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那須烏山に微量PCBの無害化処理施設(洗浄)計画、広島の竹本工業所

2015年03月02日 13時38分59秒 |  PCB/DXN類など

下野新聞によると、那須烏山市白久の耕作放棄地に、竹本工業所(広島県三原市)が、ポリ塩化ビフェニール(PCB)の無害化処理施設の建設を計画、1月16日付で県に事業計画書を提出しているという。微量PCB汚染廃電気機器からの抜油後の筐体の洗浄処理のようだ。これから、地域住民などへの説明会もあるそうだが~

下野新聞-2015年3月2日
那須烏山にPCB処理施設、計画 広島の業者 
下野新聞
-2015年3月2日
那須烏山市白久の耕作放棄地に、広島県の民間業者が毒性のあるポリ塩化ビフェニール(PCB)を無害化するとした産業廃棄物中間処理施設の建設を計画していることが1日、分かった。
 PCBは体内に取り込むと影響及ぼす。1968年に福岡県や長崎県などで起きた「カネミ油症事件」は西日本一帯で食品公害となった。周辺住民は28日夜、反対同盟を結成した。
 中間処理施設を計画したのは鉄工・配管業の竹本工業所(広島県三原市、竹本正博社長)。1月16日付で県に事業計画書を提出した。
 同社によると、微量のPCBに汚染された変圧器を受け入れ、独自技術の水性の油水分離洗浄剤で無害化処理するという。廃液は濃縮液と蒸留水に分 離。濃縮液は他県の中間処理業者に焼却処理を委託。蒸留水は処分場内で洗浄剤として再利用され、加温や加圧もないのでガスが発生せず大気汚染や悪臭、排水 が無いという。
 取材に対し、竹本社長は「扱う微量PCBは国が規制する0・5%より少ない上、実証実験で処理の安全性は確認されている。安全管理には住民の意見を聞きながら計画を進めたい」と話している。同社は近く、住民説明会を予定している。


計画がうまくいくだろうか?

(株)セオリー(名古屋)は、2012年に千葉県横芝光町で、光触媒による抜油剥離選別システムによるPCB無害化処理(容器洗浄)の実証試験を終了し、事業開始に向けての手続きを進めていたが、地域の根強い反対運動で、ついに2014年に工場を閉鎖し撤退した。

すでに評価されている処理技術はたくさんある。
JESCO全国5か所の処理施設の他、電力会社などは自家処理を実施している

最近では、微量PCBの洗浄処理も、かんでんエンジニアリングは認可済み、
中部環境ソリューション、神鋼環境ソリューション、北電テクノサービスも、洗浄施設の大臣認定申請中
それでも、微量PCB汚染廃電気機器は国内に約160万台もあると推計されているので、
需要は確実にあるのだろうが、、、、

微量PCB汚染廃電気機器から抜油しても、、筐体の洗浄施設がなければ処理がすすまない、
微量PCBであれ、PCBの分解は可能であれ、、、こういう施設は、
科学的にどうこうというよ、地域住民の反対を受けないかの方が気になる、

高濃度PCBの場合ではあるが、
評価されている技術であれど、PCB無害化処理は、やってみなければわからない、、
JESCO東京事業所は、安定器の処理も可能ということで、三菱重工の水熱酸化分解の処理を採用したのだろうに、
安定器の処理に関してはうまくいかずに、結局、安定器の処理事業は中止となった。
PCBは分解できても、その工程上には様々な問題が起きる、
長期保管の汚染電気機器、抜油にしろ、解体にしろ、洗浄にしろ、いろいろあるようだ、



産業廃棄物処理事業振興財団HPから転載

・PCB処理技術の評価手順PDF
PCB処理技術評価 提出資料作成要領PDF
評価済PCB処理技術一覧別ウィンドウ

 評価済PCB処理技術一覧(PDFファイル)

 

 

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