わたきょんの観劇(感激)日記

日常生活や芝居についてのあれこれ

あゝ、荒野

2011-12-29 23:09:50 | 観劇

あゝ、荒野
11月14日 青山劇場

原作:寺山修司
脚本:夕暮マリー
演出:蜷川幸雄
出演:松本潤、小出恵介、勝村政信、黒木華、渡辺真起子、村杉蝉之介、江口のり子、月川悠貴、立石凉子、石井愃一、井手らっきょ、柳憂怜、冨岡弘、飯田邦博、塚本幸男、プリティー太田、羽子田洋子、難波真奈美、佐野あい、多岐川装子、エミ・エレオノーラ、茂手木桜子、花井京乃助、澤魁士、町田正明、中嶌一彦、関仁史、駒木根隆介、きたろー、野辺富三

オープニングは、何もない舞台の上に、客席から、舞台袖からと出演者がばらばらに集まってくる。
着替えをする者、ストレッチをする者…

そして、演出家が現れると、縄跳びをしたり、スパーリングをしたり…
踊りながら舞台袖に捌けていきました。
あの演出家って、蜷川幸男本人だと思うのだけど…
皆と混ざって、縄跳びや踊ったりしていて、とても70歳とは思えない身のこなしでした。

すると、ネオンやらホテルの部屋やらリングやらが現れて、にぎやかな新宿の街に変化。

夜の公園で出会った新宿新次にあこがれ、ボクシングを始めるどもりのバリカン。

自信満々な新次。
でも、その新次の自信は、鍛えられた肉体に裏づけされている。
バリカンも、才能はあるのだが、勝つ試合と負ける試合の差が激しい。
新次と戦うために別なジムに移るバリカン。

後楽園ホールで行われた2人の試合。
試合前に、コーチから「あいつを殺す気か?」と聞かれた新次は「あいつが望むことをしてやるだけだ。」と答えました。
自殺研究会のエピソードが挟まれているところを考えると、バリカンの死は自殺に近いのかもしれないのかなと思いました。

試合のシーンは、スローモーションになってからの方が、美しくて迫力を感じました。
小出恵介は、殴られてのけぞったりする姿勢が続くので、かなり肉体的につらいだろうなって思いました。

終盤、新次が「俺は俺だ。この肉体が俺なんだ。家庭を持っても、幸せになっても、何でも掴み取るんだ。自分達の人生を俺に投影するな!」と叫ぶシーンがありました。
ボクシングに限らず、ハングリー精神がないとスポーツは強くならないと言われていることに対する反旗のように感じました。


松本潤の鍛えられた肉体が美しかった
客席に、東山紀之の姿がありました。
開演間際の着席でしたが、客席が一瞬ざわめきました。




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