白黒子の世界(White Moles メラノブログ)

サイケデリックワールドへようこそ

ここ2ヶ月くらいの総括

2011-06-24 12:59:24 | 音楽雑記
なんかいろんなことがありすぎてまとめられそうもないですが…。

まず、2ndアルバムが完成いたしました。

ここ2ヶ月くらいはとにかく録音録音録音録音…の日々でした。
起きてから寝る前までずっと録音のことばかり考えていて。
はっきり言って気が滅入りましたし、もう二度と録音なんかしたくないとも思いましたが、
完成してみたらやっぱりあれだけ悩んでよかったなあと。

たくさんの人にもアドバイスをもらいつつ(特にシノワの平田さん、TAYNTONの智徳くんには感謝してもしきれません!)
結局はミックスまで自分でやることになったのですが、ほんとミックスって難しい。
自分なりにはよくできましたが、ほんと我流で全然基礎が分かってないから聴く人が聴いたら色々思うこともあるかもしれません。
でも2ndの出来には非常に満足しています!!

マスタリングは僕が崇拝している方に頼んだのですが、様々な大人の事情もあったようで、クレジットには載せられなくなりました。
とても残念ですが、何事も自分の思うようにはいかないのが世の常なんだと思います。
マスタリングもほんのちょっと音量が変わっただけ(と言っても聴き比べてもよく分からない)なので、ほぼミックスで終了ということです。
自分たちにできる全てのことを注ぎ込んだアルバムですので、是非たくさんの方に聴いていただきたいものです。

また、ジャケは大学時代の親友で、ヴィレッジヴァンガード小倉がやたらマニアックだった頃の店長→新潟長岡店の店長→現在高円寺店の店長である長谷川朗くんと、前鍵盤メンバー(今も正規メンバー。パートはよく分からないけど)で現在上京中のかわいこちゃん、遊民ケメ子さんの合作です。
見れば見るほど味のあるデザインで、僕の中では70年代初頭にアンダーグラウンドシーンで活動していたものの、当時は全く売れなくて話題にもならずに解散したバンドが、当時友人にしか渡していなかったLPのマスターテープが奇跡的に発見され、それをマニアックなレーベル(UNIVIVEかと思ったけどちょっと違うかな)がリマスターしてリリースした!的な印象を受けました。
でもリリースまではお見せできませんので、リリース時をお楽しみに。
ジャケも含めて本当にいい作品になったと自負しています。

帯もこだわって作っていますので、全体を楽しんでいただけたらと思います。


そんな中、5月には約1年ぶりに四次元でライブをしました。
目も当てられないような糞ライブでした。
メンバーはがんばっていたけど僕は糞すぎて3日くらい立ち直れなかったです。
言い訳にならないけど、あの時はまだレコーディングも終わっていなくて、どうしてもライブのテンションに持っていけませんでした。
でもそんなこと絶対に許されないし、二度とこんなことがないようにします。
あの時来てくださった方、本当にごめんなさい。
共演したヒダリはめちゃくちゃかっこよかった!
関西のバンドだなあというメロディーラインがすごくツボだった。
あんなバンドが近くにいたら楽しいだろうなあ。




その後、週末は毎週のようにYCAMへ。

ブラジルの映画ムーブメント、”シネマ・ノーヴォ”の代表作とも言えるマクナイーマは本気で最高でした。
荒唐無稽・ナンセンスな映画なのに何故あんなに惹き付けられるのだろう?
ホドルフスキーの狂気と赤塚不二夫のユーモアがぶつかりあったような…。
うまく言葉では言えないけど、これは絶対に観た方がいい映画です。
ただし、映画に感動やすっきりした結末とかを求める人は絶対に観たらダメです。




次の週は砂原さんとジムオルークとミヒャエルローターのライブ観戦に。
てかYCAMすごすぎでしょう?
ライブ自体はあんまり面白いと思わなかったけど、ジムさんとお話したり写真撮ったりできてよかった。
でもなんかあまりうまく会話できなくて自己嫌悪。また3日くらい落ち込みました。





