泡姫の本音 ～その62～

遥～々来たぜィ、静岡♪。

コチラをご覧頂いている慈悲深き皆様、"ただいま"で御座います。



妻として、新しく血筋に加わる私の歓迎会(?)を兼ね、
ケンちゃん側のご親族との交流を深める為に催された、2泊3日、温泉の旅。



あぁ…、疲れた。



彼のご両親と、彼の弟さん御夫妻の計6人で行動していたのですが、
もうね、しんどいのよ。コレが。
何せ、彼以外は初対面も同然だからね。
そんな方々と一つ屋根の下で過ごすってのは、なかなか、ねぇ…?

結婚って、ホント。楽じゃないよね。
まぁ、私とケンちゃんが年の差カップルだからなー…。
あ。彼、15歳年上なんですよ。実は。
そりゃご親族も、皆様、それなりの御世代ですとも。

でも、姑さん(60代前半)も義理の妹さん(30代半ば)も、
かなり大らかでユーモアもご理解下さるからね。
そこそこ女同士、仲良くなれそうで、一先ず安心。



凄いのは、今回ご参加されていない、彼のもう1人の弟さんの奥様が、
40代前半って事だよな。

あたしゃ21歳なのに、ママと同歳の妹が出来ますの。す、素敵。

え?何だかよく分からないって?私もです。訊かないで。






さてさて!

世にも奇妙な一家が乗った車は、まずはドライブがてら、名古屋にまで足を運びます。
名古屋と言えば、やっぱり『きし麺』♪







昼食でこのボリューム。

実は、この刻み海苔の下に、"刻みシソ"なる薬味が存在し、
これが、全ての食材の調和を見事にぶち壊してくれました。

これが、デフォルトか…?
なら、もう少し水々しい葉を使ってくれ。パッサパサじゃ喉に張り付くっつぅの。






気を取り直して、
腹ごしらえの済んだ一行は、そろそろ本命の静岡へ。

しかし…!!









道中のハイウェイで、突然のパンク事故。

ハンドルを取られた運転手は、悲鳴を。
窓越しに立ち上る黒煙に気付いたお母様は、パニックを。
気疲れで居眠りしていた私は、ヨダレを。

それはそれは、地獄絵図でしたとも。

丁度、狩野川を渡るか否かの途中だったのに、三途川を渡るか否かの危機でした。
結局、原因は不明のままでしたが、誰も無傷で、本当に良かったです。



で。
路肩で男性陣がスペアタイヤと交換し、即行インターで降り、
念には念を入れ、一度オート●ックスへ。
此処で精密検査の為、タイムロス2時間。
何だか、一難去ってまた一難でした。






ようやく立ち直った車が目的地に到着したのは、当初の予定を大幅に越えたPM11:00。
予約した、経費削減の為のビジネスホテルから、最寄の居酒屋で軽く呑み、
『今日は大変だったね』なんて振り返ります。

『トラベルにトラブルは付き物ですから』と失笑を買った私の発言は、内密の方向で。
(高レベル過ぎて、分かり辛かったんでしょうかね?)



ところで、
このお店のマスコットキャラが描かれたコースターが気になったので、思わずパシャリ。







"マグちゃん"。

恐らくは、マグロだから"マグちゃん"なのでしょう。
現に、このお店が目玉と銘打っていたのはマグロ関係だったと思います。

でもね、何でしょう?この【ゆるキャラ】感。

そして、この唇。"マグロ"だってのに、"タラコ"は無いだろ。
おまけに店員が『ハイッ よろこんで!!』とは一切口にしそうに無い態度が、
また面白い。






んで。
色々と疲労の溜まっていた一行は、早々に就寝。



2日目。
昼食は三島の『鰻重』♪



三島と言えば、ウナギの名産地。
見て下さい、この"照り"!"艶"!"ボリューム"!本場はココが違います。

では一口…、うまっ♪
母ちゃん。愛には今、革命が起きています。

もう、このタレだけでもご飯3杯は食えますがな。
皆様、強くオススメ致します。このウナギを召し上がって下さいませ。
場所ですか?全く覚えてないです。






満腹になった一行は、初日のビジネスホテルとは打って変わって、
本格温泉旅館に辿り着きます。



まずは、掛け軸の裏に呪符、お守り、藁人形の類が無いかを確認します。

『そんなドラマみたいな話が、現実にある訳無いでしょうが』と、仰いますか?
私も、そう思っていましたよ。小学6年生の初夏までは。

あれは、そう。修学旅行。
冗談半分で、友達と絵画のフレームを反した、その時…!



在ったんですよ。お・ふ・だ。



それ以来、旅館に泊まる際は必ず点検をします。
霊感等に縁は無いけれど、備えあれば憂い無し。単純に、怖いの苦手だしね。

ちなみに、今回は、何も見付かりませんでしたよん。嗚呼、良かったぁ。



話はガラリと変わって、この部屋。窓から絶景が観えましてね。





見下ろせば、海岸。
見上げれば、夕空。

露天風呂でも同じ景色を眺められるのですが、52℃もある熱湯だった為、
長居が出来ず、日没の瞬間までは拝めませんでした。ふざけんな。









それでも、雰囲気に酔い、美しい思い出となり、今回の旅は終わりました。

しかし…、初対面の方々と一つ屋根の下で暮らすって、なかなか、疲れるよね。
相手方はどうか知らないけど、私には気に入らない人間なんていなかった。
むしろ、好きよ。お気遣いだけなら、彼らの方が俄然多かったと思う。
それ故に、逆に、しんどいの。

ご親族付き合いも、恋と同じで、誰かが決定的に悪人なら簡単なのにね。



そんなこんなで、蟠りも無く、終わったわ。
お世話になりました。有難う御座いました。









あ、お気付きの方、いらっしゃいましたか?
『舞台は静岡のくせに、富士山の写真が無いなぁ…』、と。

富士山ね、すっぽり隠れてしまってたんですよ。お日様は出てたんですけどね。

まぁ私、晴れ女ですが、雲女でもありますから。如何せん、仕方の無い事です。
次回があるなら、それに期待します。






でも、その"次回"が、一生、無ければイイのになぁ…。






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