わたきょんの観劇(感激)日記

日常生活や芝居についてのあれこれ

ロング・ロスト・フレンド

2011-03-22 20:46:37 | 観劇

ロング・ロスト・フレンド
3月5日 本多劇場

作・演出:G2
出演:伊東四朗、角野卓造、佐藤B作、松金よね子、市川勇、あめくみちこ、窪塚俊介、岩佐真悠子

笑いたっぷりの、シチュエーションコメディー。
まさか、ハンカチが必要になるとは思ってませんでした。

極道の親分が経営を始めた老人ホーム。
当然、入居者も元極道ばかり。
その中に、なぜかひとりだけ、警察OBがまぎれている。
何かと言うと、「俺とお前の仲じゃないか…」の決めゼリフで親分に無理を言う。
その言葉を言われると、なぜか弱い親分。

この親分、老人ホームの看護師に恋してしまった。
「おかみさんがいるじゃないの」と言われても、
「自分は、本当の親分じゃない。だから、結婚はしていない」とわけのわからない言い訳をする親分。
みなの前では、威厳たっぷりなのに、看護師のまえでは、からきしいくじがない。

親分の言うことには、30年前に借金のために、本物の親分の身代わりになって殺されるはずだったのだが、本物の親分が「堅気の人間を巻き添えにはできない。俺の身代わりになって、生きてくれ」と自分の身代わりになって死んでしまってから、ずっと親分として生きてきたのだそうだ。

誰にもばれていないと思っていた親分だったが、結局みんな知っていても知らない振りをしていただけで、看護師も昔生き別れた実の娘だったなんてオチなんだけれど…

話しのもって行き方が、ほんとに上手くて…

で、泣けたのが
おかみさんの言葉
「夫が朝出掛ける時に、私に言ったのです。『今日帰ってきた時の俺は俺ではない。だが、俺と思っていつもどおりにしてくれ』と。そうして、帰ってきた夫は、朝、夫が言ったとおり、夫ではありませんでした。でも、今まで、『おう』『○○』『○○』の三言しか言ったことのない夫が初めて、それ以外の言葉を話したのだから、とっても大事なことなんだと思って、今まで夫の言ったとうりにしてきました。」
もう、きゅんってなっちゃった。

G2って、ほんとにうまいよね~

ベテラン組と若手組のバランスもよかったです。





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