さらに次の週は大好きな荒川修作さんの「死なない子供」と、これまた大好きなアニメーション界のカルト作家、久里洋二さんがニューヨークまで行って荒川さんを取材したという「芸術と生活と意見」を観に。
荒川さんの作品は北九州市立美術館で展示されていて、一発で惚れて「意味のメカニズム」を買いました。
ちなみに2nd収録曲の歌詞に「意味のメカニズム」ってフレーズがあるんですが、まんまパクったのはいうまでもありません。
久里洋二さんは昔緒川たまきがアニメーション作品を紹介していて、DVD買ったら衝撃的だったと。
手塚も相当影響受けたみたいですね。

で、観た感想は…。

なるほど。

内容はとても興味深かったけど、お二人の絵やアニメーションが好きなんだと再認識。
荒川さんは宗教開けそうです。




と、3週間は録音とYCAMばっかりでした。


そして先週末は2011総決起集会@防府印度洋!
東日本大震災の復興祈年のチャリティーイベントですので、僕の思い入れも特別なものがありました。

僕のような者の呼びかけに応えてくださったノイズわかめさん、墓場戯太郎オーケストラさん、jugzさん、本当にありがとうございました!

実は当日熱があったらしく、リハ終わってからは死にかけの状態。
立つことすらほとんどできなくて座って見てました。
でも途中でリポD飲んだら元気に!やっぱりリポDはすごいね!


10ageは前に従兄弟がギターボーカルをやっているTAYNTONとファズピックスの北九州帰省ライブで見たことがあったけど、
とてもまっすぐなロックをしているなあという感じがしました。それこそ昔のファズピックスみたい。
ナンバーガールが大好きなことをあれだけストレートに出されると気持ちいいな。
個人的には白黒子鍵盤のゆら美さんがサポートキーボードで入っていたので、なんか緊張しながら見てました。




フルサスは初めて見たけどかっこよかった。音楽へのいい意味での不真面さがとても気持ちいい。
思わず最前列に行ってしまいました。
聞いてみるとダンゴの後輩らしい。もっと話したかったな。


ノイズわかめ。
反復リズムの中に繰り出されるベースと鍵盤のユニゾンのハーモニー、淡々と一切の無駄を省いたドラム、時に凶器と化すギター、本当に鳥肌が立つほどかっこよかった!!
80年代関西アングラを(決して古くさいとかの意味ではありません!)生で体感した思いでした。かっこよすぎる。
須原さんのベースの弾き方、ほんとかっこいいなあ。
そしてドラムのアイガさんはUFOCLUBで犬餓村でも叩いていらっしゃった(なんとおとぎ話の初代ドラマーらしい!)けど、初めて観たときからうちのドラムのがっちゃんには「彼女が理想のドラマーだから彼女みたいになって」と繰り返し言っていました。ほんとかっこいいドラム。がっちゃんのスネアを使っていただいたけど、あまりのパワフルさにリム部分かどこかがちょっと変になったらしく焦っていらっしゃった。でも使われたドラムは嬉しかったと思います。
鍵盤もかっこよかったー。前に観た動画では鍵盤が入っていなかったんだけど、入っていた方が絶対かっこいい!
ギターボーカルのかっこよさは言うまでもなし。グヤトーンのギターがいきいきしてた!
あれだけアンダーグラウンドなことやっているのにメロディアスというのがまたいいんだよね。
観ているときに、ナベサダがジャックスを聴いて言ったという「リズミックに狂っている」という言葉を思い出しました。






