小学生の新型インフル感染で八尾市会見 初めて小学生の感染が確認された大阪府八尾市の市立小学校の校長が18日朝、市役所で記者会見した。感染した6年生の女児 (11) の母親に話を聞いたところ、「熱もおさまり、食欲もあって元気。どこで感染したか心当たりがない」と話したという。
女児は15日まで登校したが、16日夜に市内の診療所を訪れた時点で39.3度の熱があった。検査でA型陽性と判定され、翌17日の八尾保健所の再検査で感染がわかった。市は今後、女児と一緒に登下校した児童や習い事のピアノ教師らから聞き取りをするという。 (
asahi.com)
小6女児も渡航歴なし=13日から症状訴える-八尾市 小学6年の女児 (11) が新型インフルエンザに感染していることが判明した大阪府八尾市では18日未明、田中誠太市長らが市役所で会見。女児や両親に渡航歴はないことを明らかにした。同市によると、女児は13日からせきやのどの痛みを訴えたが、15日まで登校。16日に38度以上の高熱が出たため近所の診療所で受診し、リレンザを服用したが、同日夕方には39度台まで熱が上がった。現在は自宅で療養を続けているという。 (
時事通信)
新型インフル96人!ついに大阪にも!!国内感染拡大!! 新型インフルエンザの国内感染者は17日、大阪と神戸などで一気に増加し範囲も拡大した。この日確認されたのは、八尾市の小学6年生の女児を含む高校生や大学生ら84人。国内感染者は、2府県で計96人 (成田空港の検疫で見つかった4人を含む) となった。この事態に大阪府の橋下徹知事 (39) は、府内の中学と高校の休校を宣言。感染ルートが謎のまま、出口の見えない不安が広まっている。
大阪府内での感染拡大を受け18日未明の緊急会見で、橋下知事は府内全域の中学と高校を7日間、休校にすると発表した。知事は17日午前から対策本部会議を開催。「危険に対する認識は昨日 (16日) と大きく変わった」とし、一部地域での映画館の休業などを要請することを決めていた。
大阪で最初に感染が確認されたのは、茨木市の私立関西大倉高校1-3年の男女生徒。学校では17日朝から教諭らが携帯電話を手にあわただしく行き来し、「熱は下がりましたか」「家族の具合は」と、校内のあちこちで声が響いた。同校では感染ルートを調べているが「感染した生徒の共通項がなく、考えれば考えるほど分からない」 (教頭) と頭を抱えている。
また、八尾市では小学6年の女児 (11) の感染が明らかになった。市によると女児は13日にせきや、のどの痛みがあったが、15日までは通常通り登校。16日に39度以上の高熱を出し診察を受けたという。学校側では
「先週、この女児以外に小4の児童3人が通常のインフルエンザで休んだ」と説明している。
この女児は、茨木市の高校生らほかの感染者と関連性がなく、居住地も離れていることから大阪府では「重視すべきケース」としている。
一方で、橋下知事は市民生活や経済活動が停滞することを危惧。舛添要一厚労相 (60) に電話で「どこかで通常のインフルエンザ対策に切り替えないと、大阪の都市機能はまひしてしまう」と直訴したことを明らかにした。「毒性が弱いとは言い切れないが旧型と同じように考えて良いなら府民の対応も変わる」と国に柔軟な対応を求めている。
府民の間では不安拡大が止まらない。JR大阪駅前にある「ダイコクドラッグ第1ビル店」では17日、午前10時の開店時に用意したマスク約1500個が、午後3時には完売。その後も客が殺到し、店員が状況説明に追われた。男性店員は「風邪や花粉の時期が終わって、マスクをあまり置いていない時に、今回の騒動が来た。メーカーさんも生産が追いついていない状態なので、発注した半分も来るかどうか。ニーズには応えたいのですが…」と話している。 (
スポーツ報知)
大阪・兵庫 休校措置広がる 新型インフルエンザの感染の広がりを受けて、大阪府と兵庫県では、厚生労働省から要請があった中学校と高校に加え幼稚園や小学校なども休校とする自治体が増えています。
このうち、
大阪府は厚生労働省の要請を受けて、18日から今月24日までの7日間、公立の中学校と府立高校、高等専門学校を休校とすることを決めました。政令指定都市の
大阪市と堺市も市立の中学校と高校の7日間の休校を決めたほか、
大阪市は幼稚園と小学校も休校の措置を取りました。このほか
豊中市、吹田市、茨木市箕面市、池田市、八尾市、高槻市、島本町、能勢町も小学校を7日から8日間の休校としたほか、高槻市は18日、小学校を休校にしています。一方、兵庫県は厚生労働省から要請があった県立の中学校と高校の休校を決めたほか、中学校と高校に加えて小学校についても18日から今月22日までの間休校にするように県内のすべての市と町の教育委員会や私立学校に要請しました。また、神戸市は中学校と高校に加えて幼稚園と小学校それに特別支援学校について、18日から今月22日までの間休校にすることに決めました。 (
NHKニュース)
突然の休校…連絡間に合わず、登校の生徒「ええっ」 大阪、兵庫の府、県教委は、18日未明から早朝にかけて各自治体に休校を要請した。
しかし、自治体からの連絡が遅れ、すでに登校した生徒らが続出。校門前に先生らが立ったり、公用車を出したりして休校を伝える学校も。中には午前中だけ授業を行う小中学校もあり、学校現場で対応が分かれた。
大阪府東大阪市内の一部の学校では午前7時35分、市立中、高校に24日までの臨時休校を連絡した。その頃、一部の中学校には生徒が次々とやって来たが、先生が校門に立ち帰宅を促した。しかし、決定前の同7時頃から相次いだ保護者の問い合わせに対し、「とりあえず登校させて下さい」と答えるなど混乱した。
