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東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

東京都環境科学研究所 令和元年度公開研究発表会に行ってきた~ 特別講演は「一般廃棄物焼却灰のリサイクル~意義と課題~」

2019年12月20日 18時57分50秒 | ごみ全般/環境政策

特別講演「一般廃棄物焼却灰のリサイクル~意義と課題~」に興味があったので行ってきた~

国立環境研究所の肴倉氏、「さかなくら」さんと読むそうな、、、
いろんなデータを図やグラフや写真で示し、とてもわかりやすいお話しだった、、、

一般廃棄物焼却灰のリサイクル ~意義と課題~
パワポスライドで、廃棄物の総排出量から始まって、一般廃棄物の最終処分量に焼却灰が占める割合が8割近くになっていることなど、、そして、焼却主灰・飛灰、溶融スラグ・飛灰・メタルの各生成物が構成する元素の割合、焼却灰中の微量元素の濃度、ごみ中元素の焼却灰への寄与率、焼却と溶融の元素配分傾向の違い等などをわかりやすいグラフで説明された。

また、欧州各国の焼却主灰の取扱いの特徴、欧州や台湾などでは主灰の非加熱での再利用の例など写真入りで、過去にもドイツの主灰の路盤材等に再利用の話は聞いたことがあったが、、日本でも一部実施と聞いてそれにはびっくり、、、飛灰は特別管理一般廃棄物ということで、溶融固化、セメント固化、薬剤処理等の処理方法が決められているようだが、日本でも主灰はOKなのだ、、、

さっそく、具体的にどこでどのように利用しているのかと、「主灰 非加熱 再利用」とネットで検索してみると、「有用・有害金属挙動に着目した都市ごみ焼却残渣の循環資源化トータルスキームの構築」で肴倉氏の研究成果などが真っ先にヒットした。「焼却主灰改質資材の製造・品質管理ガイドライン(案)」まであって、「国内における混合材料化施設の現状調査」などと、、、

そして、焼却主灰のリサイクル推進に向けた研究課題として、有価金属の回収、有害金属の回収、「エージング処理により、有害物質の溶出性の抑制」なも、、この「エージング処理」というのがよくわからなかったが、いろいろ勉強になった。専門的なことはわからずとも、各種グラフの作成がすばらしい。(23区のごみ性状や重金属のグラフ作成に役立ててみよう。)

ただし、、焼却灰がでてくる限りはリサイクルの必要性はわかるのだが、、、願わくは、ごみの発生抑制、焼却処理量の抑制の必要性にまで掘り下げて欲しかったな~

配布資料もカラー印刷でうれしい、、、

ロビーでのポスター発表「都市ごみ焼却排ガスに含まれる水銀の活性炭処理に関する研究」もすこし説明を聞いたのだが、13時30分の開始時間となりよくわからないままに、、、


焼却灰の物理選別・脱塩について
サブタイトルが「23区最後の最終処分場の延命化のために」となっているので、23区が具体的に何かすべきことが示されるのかと思ったが、、いまいちよくわからなかったな~ セメント原料化の課題として、焼却灰に含まれる金属の分離や塩素の除去が必要で、それらを目的とした研究の成果や課題など、、

しかし、現に、23区は焼却主灰はセメント原料化を実施しているわけだし、セメント会社からは、放射性セシウムの濃度は受入に影響があるかもしれないが、現状の主灰の性状が悪くて受入拒否にあったなどという話も聞かないしなどなどと、あれこれ考えてしまった。受入側のセメント会社では、選別や脱塩は重要なことではあろうから必要な研究なのであろうが、、、、

身近な化学物質の環境実態とリスク管理
水・大気環境における身近な化学物質に関する調査研究
調査研究 水環境
・都内河川等の水質資料中の有機化合物網羅分析(例)、
  優先調査物質 生活由来物質(医薬品等)農薬類多い
・5都市の河川水中の優先調査物質濃度(例)、
  医薬品等の生活由来物質が大都市域の水環境中に高濃度で検出
  河川水中最大濃度が予測無影響濃度を超過した物質
  抗菌類(抗生物質)、抗てんかん薬、非ステロイド性抗炎症薬、殺菌剤
・下水処理施設の優先調査物質濃度と処理性(例)、
  医薬品の多くで、通常の活性汚泥処理の処理性は低い、オゾン処理は有功(コスト面が課題)
調査研究 大気環境
PRTRデータを活用して大気における優先調査物質の選定など、、、
 生活由来物質としては、防虫剤、消臭剤なども、、

それにしても、病気の人には必要であろう医薬品が人体から尿で排出されて、それらが下水処理場をスルーして河川中に排出しているのだから、、、なんというか、防虫剤や殺虫剤など身近に化学物質が溢れている、手軽に安易に使いすぎていないか、、、


「大型貨物車の排出ガス計測」と「水素蓄電を活用したエネルギーマネジメントの研究」はパスした~

 

公益財団法人東京都環境公社 東京都環境科学研究所

令和元年度公開研究発表会

■日時:令和元年12月20日(金) 13時30分~16時40分(13時開場)

■会場:都民ホール(都庁 都議会議事堂1階)

■定員:250名(予約不要)

■費用:無料

■内容:

特別講演「一般廃棄物焼却灰のリサイクル~意義と課題~」 

国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター

循環利用・適正処理処分技術研究室        室長   肴倉 宏史氏 

「焼却灰の物理選別・脱塩について-23区最後の最終処分場の延命化のために-」

             環境資源研究科   研究員    飯野 成憲

「身近な化学物質の環境実態とリスク管理」

             環境リスク研究科  研究員   加藤 みか

「大型貨物車の排出ガス計測-都内を走行した時のCO2・NOxの排出量-」

             環境資源研究科   研究員   秦  寛夫

「水素蓄電を活用したエネルギーマネジメントの研究」

                                    次世代エネルギー研究科長    高橋 一之

チラシはこちら>>

 

 

 

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