白黒子の世界(White Moles メラノブログ)

サイケデリックワールドへようこそ

イベントを終えて

2011-11-28 22:29:06 | 音楽雑記
"黒子の見たる幻想の世界 Vol.2" 無事終えることができました。
お客さんも僕たちが予想していた以上に入っていただき、たくさんの方と熱い夜を共有することができました。


シノワとは初めての対バンという形でしたが、やはり素晴らしかったです。日本発サイケポップ先駆者としてずっとリスペクトして参りましたが、そんなバンドが自分たちの企画にこうして出演してくれているというのは非常に感慨深いものがありました。クリテツさんの即興参加もとても即興とは思えないくらいマッチしていました。ドラムの玄さんはシノワのTシャツはさて置いて、買ったばかりの僕たちのTシャツを着て演奏してくれました。嬉しかった!よしのんのベースも見る度に良くなってるし、香さんの歌もギターも鍵盤も最高だし、相変わらず平田さんの奏でるギター音には心踊らされるし...。山口県が誇るべきバンドです。もっともっと一緒のステージに立ちたいなあと切に思います。また一緒にやりましょうね!


クリテツさんは終始「僕みたいなサイケ色のないステージで...」というようなことをおっしゃっていましたが、テルミンという楽器の奥深さに観客皆が魅了されていました。僕も本当に感動しましたし、本当は質問コーナーで手を挙げたかったけど奥ゆかしい僕にはそれができずこっそり後でご本人に聞いた質問「何オクターブ音が出るのですか?」...。我ながらユーモアも捻りも微塵も感じないこの質問、した直後に後悔しましたが、4オクターブ半も出るのだそうです。テルミンの音色が好きで1stにも2ndにも効果音としていれていますが、効果音としてしか捉えていなかった自分の音楽的見識の低さを反省しました。テルミンってほんとすごい楽器です。あら恋でのテルミン演奏を是非生で見たいものです。


ジゲンオルガン。昨日も最高のステージパフォーマンスでした。先日のブログには2人が演奏を通して会話をしているかのようだ、と書きましたが、ちょっと違いました。2人はまず楽器と会話をしているんですね。陰山さんの声がベース音となり、近藤さんの声がビートとなり、そしてその音同士が会話をしているんです。それがあのジゲンオルガンワールドを作り出し、観客を完全に巻き込むんでいくんだと感じました。彼らのカバーはもはやカバーにあらず。それはステージを観た人皆が持つ感想なのではないでしょうか?あくまでショウとしてのステージングにこだわる強い気持ちは僕も本当に見習わないといけないところだと思っているところです。そして何回聞いてもプリティズの楽屋に押しかけて因幡の白うさぎフィナンシェを渡した話は爆笑してしまいます。陰山さんの振り向きもヤバかった!


墓場戯太郎オーケストラ。戯太郎さんと出会ってなければ僕は今どうなってるんだろう?っていうくらい多大な影響を受けているのは何度も申した通りですが、いつもながら偶然のような必然があります。Vol.1でもシャッフルでかけていたイベントSで、戯太郎オーケストラの演奏直前に彼から一番最初に勧めてもらったバンド、SEEDSの曲がかかっていたのです。で、今回はイベント用のSEを用意していなかったんですが、印度さんが偶然かけていたのがこれまたSEEDSで、スカイサクソンの見えない力がいつも戯太郎さんと僕とを結んでくれてるような気がしてなりません。バンド形態は山本達久さんがドラム、松岡さんがベースと僕の初めて見る編成だったのですが、あれはヤバすぎます。昨日あの時間に確実に革命が起こりました。狂喜乱舞せずにはいられない演奏、それに反して聴いているだけで鳥肌が立ってくるピリピリした緊張感...。演奏が終わった後僕は座り込んでしまいました。凄まじすぎてしばらく立つことができなかったんです。あのステージを見れた人は幸せですよ。


そして初見の蛸地蔵さん。CDは何度も聴きましたし、YouTubeもいくつか見させてもらっていましたが、やはり生の演奏を見られる幸せに勝るものはないですね。"ちるちるみちる""ファズは夜ひらく"は特に上がりました。まだ平均年齢23才とはまるで思えないような圧巻のステージングで本当に素晴らしかったです。関西以西初のステージのきっかけをWhite Molesが作ったというのは実に光栄なことです。今でも充分活躍されている彼らですが、今後ますますの活躍が容易に予想できます。都会から未開の地山口へ来た衝撃は(特に山口駅の斬新な佇まいには感嘆なさった様子)すごかったようですが、これをきっかけに様々な地方に足を向けていただければと思います。