府北部に位置する豊能町。町立中学校以外に、幼稚園や小学校でも休園・休校を決め、保護者に電話やメールで伝えるとともに、町教委の職員4人が公用車2台に分乗、部活動の朝練などで登校途中の児童、生徒ら20人以上に休校措置を伝えて回った。児童らは「ええっ」と驚いた様子で帰宅したという。
小学6年の女児 (11) の感染が判明した同府八尾市では、18日未明の段階で市教委が市内の中学校に、生徒を登校させた上で、担任が健康チェックや自宅待機の徹底の指導などを行い、午前中で下校させるように指示していた。
ところが、その後、休校要請が報道され、市内の中学校には早朝から、保護者から「どっちが正しいのか」「市内で感染者がでているので、授業があっても子どもを休ませたい」などと電話が殺到。市教委は18日朝に開いた臨時の校長会で、午前中の授業は行うものの、登校しなかった生徒については欠席扱いにしないことを決めた。
兵庫県は午前4時過ぎに独自に小学校も加えた休校を決定した。この日から4日間中間試験を予定していた姫路市の私立高校では、市教委から休校を要請するファクスが17日夜に入っていたが、気づいたのは18日朝。学校側は午前8時35分のホームルームで、休校を伝え、体温などをチェックする観察票を配った後、下校させた。2年の女子生徒 (17) は「家でおとなしく過ごすようにと言われた。必要以上に怖がる必要はないと思うが、用心したい」と神妙な表情だった。 (
読売新聞)
新型インフル感染拡大130人に、5歳児や60歳も 厚生労働省などは18日、大阪、兵庫両府県で34人 (午後1時現在、自治体発表分) が新型インフルエンザ (豚インフルエンザ) に感染していることが確認されたと発表した。成田空港の検疫で判明した4人を合わせ、国内で確認された感染者は計130人となった。神戸市の5歳男児と60歳男性が含まれているほか、同市のJR三ノ宮駅にある売店の女性店員や三菱東京UFJ銀行三宮支店の女性行員の感染も確認され、これまで中心だった高校生以外にも感染が拡大した。いずれも軽症という。一方、厚労省は大阪府に続いて兵庫県にも全中学、高校の臨時休校を求め、大阪府では府内全中学、高校について、兵庫県では県内全小中高校の臨時休校措置が同日から取られた。
34人のうち、神戸市では25人の感染が判明。同市は「5歳男児が幼稚園に通っているかどうかや、家族の健康状態はわからない。60歳男性についての詳細も不明」としている。ほか、5月10~12日に香港旅行をした44歳の女性がいるという。
同市によると、これまで遺伝子検査を132件実施し、うち49件で感染を確認。現在も20件以上の検査を続けている。白井千香・予防衛生課長は「高校生以外にも感染が確認されており、両者に接触がないことが分かれば、感染が蔓延期に入ったと言えるのではないか」と話した。
JR西日本グループ「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」 (大阪市) によると、感染が確認されたのはコンビニエンスストアで働く50歳代の女性。16日からのどの痛みなどがあったが、17日午前は勤務し、午後に受診した。同社は女性と接触した可能性が高い約50人を自宅待機とした。
三菱東京UFJ銀行の行員は24歳女性。同行は三宮支店と同じビル内にある三宮支社の行員計約70人を自宅待機させた。
大阪府高槻市などの説明では、同府茨木市の関西大倉高の生徒4人と教諭、生徒の姉のほか、府立春日丘、柴島両高の生徒も感染が確認された。17日に感染が判明した同府
八尾市立南山本小の6年女児 (11) は3人家族とわかったが、感染ルートは特定できていない。
一方、休校措置について大阪府はすべての中学、高校に加え、感染者が在住するなどする8市町に対し、公立・私立の小学校や幼稚園、専門学校などにも臨時休校を求めた。兵庫県は中学、高校のほか、市町立と私立の小学校にも同様の措置をとるよう要請した。
大阪、神戸市は市立中学、高校と小学校、幼稚園、特別支援学校、市立大の休校、休園を決定。堺市は中学、高校のみを休校とした。読売新聞の調べによると、大阪、兵庫両府県で、臨時休校の対象となった小学校は1323校、中学校は915校、高校は497校。影響を受ける生徒らは計約134万人に上る見通し。 (
読売新聞)
感染拡大、対策に躍起 市民にインフルの影 「外に出るのが不安」。新型インフルエンザの感染確認後、初めての平日となった18日。新たに駅売店の店員や銀行員、5歳男児、60代の男性らの感染も判明し、終わりの見えない感染拡大に自治体や企業は対応に追われ、商店街の客足が落ちるなど、市民生活に暗い影が差し始めた。
大阪市は18日午前になって、急きょすべての市立学校の休校を決定。すでに児童約150人が登校していた大阪市北区の西天満小では同日午後、時刻を繰り上げて集団下校。小林正一校長が、手洗い、うがいの励行とマスク着用を指示した。
女子生徒の感染が分かった大阪府茨木市の府立春日丘高校は休校明けの感染防止のため、せっけんなどを用意。栗山和之校長は「本当に大変なのは生徒が戻ってきてから」と表情を引き締める。
17日夜に小6女児の感染が確認された大阪府八尾市の小学校の校舎や校庭には児童の姿がなくひっそり。
近くの駄菓子屋 (←坂上) に来ていた6年の男児 (12) は「休みと言われても何をすればよいか分からない」と戸惑いの表情を浮かべた。
マスク着用を義務付ける企業も多い。大阪市北区の関西電力本店では約2000人の社員全員の着用を義務化。男性社員は徹底ぶりに「社外の方が不安なくらい」と話す。 (
47NEWS)