白黒子の世界(White Moles メラノブログ)

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岡山~兵庫の旅まとめ

2013-02-25 22:24:01 | 音楽雑記
2/24
深夜に小野田を出発。

まず下松SAで牽牛ラーメンを食べました。ここから食欲に歯止めが効かなくなった気がします。

そして車中泊。
熟睡できずすでに疲れが溜まりました。花粉症なのかPM2.5なのか分かりませんが鼻水と涙も止まらなくなり、この旅が悲惨なものになるのではないかと嫌な想像も膨らみました。

朝6:00くらい(かな?)に下松SAを出発。向かう先は岡山県笠岡市の「カブトガニ博物館」。観光スポットを探していてたまたま検索にひっかかった時から、容易に想像できる需要の無さを考えただけで心が躍りました。キツキツの日程でも絶対に外すことのできない場所でした。
事前情報は厳禁。
とにかく何も知らずに行くことこそに意味があるのです。

博物館最寄りのドラッグストアで目薬と鼻にシュッとするやつを購入後、到着。着いてみると、眼前にはいきなり恐竜のオブジェが。素晴らしくちんけなつくりに興奮は絶頂。目の前の芝生で数分踊り狂ってしまいました。


恐竜たちとの記念撮影だけで15分は使ったでしょうか。



さて、いよいよ博物館の中へ。
博物館で最初に目に入ったのはANAの歴代ユニフォームを着たフィギュアたち。

この唐突な出会いにひどくたじろぎましたが、変な期待は増すばかりです。(あとで、今回はミニチュアミュージアム展が同時に開催されていたことを知り、ひどくガッカリしました。脈絡の無さこそがカルトスポットの命でしょうが!常設展示を願います)

はじめはカブトガニの生態や歴史について真剣に興味が出始め(行くまでカブトガニに一切興味はありませんでした)、オスとメスを見分けて喜んだり、実は蜘蛛の仲間だと知り感動したり、3mはあろうかという巨大カブトガニオブジェ(可動式)に興奮したりしていました。

その一環で、カブトガニの歴史などをパソコンで学ぶコーナーを真剣に観ていると、その中で氷河期になりひどく寒がる恐竜の姿が映し出されました。

僕の頭の箍がはずれた(我にかえった)のはこの時だったかと思います。そうだ、真剣に学んでる場合じゃないぞ!と。

本来の自分を取り戻した僕は、そこからの展示をとことん捻くれた視点で見ることができるようになりました。

まずこれ。

血液って青いんだーとかじゃなくって、普通に怖すぎるでしょ。一匹このためだけに犠牲にしたってこと?カブトガニを愛するからこその博物館であるべきこの場所でこんな情報は必要ないですよね。

次にこれ。

超人間上位時代がまさに今訪れていることを再認識せずにはいられない俺様感満載のこの文章!
「わりあい簡単に......」「その代わり大切に保護することは言うまでもありません」じゃねえから!
近年稀に見る名文だと思いました。

資料室の風景がこれ。

え?え??
ここって日本で唯一の「カブトガニ博物館」ですよね?カブトガニに関する膨大な資料があって然るべきこの場所にこの量の資料って......。


そして、このあとのコーナーはカブトガニのネタが尽きたのか、ひたすら恐竜で場をもたせようと必死です。


この恐竜は初めて魚類を食べた恐竜として知られているそうですが、なぜ設定がむごいのか。
魚への配慮なのか?
子どもへの悪影響を懸念し残虐描写を自主規制する近年アニメの影響を受けているのか?


こうしてカブトガニ博物館をあとにして行ったわけですが、結論。


絶対に行った方がいい!!!


中国地方きっての素晴らしい観光地だと断言します。
本当に行ってよかった!!


笠岡をあとにした僕たちは、倉敷のカレー屋さん「神戸屋」を目指しました。佇まいは素晴らしい。

注文したカレーは一番辛いやつにしたので、ちょっとよく味が分かりませんでした。普通のにすればよかった。でもおいしかったと思います。



その後美観地区に向かいながら商店街の店をウロウロ。そこで見つけたのが「能登屋」というカレー・コーヒーのお店。
漫画喫茶と見紛うほどの漫画の量。
入る予定は全くありませんでしたが、あまりに異様な佇まいと、僕が催してきたので、トイレがあるなら、ということでお店に入りました。


コーヒーもおいしく、漫画も王道ものが多い中『鈴木先生』が全巻揃えてあったりと、素晴らしいお店でした。本当にたまたま見つけた(カブトガニしか頭になかったので、倉敷・岡山については全く調べていませんでした)のですが、まさおさんからあとで聞くとカレーもかなり美味しいのだとか。また行きたいな。


その後は美観地区へ。
街並みが非常に素晴らしかった。

恥ずかしながら帆布も知らなければ美観地区すら知らなかった僕ですが、予想をはるかに上回るいい場所で、とても楽しめました。



大原美術館のミュージアムではウォーホルのバッグを30分以上悩んだ挙句購入。

ピラミッド型のトートバッグで、インテリアバッグとしても使用可能の2wayバッグです。


あと帆布の店でコースターを買ったりして、倉敷をあとにしました。(蟲文庫やグリーンハウスのことはこの時点では全く知らず、立ち寄ることはできませんでした)


