NHKのクイズ日本の顔・伊達公子を見た。私はほとんどしないが、妻がテニスに狂っていることもあって、伊達公子にはずっと注目していた。
当たり前のことを言うなと怒られそうだが、伊達は日本テニス界に燦然と輝く一等星である。あの小さな身体で世界と互角に渡り合い、トップ10をキープしてきた。1996年の女王グラフとの2度の死闘はいまだにテニスファンの記憶に新しい。個人的には、優等生ぶることなくちょっと不良っぽい振る舞いが好きだった。
その伊達の恩師が高校のテニス部の監督・光國彰である。「勝たんでええ」は、伊達が光國から試合前にいつもかけられた言葉だという。これには驚きを通り越して絶句した。実際、番組の解答者にも想定外だったようで、正解者どころかかすった答えさえなかった。
私も教員の端くれだから分かるが、指導者は何らかの成果が欲しいのである。それを「勝たんでええ」とは。我々が言うのはせいぜい「普段どおりで大丈夫」くらいで、凡人には絶対言えない。
ゆっくり成長しなさいという含意のこの言葉に伊達はその才能を開花させた。何という度量の大きさ、視野の広さ、そして日頃の指導への自信だろう。久しぶりに素晴らしい言葉を聞いた。
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