そして僕たちもいい演奏ができたのではないかと思います。終盤に向けてオクターブチューニングがやたら狂ったのが残念といえば残念ですが、まあ僕たちに今できる精一杯の力が出し切れたと思っています。アンコール曲で期待に応えられなかったのは多少自戒の念を抱いておりますが。自分が昔に作ったいい曲というのは大切でもあり忌まわしいものでもあります。俗にいうところの、金田一少年の事件簿「雷祭り殺人事件」における"空蝉"的な苦しみとでも申しましょうか。はい、どうでもいいですね。


打ち上げにはジゲンオルガンのお二人、蛸地蔵のお三方、西村さん、圭さん、それに僕と大場の9人で行きましたが、和やかな下ネタが躍るいい空間でした。サイケとは演者の瞳孔が開くこと(または白目であること)であるとの斬新な解釈、驚愕いたしました!


そして今回のイベントを快く引き受けて下さった印度さんには感謝の念がつきません。つくづく素晴らしいライブハウスだと感じずにはいられないですし、昨日印度さんに「これからWhite Molesのホームは印度洋と公言していいですか?」とお尋ねしたところ、OKとのご回答をいただきましたので、我がバンドのホームグラウンドは印度洋さんということにさせていただきます。いつもフラフラしてた僕たちにもようやく素晴らしい家が見つかりました、万歳!!


改めまして印度洋さん、昨日出演してくださった皆様、そしてご来場くださった皆様に心より御礼申し上げます。素晴らしい夜をありがとうございました!


これで年内のライブは終わりましたが、新年早々東京2デイズでライブをやります。1/7にU.F.O.CLUBでライブを、そして1/8には新宿JAMで"黒子の見たる...Vol.3"を行います。

出演は
墓場戯太郎オーケストラ(皆勤!)
倫敦水槽
小さいテレーズ
ファンシーナムナム
モンドダイヤモンド
シベールの日曜日
CLANDESTINE
ザ・シャロウズ

にあと僕たちと豪華すぎるキャストです!!

是非東京近辺にお住まいの方はご来場くださいね。
来年もいいステージがお見せできるように努力して参ります。これからもWhite Molesをよろしくお願いいたします!

11/27 黒子の見たる幻想の世界 Vol.2

2011-11-23 20:20:25 | 音楽雑記
とうとう今週末に近づいて参りました。
White Moles 企画 "黒子の見たる幻想の世界 Vol.2"(@防府印度洋 11.27)。

Vol.1は訳あって東京での開催となりましたが、WM初めての地元山口で開催するイベントとなります。

フライヤー画像等は前の記事であげさせていただきまして、裏面には出演バンドの詳細が書かれております。
是非前回記事もご覧いただければと思いますが、フライヤーには書けなかった各バンドとの繋がり等々を紹介させていただきます。


まずシノワ。
約15年前に関西で結成されたバンドですが、1stアルバム"Bloom 光の世界"はライナーノーツは山本精一さんをはじめとした羅針盤メンバーのライナーで話題となりました。
今年の春にはMGMTのオープニングアクトに抜擢(しかも向こうからの要望で!)されるなど、また活動が活発になってきているところです。
僕が大学生の頃(ちょうど10年前くらいだと思いますが)に羅針盤が天神のビブレホールでライブした時、対バンが当時熱狂的に追っかけをしていたFIELDでして、そのライブにシノワも出演しており、そのライブをもって初めてシノワと出会いました。素晴らしいPOP感とそれに矛盾するかのような暴力的なギターサウンドに一瞬で打ちのめされ、即ファンになりました。
大学卒業後、いつもお世話になっている地元のDISKBOXにてTAGESのCDを探している、と言った時に「趣味が合いそうな人いるよ」と言って教えてくださったのがなんとシノワの平田さんで、地元が山口の方で今は地元で活動中と知って驚き!そこからのご縁で一度はメンバーに入れさせて頂いたりと様々お世話になっている訳です。
対バンは初めてですし、残念なことに地元山口ではまだ知る人ぞ知るバンド、というとてももったいない状況ですので、このイベントを通してシノワのかっこよさを色んな人に知っていただければと思っております。