次は岡山市へ。
まずはホテルにチェックインして、ジェームズ・アンソール展に行きました。

学芸員さんの説明がある唯一の日でとてもいいお話だったのですが、疲れがピークだったので途中から頭に入ってこなかったのと、自分のペースでまわれなかったのが少し残念でしたが、いい展覧会でした。
アンソールのアンチテーゼは非常に共感できました。


次は夕食のために「鯉乃群」へ。


非常においしかったのですが、地元宇部にある「とりこう」のポテンシャルの高さを改めて感じる、ちょっと複雑な気分でした。しかしテンションの上がっていた僕は下戸なのに梅酒の水割りを注文!三口で限界が訪れました。


一度ホテルに戻り、そのあとはコニシさん夫妻とおちあいました。さすがコニシさんらしい素晴らしくオシャレなお店に連れていってもらいました。お店の名前は「サウダーヂな夜」。

コニシさんとお話しするといつも本当に楽しいのだけど、今回はいつも以上にすっごく楽しくて、どうしようかと思いました。音楽の話、楽器の話、たわいもない話、コニシさんの様々な体験談などなど。全てが新鮮で刺激的で、この方達に知り合えたこと、仲良くさせていただけていることは僕の誇りです。心の底から楽しめた時間でした。

最後に自分の噛んだガムをお尻で思いっきり踏みつけていることにさえ気付かなければ本当に最高の夜だったのに......。

コニシさんと別れたあと、ホテルで必死にガムをはがしたことは言うまでもありません(約1時間)。

こうして初日の夜は更けていきました。(続く)




White Molesから大切なお知らせ

2013-02-17 17:58:30 | 白黒子情報
2年と半年に渡り鍵盤の正規メンバーとして在籍していたゆらだゆらみさんが、4/20のライブをもって脱退することになりましたのでお伝えいたします。

初めての東京ライブが決まったにも関わらず鍵盤メンバーが決まっていない時に救世主的に現れたのが彼女でした。SNS上のトップ画と参加コミュニティーが気になる、という理由だけでバンド経験があるかどうかも分からないのに僕が声をかけました。
実際は、バンド経験はあったけど鍵盤には全く触ったことのない、というのが彼女でした。しかし安定した歌唱力と音楽的な勘の良さ、そして芯がしっかりしていて非常に見る目の鋭い彼女に惚れ込んで、鍵盤が弾けるかどうかなんてお構いなしに一発でメンバー入りを決断しました。はじめはサポートだけ、という話でしたが、あまりに彼女の才能が素晴らしいので、初代鍵盤メンバーのケメティ以来初めて正規メンバー入りを懇願し、彼女も応じてくれました。
それが東京ライブ(2011年1月)の3ヶ月程度前のことです。

猛烈な努力によりありあまるその才能が一気に爆発し、あっという間にWhite Molesには絶対に欠かせないメンバーになりました。


彼女が加入してからのWhite Molesはまさに激動でした。

想像を遥かに凌ぐ初東京遠征の成功。
2ndアルバム『パレイド』の高評価、そしてボルテイジレコードからのリリース決定。
それに伴う様々な土地でのレコ発。

いろんな地方からお声かけいただけるようになり、活動の幅は一気に広がりました。また、自分たちのライブパフォーマンスが明らかに上昇していくことを自覚できるようになりました。

このようなたくさんのチャンスをもらえたのは、僕を含めた初期メンバー3人の努力と結成当初より揺るがないスタイルを突き通してきたことが根幹にあると自負していますが、それ以上に彼女の努力と類まれなセンス、そしてライブでみせる素晴らしすぎるパフォーマンスなどをWhite Molesにプラスしてくれたからだと思っています。
本当に彼女には感謝してもし尽くせない思いでいっぱいです。

僕はこの4人でできれば一生White Molesを続けたかった。誰かが欠けることが何より怖かったし、それを考えるのが一番嫌でした。


でも、その自分勝手な思いからメンバーに負担をかけ続けているのも事実でした。メンバーそれぞれきちんとした職場があり、その中で活動するのはただでさえキツいのに、度重なる遠征によりさらに圧迫してしまいました。White Molesをたくさんの人に知ってほしい、そのチャンスを逃したくない、という僕の気持ちでみんなに無理強いをしてしまっていました。そしてそれはこれからもつきまとってくることです。


この度の脱退は、仲違いでも音楽的に合わなくなったわけでもありません。彼女が自分の人生を考えて、そして自分のせいでWhite Molesの活動を制限したくない、という優しさにより決断したことです。


4人で乗り越えてきたこれまでのことを思うだけで胸が締め付けられます。さみしくて仕方がありません。
でも彼女の思いを尊重したいと思うし、彼女がこれから自分の人生を充実させてくれればこんなに幸せなことはない、と思うのも事実です。メンバーではなくなりますが、これからも彼女を精一杯応援していきたいし、またこちらからも頼りたいと思っています。


4/20のライブが彼女と演奏する最後のステージになります。この4人のWhite Molesをどうかたくさんの人に観てほしいです。最高のライブができるよう、メンバー一同全力を尽くします。どうぞよろしくお願いいたします。


また、彼女の代わりにふじなつさんという方がメンバーに加わることが決定したこともあわせてお伝えいたします。この方もとても才能のある方で、また新しいWhite Molesの魅力となってくれると期待してやみません。
新メンバーを加えて、さらにいいバンドになるよう、僕たちは前を見て進もうと決意しています。


最後に。
心の底からゆらみちゃんにお礼を言いたいと思います。

あなたがいなかったら今のWhite Molesはありませんでした。

本当に本当にありがとう。