with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第22話《オールドトラッフォードに向かいます》

2023年05月14日 | 2013年マンチェスターにてナショナルダービー

 

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タウンホールの反対側の公園側からクロスストリートを戻ってみることにしました。

「前方に見えているのは昨日のショッピングセンターみたいだよ

ランチも頂きたいからショッピングセンターに寄ってからホテルに戻ることにしました。

「知らない通りを歩くのって楽しいんだよね

「タウンホール近くには中央図書館なんかもあるんだ

「次回リヴァプールに来た時に、また時間をとって訪ねてみるのもいいかも 。」

カテドラルに行った帰りに寄ったショッピングセンターまで来ました。

「ランチをテイクアウトしてホテルに帰ろう

「着ている物を、冬の観戦仕様に着替えなきゃ

「年が明けてからの真冬の観戦は初めてなんです

寒さが想像出来ないので、日本を出発前にはTAKAさんに気温のことを確認していました。

ちょうどヨーロッパがかなり寒い日が続いていた時でした。

『タイツの上にパンツ2枚履いて観戦しても寒かった~ 』TAKAさんのそんなメールでビビった私

 

メールを頂いてすぐに、ユニクロのヒートテックを購入しました。

パンツも内側が温かなフリース素材で、外側は風を通さない素材のものを探して購入。

80デニールのタイツに厚手の靴下。

雪が降っても大丈夫なようにムートン調のブーツ

「もちろんホッカイロも持参です

「TAKAさんに様子を伺っておいて良かった

「風邪気味になっちゃったから尚更助かった

「寒いと試合に集中出来ないもんね 。」

 

「ランチを頂いて、着替えをして、かなり着膨れ気味な私

ホテルを出ると通りの向こうはピカデリーガーデン駅。

黄色いトラムに乗ればオールドトラッフォードに行けます。

「わあ  たくさんの人達が並んでる

駅のホームの入り口に乗車チケットの販売機があるから、そこで詰まっています。

ホームに上がれなくて、前の道路が行列になっています。

「ホームの両サイド共、凄い人の行列だ

「昨日行ったからって、スタジアムに向かう時間を甘く考えすぎてたみたい

 

ヨーロッパに行くとまだまだチケットを購入して乗車する機会が多いですね。

そのために乗車前には並ぶことも多いです。

「でも、並んでる人達はにこやかで、イライラしている様子もないんだよね

「今の日本人だったら、並んで切符を買うことがあまりなくて、この状態は辛いかもなあ

私も列の最後尾に並びます。

「ダービーを前に、サポーターの表情がとっても楽しそう

「そうよねえ。 今年のマンチェスターは強いもんね

「サポーターの表情が明るいのも分かるわあ

乗車券の発券機に近くなって来ました。

係員の方がスムーズに買えるように発券機の横で手伝っています。

「私は昨日、往復のチケットを買ってスタジアムに行っているもの。」「だから買い方は分かってるよ

一度経験をしておくと、焦ることもなくて、スムーズに買えるんですよね。

チケットを購入してホームでトラムを待ちます。

 

トラムがすぐに来ました。

「でもトラムの色が違う

ホームの係員に「オールドトラッフォード」って語尾を上げて聞いてみます。

「やっぱりこれには乗車しちゃダメみたいね。」首を横に振ったから理解出来ただけですけど・・・

「危ない 危ない 昨日は黄色いトラムがすぐに来たからね

またトラムが入って来ました。「また黄色じゃないよう

するとさっきの係員が親切に「これに乗りなさい 」そんな感じで指しています。

私も係員に、このトラムに乗車するのか確認してみます。

「これ

マンUのサポーターの方々も次々と乗車したので乗っちゃいました。

「みんなスタジアムに行くはずだから、ついて行ったらいいよね。」

トラムに乗ってしまったものの本当はちょっぴり不安です。

「でも多くのサポーターが乗っているし

いくつかトラムが駅を通り過ぎると、サポーターが降車を始めました。

「ここで降りるの」赤いスカーフをしている人は次々降りて行きます。

「だったら私も降りなきゃ」「ついて行けば大丈夫 大丈夫

駅名も分からないまま、ただただサポーターの後ろをついて行くだけな私。

「前日の予習はなんだったんだろう

 

降りた駅で乗り継ぎじゃないようです。

降りた駅を出て、サポーター達は歩き始めました。

「いったいどこにいくのよう

「迷子にならないようにしなきゃ 」訳も分からないまま後をついて行きます。

「もう何だか、どこの駅なのか訳が分からない

サポーターが移動したのは少し離れた別のトラムの駅のようです。

間もなく到着したトラムにみんな乗り込みました。

「私も取りあえず乗ろう

そしてまた混み合うトラムがいくつか駅を過ぎるとサポーター達はみんな降ります。

「ここがどこだか分からなくても、私も降りなきゃ

サポーターの後を付いて歩いていると大きな橋を渡りました。

「全然昨日と違うルートじゃない 」「見たこともない景色だし

初めて見た景色に「ラッキー 」なんて思う余裕もない私

橋を渡ったらサポーター達は川沿いに曲がって行きました。

もちろん私も曲がって、川沿いを歩きます。

 

数分歩いたところで、道が二つに分かれていますよ

「えっ サポーター達も右と左に分かれちゃった~

「どうしよう どうしよう

スタジアムって広いからシート番号で入口が違ったりするんですよね。

「とにかく正面エントランスの方に行かなきゃ

「誰かに聞かなきゃ  聞かなきゃ 」「誰に尋ねようか・・・」

きょろきょろ見回します。

「みんな速足」「会話中だったりで聞けない

「マジでヤバいどちら側の方に行こう

 

やっと一人で歩いている方に声を掛けることが出来ました。

チケットのシート番号を見せながら左右の通りを指して聞いてみます。

彼は左側を指さしてくれました。「良かった~

暫く歩くと前日に来た場所、銅像のある場所に到着することが出来ました。

TAKAさんやYUMIさんは、一応銅像の前に集まると言うのを聞いていました。

もうチケットは持っていたのですが、私も銅像の前で待って一緒にスタジアムに入ることにしていました。

ここはみんな待ち合わせに利用する場所らしくて多くの方が人を待っている様子。

「TAKAさんとYUMIさんだ 」昨日ご一緒させて頂いた日本人の方達にも会えました。

私はYUMIさんのすぐ後ろの席だそうです。

「TAKAさんはひとり、離れた席なの

実は、私は日本人の名前のTAKAさんの年間シートのチケットをお借りしました。

「何か聞かれても英語が分からない私

「日本人の名前なら不思議がられることがないもんね

TAKAさんは今日試合に来られない英国人の男性の名前のチケットで観戦だそうです。

「TAKAさんなら、もし名前が違うチケットのことで何か質問されても、説明が出来るもんね

相変わらず出会った方々に助けられっぱなしな私

 

 

 

 

続く

 



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