僕のフェイバリットバンドの1つがTages(トーゲス)だ。
ガレージにはまりまくって、アメリカだけでは飽き足らずトランスワールドビートバンドを探していたとき、
たまたまNuggets2に収録されていたTagesの「I Read You Like An Open Book」を聴いて衝撃を受けたからだった。
まるでビートルズとビーチボーイズを融合させたようなメロディーラインとコーラスアレンジを施したこの曲の虜になった。
どうしてもCDが欲しくてヤフオク等でも探したが当時(7年前くらい)はなかなか見つからなかったので、いつもお世話になっているDISKBOXに行って「Tagesというバンドを探してる」と言うと、店長さんから「ちょうどこの間同じようにTagesを探してる人がいたよ」という話を聞いて、「絶対に聴く音楽とかの趣味が合うから連絡取ってみたら?」ということで連絡させていただいたのがシノワの平田さんだった。
実はシノワは以前に見たことがあった。
僕が大学時代に羅針盤の福岡公演で、当時最大のフェイバリットバンドだったフィールド(昨日見たGINZA LIGHTSの前身バンド)も出演するということでVIVREホールに観戦に行った。
その時にもう1つ出ていたのがシノワだった。
初めて見たときから独特のメロディーとあり得ないギター音にすごいかっこいいバンドがいるなあ!と思ったのが最初の印象だった。
でもまさか山口県ご出身で、活動拠点を山口に移しているとは思ってもみなかったので僕にとっては本当に大きな再会となったのだ。
それからというものの、膨大な数の音楽を聞いたり機材を持っていらっしゃったりということで、ことあるごとにアドバイスをもらったりおすすめを聞いたりした僕の師匠のような存在になってくれていた。
だから再会のきっかけをくれたTagesには未だにすごく感謝している。
初めて買ったアルバムはベスト盤。
初期から後期に至るまでのおいしい曲が詰まりまくった大名盤だ。
でもやはりベストアルバムでは満足できないのが僕の性格のようで、それからオリジナルアルバムをちょこちょこ買い進めていったが、初期のガレージ感も好きだが僕が一番好きなのは後期アルバム(ラストアルバムだったかな?)のSTUDIO。
サイケポップのかっこよさを余すことなく凝縮させた名盤だと思っている。
さて、話をシノワに戻すと、以前にもブログで書いたことがあったかと思うが、前年にシノワのメンバーに、という話をいただいた。
ずっと憧れのバンドだっただけに本当に参加できることがうれしくて、自分にできることは何でもやろうと思った。
当初は徳さんがベース、かおりさんがギターボーカル、僕がドラム、という編成だったのだが、僕は徳さんの作るギターフレーズがシノワの魅力の半分を占めているといっても過言ではないと思っているから、そこから編成についても再度一緒に考えていった。
そしてある時、MGMT直々に日本公演の際にはシノワに出演してもらいたい、というオファーが舞い込んだ。
絶対にシノワのかっこよさをたくさんの人に知ってもらうこれ以上ないきっかけになると思ったので、一層メンバー探しに力を入れた。
そんな中、White Molesと最も仲良くさせてもらっていたバンド、ザ・フラフープスのドラムメンバーの玄さんとベースメンバーのよしのんに声をかけたら快諾してくれることに。ただ、これによりドラムは絶対に玄さんの方がいいわけで、僕は鍵盤を担当することになった。
どんな形でもシノワの力になりたかったから、パートが変わってもがんばろうと思っていた。
でも……結果的に僕は脱退させてもらうことになった。
色んな理由やすれ違いがあったと思うが、やっぱりどう考えても僕が悪かった。
シノワにこれまであまり入れたことのない鍵盤をいかに効果的に入れるかということが常に頭につきまとっていて余裕もなかった。
しかも2ヶ月後にはMGMTと共演。
僕の焦りはピークで、その焦りから特に平田さん夫妻には本当に迷惑をかけてしまった。
そのことをずーーーーーーーーっと後悔している。
徳さんは「斎藤くんがいてくれるだけでいい」とまで言ってくれていたのに、その気持ちを無下にした自分は本当に最低だと思う。
でもあの時はなかなかそれを認めることのできる精神状態ではなかったし、後ろめたさだけがあった。
直接言うべきなんだろうけど、ブログから発信させてもらいます。
本当に迷惑をかけてごめんなさい。
正直やっぱり一緒にやりたかったです。
でもシノワのかっこよさは誰よりも知っている自負があるし、未だに山口県で一番かっこいいバンドだと思っている。
これを読んだ皆さんには是非シノワを聴いてほしい!
