和雅音 <<wageon>>

住職のひとりごと

なんだかねぇ、こころが思うように動いてくれませんね。。

2015-08-09 17:21:04 | 日記・エッセイ・コラム
かなり久しぶりです。なんともかんとも、本当に久しぶりにブログを書いております。

最近は、本当に時間が早く過ぎていきます。まもなく、私の所のお寺が所属している、岐阜教区西濃北組というグループで、「ほとけさまの音楽 声明と雅楽」と題して、公演会をします。今は、その準備に追われております。幸いながら、近くのお寺のお友達さんに、チラシやらパンフレットのデザインをしてくれる人がいまして、本当に助かっています。

様々な得意分野の人が集まって、一つの事柄が完成していきます。必ず、なにか生きる場所があります。生かせる場所があります。しかし、それは、やっぱり人と人のつながりの中で、生きてくるものですね、お互いの信頼関係、尊重、責任。

最近、少しおもうことがありました。そのおかげで、2~3日前まで、無気力症候群になっていました。私は、昔からですけど、やる気が起きない、出ないときは、いったん休憩することにしています。やらなければいけないことがあっても、時間が許すことならば、ぎりぎりまでしない。心の中で、「やらなきゃ」と思いつつ、自分のしたいことだけをします。だいたい3日もつづけると、「やらなきゃ」がいっぱいになって、また動き出します。やる気を出すスイッチは、人それぞれ、いろいろです。もう一つの方法は、強制的に勉強会や練習会などに参加して、能動的に動いている人を見ることですね。そうすると、刺激になって、また動き出します。そんな風にして、心をコントロールしていますが、そもそも、思うこととはなんだったのか。それがはっきりしないので、困っております。

 様々な活動に参加し、いろいろ経験させていただいて、自分の勉強のためと前向きにとらえる日々を過ごしておりました。しかし、少し気付いたのは、心の整理も大事ですが、行動の整理も大事なんだということです。

 行動は、心に伴うものと、そうでないものが当然あります。心に伴う行動だけでは、人間関係はうまくいきません。しかし、心の整理が上手にできていないと、なぜ心に伴わない行動をしなければならないのか、その意味が受け止めきれず、心が疲れてしまいます。自分の行動に、感情の心と理性の心のどちらかで、しっかり意味づけがされていないといけません。

 そう考えると、心の整理のほうが先のような気がしますが、最近思ったのは、行動の整理によって、心の状態が変化することです。行動には、自分の感情と理性以外に、対外的なものに引きずられての行動があると思います。しかし、これも本当に嫌なら断るのですが、その行動をすることは、嫌ではないが、好きではないことや、できればやりたくないことを引きずられているがゆえに、意味を整理する前に、行動が発生してしまうと、それにより心が疲れてしまいます。

 では、したいと思うことだけすればいいのかと言われるでしょうが、そうではなく、日常から自分の様々な行動、活動の意味、理由をちゃんと考えて、それに備えておくことが大事だということです。突発的な行動、計画的な行動、いずれにしても、内容や人間関係によって、自分にとってのいい行動、いやな行動になります。では、どんな行動が、いい行動で、どんな行動がいやな行動なのか。いい行動の中で、しないほうがいい行動はないか、いやな行動で、したほうがいい行動、しなければならない行動はないか。その理由はなんなのか。このあたりは、心の整理というより、行動の整理だと思います。当然、心も関係してきますが、単に行動を、好き嫌いで分けるのではなく、今の自分ににとって、またこれからの自分にとって、なにが大切で、どこを省略して、なにを避けるべきか。こんなことを、日常の中で、常に考えて、行動を整理していくと、心が楽になっていくような気がします。

 「いかにらくに生きるか」が、私の最近のテーマです。当然、「こころ」が楽ということですけど。

 人間は、自己のこころに振り回されて、その中に埋没していく生き物です。主観的、自己中心的なこころに気付かず、あたかも当然の現象のように、自分のこころの変化を表に出します。

 「大いなる存在による、第三者の眼」を内包するこによってのみ、人は自らのこころに埋没することから解放されるのだと思います。それが、なかなか難しい。自分の存在を「主観」ではなく「客観」にしなければいけませんから。

 書いていて、少し最近の思うところの形が、ぼんやりとみえてきたような気がします。どうやら、知らない間に、私も少々こころが疲れていたようです。まだまだ、「主観」の中ですねぇ。

 阿弥陀仏の「他力」の救いをいただくということは、「客観」の世界を生きていくことだと思うのですが、「客観」になりきれない私でありました。


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