あれから9年です。
少しずつ記憶は薄れてきて、津波や瓦礫の映像には慣れてきたようにも思います。
油断してるとまだドキドキしてしまうのですが。
最近気づいたこと。
私にとっての震災とは「報道で伝えられた震災映像」なようです。
アナウンサーや記者の切羽詰まった声。
なんとも言えない表情。
あの時の報道の映像を見ると心が苦しくなります。
何かしたかったこと。
何かしようとしたこと。
何もできなかったこと。
被災地出身者にとってのリアルな震災の記憶は、あの時報道された震災の映像なのかもしれません。
辛いとわかっていてもテレビを見続けた。
不安を誤魔化すために友達と電話し続けた。
情報を集め、Twitterで拡散したこと。
たくさんの気持ちを思い出してしまう。
これはまだ慣れない。
慣れなくてもいいのかなぁとも思う。
早く被災地とよばれなくなりますように。
早く帰りたい場所に帰れますように。