風俗嬢の、『こんな客なら、恋愛を考えてもイイかも…』な瞬間。

備え付けのGuest Bookに頂いた、とある方からのリクエスト。第2弾です。
『泡姫を好きになった場合の、落とし方とは?』、との事。

えぇっと…。
正直、かなり手厳しい意見の連続だろうかと。

夢を売る職種なのに現実を書いちゃって、どーすんの。って感じですが。








■【恋が成就する確率は3%未満である】、と覚悟しておく。

ソープ嬢も、ヘルス嬢も、女王様も。皆、同じ。
風俗では原則的に、恋愛は有り得ない。

客を、恋愛の対象内としている嬢は、
非凡の器用か、途轍もなく不器用か、恐らくは両極端であろう。
だからこそ、稀なのだ。
この時点で、【恋が成就する確率】は10%以下である。

仮に運良く、かの嬢が、その様な視野持ち主だったとしても、
既に彼氏持ち・旦那持ち、また経済的に貧窮である状態(根本的に恋愛が頭に無い状態)、
そして店自体が禁じている等、様々な場合を想定すれば、
確率は、やはり3%未満なのだ。



哀しいが、"失恋を大前提に臨むべし!"、である。






■告白をしない。また、恋心を明らかにしない。

個人的な思惑と、周囲の愚痴として、
『好きって言われるの、辛い』という件がある。
辛い理由は、ただ1つ。
"客"が、"客"でなくなってしまうのである。

思えば、元来こちら側も、パートタイムで恋人を演じているのだ。
恋心が芽生えるのも、至極当然かもしれない。

しかし、大人の遊びのルールとして、惚れてしまったら、もう負けなのである。
負けた者は、虜になり続けるか。場を去るか。
間違っても、再挑戦という選択は無い。

一部の嬢は、リスクを承知で、
その恋心を、パンク(※客の資金が底をつき、人間的に破滅する事)するまで巧みに操るが、
大半の心中は、『常連が一人、減ってしまうかも…』という、
元来負う必要の無かった感傷で一杯なのである。



決定打、例えば嬢側からの明らかな恋心でも無い限り、
安易には告白をしない事をお薦めしたい。
それは、貴方の為でもあり、他ならぬ風俗嬢の為でもある。






■小まめに通う。

何をもって【常連客】とするのか。
その分別は、嬢によって様々である。

単に、出現頻度という数学的なモノなのか。
それとも、『あ、この人。よく来る人だわ』と感覚的なモノなのか。
ちなみに私の場合は、前者である。



どちらにせよ、これは必須条件。
かの嬢に、自分が【常連客】である事を認識されなければならない。

当然、金が要る、時間が要る、運が要る。時として、余力も要る。
男性にとって、これは相当大変だろう。
そうまでしても、極稀にしか想いは叶わないのだ。高い女である。



しかし、多くの風俗嬢にとって、
【常連客】とは、邪険にし難い存在である。
小まめに通ってさえいれば、
小まめに通わないよりは、幸か不幸か、何か変わってくるだろう。

頑張って下さい。としか言い様が無いが…、頑張って下さい。






■マナーは絶対に守る。

手前味噌で申し訳ありませんが、以前載せた、
ソープランドへ行く前に♪　～ べからずマナー ～。

これに表記している事項は全て、最低限であり、常識でもある。
1つでも怠った場合、2度と信頼は回復しないので、重々肝に銘じておくように。






■ストーカーにならない。

云わずもがな。
まがい行為も、言語道断。






■ひたすら待つ。

最後に。
風俗嬢に恋をしてしまったら、並ならぬ精神忍耐力を身に付けなければならない。
持久戦に為る事、必至だからである。

1年、3年、5年…、10年以上経っても実らない男性を、私は知っている。
『いっそ、フラれたい』と、嘆いても、一方では、
『でも、12年も待ったんだし、そろそろシホも…』と、期待する。もう奴隷である。



しかし、待つ。
待って、待って、待ちまくる。

その末に、玉砕しても、焦がれ狂っても、逆恨みしても、全て自己責任。



もう…、本当に、頑張って下さいね。(切実)









で。当の私は、お客様と恋愛はしませんからね。絶対に。

ああぁ～………。

そりゃね、出会い方としてはアリだと思うよ?

けどね、実際にお客様と付き合った泡姫が身近に居るんだけど、
『俺以外の男とセックスするのは、嫌だ!』って迫られて、
ほとほと疲れ果てている状態なんだもの…。

ほんだらお前が借金の肩代わりしてくれるんかいっ!!って、
私、いつかツッコミ入れちゃいそう。

やっぱり、トラブルは絶えないよね。彼は彼で、心労が溜まるだろうし。

まぁ、私がお客様と恋愛をしない理由は、
もっと違う点にあるんですけど。



嗚呼、何にしても。難題だねぇ…。