墓場戯太郎オーケストラ。
この日一番の盛り上がり!池部さんの作るメロディー、ギターリフ、エフェクトの絶妙な使い方、嫉妬するほどかっこいいです。
ボーカルエフェクトに使っていたディレイをギュン!って回して発生させるノイズ音にゾクゾクきました。
ベースの松原さんの独特なベースラインも好きだなあ。ニューウェービーで。チョッパーがあんなに嫌みのないベーシストって他にいるのかな?
ドラムの中庭さんはまず男前すぎるでしょう。
まあ彼に彼女ができたのは僕が東京でイベントを開いたおかげなわけだし、一生顔があがらないと思います。いくら包んでくれるつもりなんだろう?
でも認めたくないけど彼のドラムはめちゃくちゃかっこいい!
3人でアイコンタクトを取りながらライブするっていうのもかっこいいなあと思いました。
戯太郎オーケストラはTwitterでの反応もすごくて、山口県にその名を轟かせるには十分のパフォーマンスでした。
池部さんとは個人的に古いサイケ仲間だから、余計に嬉しいな。
そういえばWhite Moles初めてのイベントでも呼んだし、今回のイベントでも呼んだし、僕がブッキングする時にはいつも甘えさせてもらってますみません。次は東京レコ発で!!






僕たちも今まででもベストアクトだったのではないかと思います。
DVDいる人はご連絡を。

White Moles 2011.6.18 @防府印度洋 "赤い風船"


White Moles 2011.6.18 @防府印度洋 "砂の女の子"



ボギーさんも急遽いらっしゃって、3曲演奏した。
MCでは僕が言いたかったことをとてもストレートに、そして嘘偽りのない言葉で語られていて、人となりが分かるようだった。
本当に優しい人なんだと思う。他人のことを自分のことのように考えられる人なんだと思う。


さて、次の日も総決起ということで観に行きましたが、都合でちょっとしか観られず。
初めてPOZOと観たけど、ショウくんのドラムすごいよかった!ギターの弾き方もかっこいいしうらやましいなあ。
トロピカルに盛り上がっていました。




そしてjugz。圧倒的な存在感。唯一無二の世界観。
機材の使い方とかあんなの観たことない!何あの発信器?あんな演奏の仕方ありなの?かっこよすぎでしょう!!
てかアートリンゼイ仕様のDanelectroのHawkは初めて生で見たけどかっこよろしいなあ。欲しくなります。
と、機材だけ言ってるみたいだけど、何よりメロディーがいいんですよ。
しかもメロディーの作り方がすごく多彩な印象を受けた。でも絶対にぶれない1本の筋がある。
数曲聴いただけで、コニシさんのバックグラウンドにある音楽の造詣の深さに触れることができました。
最後の曲に垣間見えた狂気も震えが出ました。最高!!
White Molesと対極だけどすごく親近感を(勝手に)覚えました。
jugzは本当にたまたま何かで知ってCD買ったらすさまじくよかったので今回お誘いさせていただいたんですが、本当にお誘いしてよかった!できることなら同じ日にしたかったですが、いつかのお楽しみにとっておきます。
というか、コニシさんいい人すぎて、前にもツイッターでつぶやきまくりましたが、機材のことも色々教えていただいたし、好きな音楽の話でも盛り上がったし、レア音源(人間ロケットにジャックスにアーントサリーにjugzの1stLP!さらには今流通しているけど僕が買っていなかったjugz収録のオムニバス音源)もいただいたし、こんなによくしていただいて本当にいいのだろうか?という思いです。
機材はむちゃくちゃ詳しくて、昔はミント状態のVOX STARSTREAMを持っていらっしゃったらしい!!
でも状態良すぎて弾けないから人にあげたと…。もう少し早く知り合いたかった!!
そしてコニシさんに「伊藤くんは昔の僕に似てる」って言われてうれしかったー。
だってもう少し年が経てばあんなにかっこいい男になれるんだから。
ちなみにコニシさんはシノワの平田さんにとても顔が似ていらっしゃいます。
これからも末永くお付き合いさせていただくと思うので、たくさん教えてほしいなあ。







と、そんな週末でしたが、先日初めて佐々木匡士さんが4月くらいに萩にオープンしたカレー屋さんにNSMRさんと一緒に行った。
もううますぎてほんとどうしようかと思うくらい。カレーはさることながら、サイドメニューもうますぎ。
確実に山口の名所の1つです。
行ったことのない人は必ず行きましょう!!











久々に長い日記書いたから疲れたー。