カレー屋(EXA)

エキプロ5で遊ぶブログでした。もはやその名残りはほぼない。

ノーザンライト

2011-03-27 23:59:59 | スポーツその他


ドバイWC、日本馬ワン・ツーおめでとおおおおおお!!!



エルコンドルパサーのイスパーン賞挑戦をラジオで聞いて早12年。
日本の馬が世界の頂点に立つ日を夢見てきましたが、
ついに、ついにそれが実現する日がやって来ました。

ヴィクトワールピサ、トランセンドという、
日本馬牡馬のそれぞれ芝・ダートの頂点に君臨する馬が、
直線先頭にたってたたき合い、並んでゴールする姿。
日本のレース体系の中では決して見ることはできない光景が、
しかし、非常に象徴的な、海外競馬挑戦の歴史の中での、
「日本競馬の勝利」を印象づけるシーンになったと思います。

スピードシンボリ、タケシバオーといった古の挑戦に始まり、
日本の多くの馬が海外にで、その実力を証明線と戦ってきました。
実力差もさることながら、輸送苦、体調管理の難しさ、ケガ・・・
挑戦の中で、多くの障害と戦い、一つ一つ乗り越えてきたその歴史。
多くの馬がそのキャリアを犠牲にしながらも、
「日本競馬」の力を証明するために、ただそのために、
朝鮮の歴史が繰り返されてきました。
そしてそのまま海外の地で、
サクラローレル、ウオッカ、
そして

ホクトベガ・・・

数多の馬が、そのキャリアを終えることになってしまいました。

彼ら、彼女らの挑戦の歴史は、
今生きる馬たち、そして日本の競馬人たちの中に、
しっかりと息づいている。
それを証明してくれた、今回の快挙だったと思います。

ヴィクトワールピサの勝利はもちろん素晴らしいのですが、
ボクはそれ以上にトランセンドの2着を強く評価したい。
日本のダート馬は、これまで世界の舞台で苦杯を舐め続けてきました。
昨年は特にダート最強馬エスポワールシチーがBCクラシック10着と、
ブリーダーズカップでも、ドバイでも、
力差を魅せつけられ続けた歴史があります。
特にドバイにおいて象徴的なのは、ホクトベガの死。
国内最強を誇った砂の女王の悲劇は、
日本のダート界そのものを停滞させてしまうほど衝撃的でした。
そんな中で、今回、日本調教の、国内最強ダート馬であるトランセンドが、
ドバイワールドカップの舞台で、芝の最強牡馬であるヴィクトワールピサと、
肩を並べてゴールするまでの力を見せた。
これは、日本国内のダート馬にとって、非常に喜ばしいことであり、
日本競馬会にとって、大いなる一歩を踏み出したと言えるでしょう。

その他の馬に関しては、
ドバイシーマクラシックに出走したルーラーシップは能力は見せましたが、
いかにもな「エアグルーヴの子供」っぷりを発揮し、残念ながら6着。
あいかわらずこの血統は大舞台に弱いですねぇ・・・

日本の大将格・ブエナビスタはドバイWCに出走するも、
スローペースを最後方で勧め、さらに直線だしどころもなく、
力を出すことができずに8着は痛い。
年齢的にも、牝馬ということもあり、輸送が厳しかったのかもしれません。
直前の調教で上がり1F10.2という、怪物じみたタイムを出していただけに・・・
この敗戦の反動が気がかりです。



日本競馬は今日を持って大いなる一歩を踏み出しました。
しかし、昨年の凱旋門賞2着、ドバイWCワン・ツーとはいえ、
まだまだ日本競馬は「挑戦」する立場であります。

あくなき明日への挑戦のために、
しかし、大きな大きな一歩を踏み出した日本競馬界を、
これからもイチ競馬ファンとして、応援し続けていきたいと思います。

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