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with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第29話《怪我や掏りは予習済みです!》

2023年01月23日 | 2008年ロンドン・リヴァプール

 

この旅の写真はこちら

2008年12月1日〜9日、10名程でザルツブルグ、グラーツ、ウィーンの

クリスマスを味わう素敵な旅行に行ってきました

第3話《リヴァプールFCへの愛の始まり》で紹介したオペラ歌手の方に連れてって頂きました。

他のメンバーは彼女の歌の生徒さん達。といっても大学生からおばあちゃんまで

というバライティに富んだ年齢層。

彼女はオーストリアに留学経験もあるし、友人もいるし、もちろんドイツ語もバッチリ



まさか、ここでの経験が役に立つなんて

もし、こんなことが自分に起きていたら そんな経験ばかりです。

「危機管理」この経験があったからこその準備だったんですよ。



「経験その1」です。

オーストリアに向かう機内で隣の席のおばあちゃん。

初めてお会いした方で元気なおばあちゃんでした。

そのおばあちゃん、ザルツブルグではスキーを楽しみにしていました。

私はモーツァルトの生家とか、

サウンドオブミュージックの舞台になった草原を見学とか芸術を味わう組でした。



楽しい観光も終わり、ホテルに戻るとスキー組にアクシデント

なんと 私の隣だったおばあちゃんがスキーで膝を骨折

ザルツブルグの病院で診察していただくと翌日手術だなんて



おばあちゃん大丈夫かしら

手術の費用ってどうするの 健康保険は使えないよね。

言葉が通じない国で、入院や手術なんて・・・

帰国するときはどうするの

御家族が現地に来る旅行費用は

この旅行の初日のアクシデントこの先の旅行はどうなるんだろう・・・

不安をあげたらキリがない・・・

 

でも、ご安心を 旅行保険に加入していたおばあちゃん。

早速、保険会社のパリ支店に連絡。

「まあ、素晴らしい〜」通訳の方を紹介

病室は特別室(通訳の方が24時間一緒に過ごすからです)

無事に帰国が出来るまでに回復すると、英語の出来る看護婦さんが日本からお迎え。

(日本の病院に無事に送ってくださるんですね)



そして足の骨折ということで、ビジネスクラスでゆったり日本へ帰国

回復後のおばあちゃんのコメントは

「痛い思いしたけど、通訳の方が24時間付き添っててくれるし、心強くて結構いい経験だったわあ」なんて

やっぱり元気良すぎる〜

お陰で私たちは旅行も予定通り楽しめました〜。

現在、おばあちゃんはリハビリも終え、めでたしめでたし・・・

もちろん費用はすべて保険で賄われてますよ。



保険会社への連絡、手続き、そして旅行保険のサービス内容をこんなに近くて見ることができたんです。

改めて「旅行保険の大切さと対応の親切さも知ることが出来たかな・・・」って感じた貴重な経験でした。



「経験その2」です。

ウィーンで自由行動の日です。

ホテルで朝食の時、同席したご夫婦。(御主人が彼女の生徒さんです)

ご夫婦のその日の自由行動は、ウィーンで暮らしてる御主人の友人の案内で街を観光する予定。

奥様が何も計画を立ててない私を誘ってくださったんです。

連れてって頂く旅なんて、他人任せが多くなっちゃいますね

な〜んにも考えてなかった私ですから喜んでお伴させていただくことに。



さあ、大聖堂や宮殿、美味しいお食事やカフェ

そして一番賑やかな市庁舎前のクリスマス市。私にはありがたすぎる市内観光。

クリスマス市を楽しんで市電に乗って、オペラ座辺りでぶらぶらしていた時です。

奥様が御自分のバッグの口が開いてるのに気付きました

もうお分かりですよね。


12月です クリスマス市です

その上混み合う夕方と言ったら、まさにスリの季節です

バッグの中をかき回して財布をさがす奥様。

「ありませ〜ん

「落ち着いて、奥様

「現金以外にすられたものは・・・

「クレジットカード、それに健康保険証も・・・」

健康保険証 奥様・・・海外で健康保険証は使えないんですけど・・・



こういう時何故か落ち着いてる私。

「クレジット会社に連絡しましょ

「カード番号が分からない・・・」って奥様。

「御主人と家族会員なら御主人のカード番号を伝えましょ

「この近くにクレジット会社のウィーン支店がありますよ」って頼もしいウィーン在住の御主人の御友人。

もう夕方5時近く

「じゃあカード会社の支店に行っちゃいましょ」ってことで、クレジット会社の支店へ直行。



さすがに首都・ウィーンだったから支店がありました。今回もロンドンなら支店があったんですけど。

支店に到着すると日本人の女性スタッフが笑顔で対応してくれました。

日本語での対応は「ホッ」とする瞬間ですね。

状況説明をして、カードはその場でストップしていただいて、

他社のクレジットカードをストップさせるためのお電話まで拝借。



「これでお終い」って安心したのもつかの間、

「警察に盗難届を出して証明書を発行してもらってください」って言われました

警察署は支店から5分位の場所。

地図を書いて頂き、警察署で発行していただくものをメモ。

掏られた場所や品物も、メモにドイツ語で書いて頂いて4人で警察へ。

ウィーンだからドイツ語ですね。

幸いウィーンで暮らしてらっしゃる御友人がドイツ語で伝えてくださったので、

無事に警察署で証明書も発行していただくことが出来ました。

この手順や証明書の発行に必要な事項、第三者としてしっかり経験出来ちゃいました。

このご夫婦も現金以外には大きな被害もなく、今では旅の思い出の一つになっちゃってます。



神様は予習させてくれたの・・・

一人旅の前にこんなに経験させてくれるなんて

お陰でこの後の証明書を発行していただくのに大変お役にたたせていただきましたよ。



ヨーロッパのクリスマスもステキな体験だったんですけど、

この2つの出来事は違った意味でとっても貴重な体験になりました



「経験その2」を思い出しながら、さあ警察署へ行く準備をしましょ。

「落ち着いて、落ち着いて」こんな時の呪文です。

慌てるとアイデアは浮かんでこないよ。

今夜はアトレチコ戦。時間のロスだけは避けたいです。

 

 

 

 

続く

 



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