浮いたミララが無表情でこちらを見下ろしています。
その頭上には、邪悪な光を帯びる蒼い石が…!
駆け寄る間も無く、石とミララは、そのまま無音で姿を消してしまいました。
一体、何処へ…?!
to be continued...
※チップ素材元:【Forever ~ここより永遠に~】by 藤井 光
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