サイケポップをこんな風に表現してるバンドは絶対他にいないから。
山口県の誇りです。
実は今回2ndアルバムを製作するに至っても平田さんには迷惑をかけまくっている。
プラグインの使い方(特にコンプの使い方)などを毎回事細かに教えてくれた。
僕みたいな何の勉強もしていないド素人が一応ミックスまでできたのは平田さんなくしてはなかったことだ。
感謝してもしきれないです。
そして、僕が脱退をしてしまってから初めてシノワのライブに行く。
7/3(日)@Organ's Melody なので、皆さんも是非!
対バンさんもすごい(なんかヘンリーカウと絡みがあった方も来るとかとちらっと見た。)みたいだし、絶対面白い一夜になると思います。
以下コピペ。
【■7月3日(日) 17:00open
■場所:Organ‘s Melody(山口市湯田温泉3-7-7)
■出演:Yumi Hara Cawkwell & Sato Yukie シノワ and more?
■料金:前売/当日 ¥2,000/¥2,300(要drink別)
◆Yumi Hara Cawkwell WEB
http://yumihara.exblog.jp/i10/
ユミ・ハラ・コークウェル (keyboard, voice)はロンドン在住の日本人ミュージシャン。ピアノサーカスなどに曲を提供する現代音楽作曲家であるとともに、近年は元キングクリムゾンのデヴィッド・クロス、チャールズ・ヘイワード、坂田明、吉田達也等との即興演奏で注目されている。元ソフトマシーンの故ヒュー・ホッパーとHUMI名義でリリースしたCD「Dune」での演奏で2008年度ジャズステーションポールのキーボード部門第4位にランクされる。2009年にMOONJUNEからリリースされた元ヘンリー・カウのサックス/フルート奏者ジェフ・リーとのデュオCD「Upstream」は専門誌、専門サイトで絶賛されている。イーストロンドン大学音楽学講師。元精神科医という異色の経歴を持つ。
◆Sato Yukie WEB
http://yogiga.com/yukie/Japanese/jp_index.html
1963年東京生まれ。10代の頃からロックバンドを結成し、日本のアンダーグラウンド・シーンで積極的にライヴ活動。高校生の時には、TVで坂本龍一との共演経験あり。1995年、日本人による韓国ロック專門バンド“コプチャンチョンゴル(韓国語で「モツ鍋」の意)”を結成。韓国のロックバンド“シナウィ”や、“ファンシネバンド”“オオブバンド”等を日本に招聘し、共同コンサートを主催。1999年、日本人グループとして初の韓国デビュー。アルバム『アンニョンハシムニカ』(Doremi Records)發表。デビューに伴い、ソウル在住となる。『水曜芸術舞台』『リアル・コリア』『音楽キャンプ』といった人気TV・ラジオ番組に多数出演。今度は日本のバンドを韓国に呼び、ソウルで韓日インディ・フェスティヴァルを開催するなどして活動。平行して、新しい音楽の可能性を求め、フリー・インプロヴァイザーとしても活動を開始する。】
また、TRASH-UP!!にシノワの記事が掲載されるらしい!!
ここ。
トラッシュアップは大好きな雑誌で、山口にスポットライトが当てられるのはすごく嬉しい!
できることならWhite Molesにもスポットライトを当てて欲しかったが…そうなれるようにこれからもがんばります!
今日はレビューしつつ謝罪するという斬新な日記になりました。
そういえば3日はオルガンズへ行く前に
オニオン座にリベンジカレーを食べに行く!
一緒に行く方はご連絡をー。そういえば岡原さん一緒に行けないかな…?連絡してみよう。