墓場戯太郎オーケストラ(東京)。
墓場戯太郎こと池部さんとはそれこそDISKBOXで働いておられた頃から共にサイケ道を歩んできた盟友でして、今回リリースした2ndアルバム"パレイド"の解説文も書いていただきました。日本初のサイケディスクガイド本『PSYCHEDELIC MOODS』の執筆もしておられ、サイケ界での重鎮であります。実は池部さんもまたシノワメンバーとして在籍していたことがあり、何より平田さんからサイケの洗礼を浴びたという事実があります。池部さんとはいろんなところでの因縁(もちろんいい意味での)を感じずにはいられません。
来年1月のVol.3も含めてWMイベントに唯一皆勤賞のバンドさんでもあります。
今回はその活躍はもはや説明の余地なしの山本達久さんをドラムスに加えての編成(山本さんもDISKBOXご出身!)で、いわゆる【最強布陣】で臨んでくるとのことで、正直楽しみよりもびびってる方が強い感は否めません。きっととんでもないことになりますので必見ですよ!


ジゲンオルガン(鳥取)。
若槻さん企画の"セルゲーム"というイベントで初めてご一緒させてもらって、度肝を抜かれた歌謡ガレージサイケデュオです。
ベース陰山さんもドラム近藤さんも愛すべき音楽・機材マニアの方で、そのこだわりぶりが彼らの音楽にもいかんなく発揮されています。
ジゲンオルガンを見ていると、まるで二人が楽しく会話しているかのように音を鳴らしていて、その掛け合いが絶妙で観る者を虜にしてくれます。
今年3月に下関で共演した時以来、今回で3回目の共演となります。遠いところからの呼びかけにいつも快く応じてくれる彼らは本当に素敵です。
中国地方の誇りと言えるバンドです!


蛸地蔵(兵庫)。
関西アングラシーン若手のホープです。
関西以西では今回が初のライブということで、もちろん山口でライブされるのも初めてです。
Vol.1でご一緒させていただいた倫敦水槽さん、そしてファンシーナムナムさんと共同で企画した明星音楽祭では、チケットソールドアウトのライブハウスも出るなど熱狂の渦を巻き起こしました。
僕が住んでいる隣の市、宇部市のTSUTAYAでは(僕が住んでいる山陽小野田市にはTSUTAYAがないのでここが最寄りです)サイケコーナーがあって、蛸地蔵が思いきり特集されていて驚いたところでもあります。
圧巻のライブパフォーマンスを是非この山口県で体験していただきたいと思います!


さらにはクリテツさん(from あらかじめ決められた恋人たちへ)もスペシャルゲストとしてご出演くださいます。
ちょうど前日にシノワ平田さんのご実家のイベントに参加なさるタイミングでしたので、こんな著名な方に出ていただけることとなりました。
本格的なテルミンの演奏を生で体感するのは僕自身初めてですので、非常に楽しみにしているところです。
詳しくは平田さんのブログを。


そして僕たちWhite Molesも当然出演させていただきます。
自分たちでも忘れがちですが、一応この企画は2ndリリース記念イベントとなっておりますので、たくさんのご来場はもちろん、まだ持っていらっしゃらない方には是非この会場でCDもお買い上げいただければと思っております。シノワ平田さんがマスタリングしてくださった5曲入りの未発表音源集も特典でつけさせていただきます。

また、元WM鍵盤メンバーで今は東京在住の遊民ことケメティ画伯のデザインしたTシャツの販売も今回から行います!



ケメティ画伯は前回・今回のイベントフライヤーのデザイン、2nd・未発表音源のジャケデザインを手がけてくれており、今回発売するのは未発表音源ジャケデザインTシャツ(発掘ちゃん)、そして彼女が鍵盤メンバーだった頃に描いてくれたデザインのTシャツ(蟻ケーキ)の2種類です。
それぞれ160、S、Mのスリーサイズがあります。こちらも是非ご購入くださいー。2500円です。

このTシャツに関してはちょっと複雑で、完全オフィシャルではないけど、ほぼオフィシャルという変な感じになっています。
というのも彼女の職場がTシャツ専門店で、そこの1商品としてこのTシャツを販売しているわけですが、そこには店長さんのご好意などもあり、WMを応援してくださる意味での販売でもあるわけです。だからそのTシャツを逆委託のような形で僕たちも販売させていただく形になりました。
まあ事情はどうあれ彼女のデザインは本当に素晴らしいので是非手に取って見ていただければと思っております。


と、見どころたくさんのイベントですので、11/27(日)は是非防府印度洋にお越しください!
絶対に来ないと損な素晴らしい一夜になることうけあいです。

よろしくお願いいたします!!


2011.11.27 Sun "黒子の見たる幻想の世界 Vol.2 ~2ndリリース記念ライブ~" @防府印度洋
OPEN 17:30 START 18:00 \2000(1ドリンク込)